単一の Windows PowerShell ウィンドウですべての Office 365 サービスに接続する

 

適用先:Office 365 Midsize Business, Office 365 Small Business

トピックの最終更新日:2017-01-13

概要: 単一の Windows PowerShell ウィンドウで Windows PowerShell をすべての Office 365 サービスに接続します。

PowerShell を使用して Office 365 を管理する場合は、最大 5 つの異なる Windows PowerShell セッション (Office 365 管理センター、SharePoint Online、Exchange Online、Skype for Business Online、および セキュリティ センターとコンプライアンス センター に対応する) を同時に開くことができます。別々の Windows PowerShell セッションで 5 つの異なる接続方法を使用すると、デスクトップは以下のようになります。

一度に実行している 5 つの Windows PowerShell コンソール

これは Office 365 の管理に最適な状況ではありません。サービス間管理のために 5 つのウィンドウ間でデータを交換できないからです。このトピックでは、Office 365、Skype for Business Online、Exchange Online、SharePoint Online、および セキュリティ センターとコンプライアンス センター を管理する Windows PowerShell のインスタンスを使用する方法について説明します。

次のトピックを参照してください。

開始する前に

簡略版 (説明なしの手順)

詳細版 (詳細な説明付きの手順)

Windows PowerShell の単一のインスタンスからすべての Office 365 を管理する前に、次の前提条件を考慮してください。

  • これらの手順に使用する Office 365職場または学校のアカウント は、Office 365 グローバル管理者役割のメンバーである必要があります。これは Office 365 PowerShell の要件であり、他のすべての Office 365 サービスについては必ずしも当てはまりません。Office 365 のアクセス許可の詳細については、「Office 365 の権限」を参照してください。

  • 次の Windows の 64 ビット バージョンを使用できます。

    • Windows 8.1 または Windows 8

    • Windows Server 2012 R2 または Windows Server 2012

    • Windows 7 Service Pack 1 (SP1)*

    • Windows Server 2008 R2 SP1*

    * Microsoft .NET Framework 4.5.x をインストールしてから、Windows Management Framework 3.0 または Windows Management Framework 4.0 をインストールする必要があります。詳細については、「.NET Framework のインストール」および「Windows Management Framework 3.0」または「Windows Management Framework 4.0」を参照してください。

    Skype for Business Online モジュール、および Office 365 モジュールの 1 つの要件のため、64 ビット バージョンの Windows を使用する必要があります。

  • Office 365、SharePoint Online、および Skype for Business Online に必要な以下のモジュールをインストールする必要があります。

  • Windows PowerShell は、Skype for Business Online、Exchange Online、および セキュリティ センターとコンプライアンス センター 用に署名済みスクリプトを実行するように構成する必要があります。これを行うには、管理者特権の Windows PowerShell セッション ([管理者として実行] を選択して開いた Windows PowerShell ウィンドウ) で次のコマンドを実行します。

    Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
    

このセクションでは、接続の手順を簡単に説明しています。疑問点がある場合や詳細情報が必要な場合には、このトピックの残りの部分を参照してください。ここでの手順の番号は、このトピックの残りの部分で手順番号が付けられたセクションに対応しています。

  1. 管理者として Windows PowerShell を開きます ([管理者として実行] を使用)。

  2. 次のコマンドを実行し、Office 365職場または学校のアカウント の資格情報を入力します。

    $credential = Get-Credential
    
  3. 次のコマンドを実行して、Office 365 に接続します。

    Import-Module MsOnline
    
    Connect-MsolService -Credential $credential
    
  4. 次のコマンドを実行して、SharePoint Online に接続します。domainhost はドメインの実際の値に置き換えてください。たとえば、litwareinc.onmicrosoft.com の場合、domainhost の値は litwareinc になります。

    Import-Module Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell -DisableNameChecking
    
    Connect-SPOService -Url https://domainhost-admin.sharepoint.com -credential $credential
    
  5. 次のコマンドを実行して、Skype for Business Online に接続します。初めて接続する場合、WSMan NetworkDelayms の値を増やすようにという警告が出ますが、無視してください。

    Import-Module SkypeOnlineConnector
    
    $sfboSession = New-CsOnlineSession -Credential $credential
    
    Import-PSSession $sfboSession
    
  6. 次のコマンドを実行して、Exchange Online に接続します。

    $exchangeSession = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri "https://outlook.office365.com/powershell-liveid/" -Credential $credential -Authentication "Basic" -AllowRedirection
    
    Import-PSSession $exchangeSession -DisableNameChecking
    
  7. 次のコマンドを実行して、セキュリティ センターとコンプライアンス センター に接続します。

    $ccSession = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://ps.compliance.protection.outlook.com/powershell-liveid/ -Credential $credential -Authentication Basic -AllowRedirection
    
    Import-PSSession $ccSession -Prefix cc
    
    メモメモ:
    Exchange Online と セキュリティ センターとコンプライアンス センター の両方に存在するコマンドレットを同じ Windows PowerShell セッションで実行できるように、テキスト プレフィックス "cc" がすべてのセキュリティ センターとコンプライアンス センターコマンドレット名に追加されます。たとえば、セキュリティ センターとコンプライアンス センター では Get-RoleGroupGet-ccRoleGroup になります。
  8. 閉じる準備ができたら、Windows PowerShell ウィンドウを閉じる前に、次の複合コマンドを実行します。

    Remove-PSSession $sfboSession ; Remove-PSSession $exchangeSession ; Remove-PSSession $ccSession ; Disconnect-SPOService
    

Windows 8、Windows 8.1、Windows Server 2012 R2、または Windows Server 2012 R2 を実行している場合は、次の操作を行います。

  1. 以下のいずれかの方法を使用して、Windows PowerShell のショートカットを見つけます。

    • スタート画面で、空の領域をクリックして、Windows PowerShell と入力します。

    • デスクトップまたはスタート画面で、Windows キー + Q キーを押します。[検索] チャームに Windows PowerShell と入力します。

    • デスクトップまたはスタート画面で、右上隅にカーソルを移動するか、画面の右端から左にスワイプして、チャームを表示します。[検索] チャームを選択して、「Windows PowerShell」と入力します。

  2. 結果の中の Windows PowerShell を右クリックし、[管理者として実行] をクリックします。

  3. [ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示されたら、[はい] を選択して、管理者の資格情報を使用して Windows PowerShell を実行することを確認します。

Windows 7 SP1 (または Windows Server 2008 R2 SP1) を実行している場合は、次の操作を行います。

  1. [スタート] メニューで、[すべてのプログラム] > アクセサリ > Windows PowerShell の順に選択します。Windows PowerShell を右クリックし、[管理者として実行] を選択します。

  2. [ユーザー アカウント制御] ダイアログ ボックスが表示されたら、[はい] を選択して、管理者の資格情報を使用して Windows PowerShell を実行することを確認します。

Windows PowerShell は管理者として実行する必要があります。管理者として実行しないと、必要なモジュールのいずれかをインポートした時に、以下のようなエラー メッセージが表示されます。

The specified module 'Microsoft.Online.SharePoint.Online.PowerShell' was not loaded because no valid module file was found in any directory.

この問題を解決する唯一の方法は、Windows PowerShell を閉じて再起動する (管理者として) ことです。ここでは、管理者として Windows PowerShell を実行しているかどうか手早く簡単に確認する方法を示します。プロンプトは PS C:\Windows\System32> です (PS C:\Users\UserName> ではありません)。

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資格情報オブジェクトは Windows PowerShell にユーザー名とパスワードを渡す暗号化された手段を提供します。資格情報オブジェクトを作成するには、Windows PowerShell で次のコマンドを実行します。

$credential = Get-Credential
メモメモ:
$credential は、資格情報オブジェクトを格納する変数です。この変数に $credential という名前を付ける必要はありませんが、こうすることによって、どの変数に資格情報オブジェクトが格納されているかを覚えやすくなります (この変数は何度も繰り返し使用することになるため、このことは重要です)。この資料では資格情報オブジェクトを表現するときに、必ず $credential を使用するため、例がわかりやすくなるという効果もあります。

Windows PowerShell に次のようなダイアログ ボックスが表示されます。

空の [資格情報の要求] ダイアログ ボックス。

[ユーザー名] ボックスに 職場または学校のアカウント ユーザー名を username@domainname という形式 (kenmyer@litwareinc.onmicrosoft.com など) で入力し、[パスワード] ボックスにパスワードを入力してから、[OK] をクリックします。

完成した [資格情報の要求] ダイアログ ボックス。

大抵の場合、資格情報オブジェクトが作成されても確認が表示されないことに注意してください (Windows PowerShell は、問題が起きると通知しますが、正常に実行されると必ずしも通知しません)。資格情報オブジェクトが作成されたことを確認するには、Windows PowerShell で次のコマンドを入力して、Enter キーを押します。

$credential

次のような画面が表示されるはずです。

UserName                               Password
--------                               --------
kenmyer@litwareinc.onmicrosoft.com     System.Security.SecureString

ここで注意すべきことは、Get-Credential コマンドレットは資格情報オブジェクトを作成するだけだということです。ユーザーを認証したり、それ以外の方法で指定されたユーザー名とパスワードが正しいことを確認したりすることはありません。たとえば、ユーザー名を eknmyer@litwareinc.onmicrosoft.com のように間違って入力したとします。Get-Credential はそのままこのユーザー名を使って資格情報オブジェクトを作成しますが、それが本当に有効なユーザー名かどうかは確認しません。本当に有効な資格情報オブジェクトが作成されたかどうかは、そのオブジェクトを使用して Office 365 サービスに接続するまで分かりません。

Office 365 に接続することから始めます。

ここで最初に行うべきことは、Office 365 モジュール (Windows PowerShell の Microsoft Azure Active Directory モジュール) のインポートです。そのために、Windows PowerShell で次のコマンドを実行します。

Import-Module MsOnline

モジュールがインポートされたことを確認する場合は、次のコマンドを実行します。

Get-Module

このコマンドによって返されるモジュールの一覧に次のように表示されている箇所があるはずです: Manifest 1.0 MSOnline {Add-MsolForeignGroupToRole, Add-MsolG...}

MSOnline が表示されていれば、すべてが予定どおり進んだことを意味します。

資格情報オブジェクトが作成され (「手順 2: Windows PowerShell 資格情報オブジェクトを作成する」を参照)、MsOnline モジュールがとロードされたので、Connect-MsolService コマンドレットと次のコマンドを使って Office 365 に接続できます。

Connect-MsolService -Credential $credential

資格情報オブジェクト ($credential) だけを入力すればいいことに注目してください。この資格情報に基づいて、Office 365 が自動的に正しいドメインに接続します。Connect-MsolService を実行するときに、ドメイン名を指定する必要はありません。

実際にOffice 365Office 365 に接続されていることを確認するには、次のコマンドを実行します。

Get-MsolDomain

これにより、次のように表示されるはずです。

Name                         Status          Authentication
----                         ------          --------------
litwareinc.onmicrosoft.com   Verified        Managed

次のコマンドを使用して、SharePoint Online モジュールをインポートします。

Import-Module Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell -DisableNameChecking

DisableNameChecking スイッチは、次の警告を表示しないようにします。

WARNING: The names of some imported commands from the module 'Microsoft.Online.SharePoint.PowerShell' include unapproved verbs that might make them less discoverable. To find the commands with unapproved verbs, run the Import-Module command again with the Verbose parameter. For a list of approved verbs, type Get-Verb.

SharePoint Online に接続するには、資格情報と SharePoint Online 管理サイトの URL という 2 種類の情報を指定する必要があります。資格情報の方は簡単です。既に、変数 $credential に保存されています (「手順 2: Windows PowerShell 資格情報オブジェクトを作成する」を参照)。管理サイトの URL も同様に、簡単に特定できます。Office 365 ドメイン名が litwareinc.onmicrosoft.com になっているとします。

管理サイトの URL を特定するには、次の手順を実行します。

  1. プレフィックスの https:// で始めます。

  2. ドメイン名のドメイン ホスト部分を追加します。たとえば、litwareinc.onmicrosoft.com の場合、ドメイン ホスト名は litwareinc です。contoso.onmicrosoft.com では、ドメイン ホスト名は contoso です。

  3. ハイフン (-) に続けて admin.sharepoint.com を入力します。

次のようになります。

https:// + litwareinc + -admin.sharepoint.com = https://litwareinc-admin.sharepoint.com

URL を組み立てたら、その URL と資格情報オブジェクトを使用して SharePoint Online に接続できます。次のようなコマンドを使用して、Connect-SPOService コマンドレットを呼び出すだけです。

Connect-SPOService -Url https://litwareinc-admin.sharepoint.com -credential $credential

接続が確立されたことを確認するには、Windows PowerShell で次のコマンドを実行します。

Get-SPOSite

すべての SharePoint Online サイトの一覧が表示されます。

Url                                       Owner          Storage Quota
---                                       -----          -------------
http://litwareinc-public.sharepoint.com/                 1000
https://litwareinc.sharepoint.com/                       1000
https://litwareinc.sharepoint.com/search                 1000

Office 365 コマンド (「手順 3: Office 365 に接続する」で説明) がここでも機能します (Get-MsolUser を実行して確認してください)。これで、Windows PowerShell の 1 つのインスタンスから Office 365 と SharePoint Online の両方を管理できるようになります。

Skype for Business Online (および Exchange Online または セキュリティ センターとコンプライアンス センター) への接続は、Office 365 や SharePoint Online への接続とは異なります。Skype for Business Online コマンドレットと Exchange Online コマンドレットは、Office 365 コマンドレットや SharePoint Online コマンドレットと違い、コンピューターにインストールされていないためです。代わりに、ユーザーが該当するコマンドレットにサインインするたびに一時的にコンピューターにコピーされます。ユーザーがサインオフすると、これらのコマンドレットがコンピューターから削除されます。

Skype for Business Online に接続するには、Skype for Business Online モジュールをインポートする必要があります。そのために、次のコマンドを実行します。

Import-Module SkypeOnlineConnector

初めてこれを実行する場合、次の警告メッセージが表示される場合がありますが、無視しても問題ありません。

WARNING: WSMan NetworkDelayms has been set to 30000 milliseconds. The previous value was 5000 milliseconds.
WARNING: To improve the performance of the Lync Online Connector, it is recommended that the network delay be set to
30000 milliseconds (30 seconds). However, you can use Set-WinRMNetworkDelayMS to change the network delay to any
integer value.

モジュールがインポートされたら、次のコマンドを実行します。

$sfboSession = New-CsOnlineSession -Credential $credential

リモート PowerShell セッションは既に作成済みです。この場合は、Office 365 サーバーのいずれかで動作している Windows PowerShell のインスタンスに接続されたことを意味します。

Office 365 への接続は確立済みですが、Skype for Business Online を管理するために必要なスクリプト、コマンドレット、およびその他の項目は、まだダウンロードしていません。それらを行うために、このコマンドを実行する必要があります。

Import-PSSession $sfboSession

Windows PowerShell セッションをインポートするときに、次のような進行状況バーが表示されるはずです。進行状況バーには、コンピューターにインポート中のすべての Skype for Business Online コマンドレットの状況が表示されます。

Lync Online 進行状況バー。

進行状況バーが消えると、次のような出力が表示されるはずです。

ModuleType Version    Name               ExportedCommands
---------- -------    ----               ----------------
Script     1.0        tmp_swc5mp4v.1ck  {Copy-CsVoicePolicy, Disabl...

Exchange Online とのリモート Windows PowerShell セッションを作成する、次のコマンドを実行します。

$exchangeSession = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri "https://outlook.office365.com/powershell-liveid/" -Credential $credential -Authentication "Basic" -AllowRedirection
メモメモ:
なぜ、Exchange Online に接続するためのコマンドは Skype for Business Online に接続するためのコマンドよりも複雑なのでしょうか。技術的には複雑ではなく、どちらのコマンドもまったく同じことを実行します。ただし、Skype for Business Online チームは、Exchange Online に接続するときに使用される一部のパラメーター (AuthenticationAllowRedirection など) を隠す独自のコマンドレット (New-CsOnlineSession) を作成しました。情報を入力する必要がないように、事実上、Authentication パラメーターと AllowRedirection パラメーターが New-CsOnlineSession コマンドレットに組み込まれています。Exchange Online では Office 365 に接続するために標準の New-PSSession コマンドレットが使用されるため、Exchange Online に接続するときはこれらのパラメーターを入力する必要があります。少し余分に入力しなければならないという欠点がありますが、Exchange Online モジュールをダウンロードしてインストールする必要はないという利点もあります。

ここでやるべきことは、Skype for Business Online でやったように、このリモート セッションをインポートすることだけです。

Import-PSSession $exchangeSession -DisableNameChecking

次のような画面が表示されます。

ModuleType Version  Name             ExportedCommands
---------- -------  ----             ----------------
Script     1.0      tmp_nweiqjvl.geu {Add-AvailabilityAddressSpace...

ここで、次のコマンドを実行してみてください。

Get-AcceptedDomain

これにより、Exchange Online の電子メール アドレス用に構成された Office 365 ドメインに関する情報が表示されるはずです。

Name            DomainName          DomainType      Default
----            ----------          ----------      -------
litwareinc.com  litwareinc.com      Authoritative   True

セキュリティ センターとコンプライアンス センター は、1 か所からコンプライアンスの機能を管理できるようにする Office 365 のサービスです。詳細については、「Office 365 のセキュリティ センターとコンプライアンス センター」を参照してください。

セキュリティ センターとコンプライアンス センター の接続手順は、Exchange Online の手順とよく似ていますが、ちょっとした違いがあります。これはすぐに説明します。

セキュリティ センターとコンプライアンス センター とのリモート PowerShell セッションを作成する次のコマンドを実行します。

$ccSession = New-PSSession -ConfigurationName Microsoft.Exchange -ConnectionUri https://ps.compliance.protection.outlook.com/powershell-liveid/ -Credential $credential -Authentication Basic -AllowRedirection

次に、次のコマンドを実行します。

Import-PSSession $ccSession -Prefix cc

この場合も、このコマンドは Exchange Online のコマンドによく似ています。DisableNameChecking スイッチは、セキュリティ センターとコンプライアンス センター に承認されていない動詞がないため必要ありません。しかし、追加の -Prefix cc パラメーターと値についてはどうでしょうか。これが、前述のちょっとした違いです。

Exchange Online と セキュリティ センターとコンプライアンス センター は、完全に同じ名前を持ち、同じ機能を提供するいくつかのコマンドレットを共有します。Get-RoleGroup は一例です。

それでは、同じ名前のコマンドレットが含まれている 2 つのセッションをインポートしようとすると、何が起きるのでしょうか。競合が発生します。WARNING: Proxy creation has been skipped for the following command: という、大きな黄色い警告メッセージに続いて、インポートできなかった競合しているコマンドレットの一覧が表示されます。最終的にはどうなるのでしょう。最初に Exchange Online に接続していたため、その Get-RoleGroup は実行できますが、セキュリティ センターとコンプライアンス センター の Get-RoleGroup は実行することはできません。後からそこに接続して、コマンドレットが競合してインポートできなかったためです。

この問題に対処する最も簡単な方法は、インポートされる セキュリティ センターとコンプライアンス センター コマンドレットに任意のテキスト プレフィックスを追加することです。Import-PSSession コマンドレットに値が "cc" の Prefix パラメーターを使用することで、これを行いました。これは何の役に立つのでしょうか。このセッションの セキュリティ センターとコンプライアンス センター コマンドレットの名前を (少し) 変更することにより、競合が起きないようにしました。インポートされた セキュリティ センターとコンプライアンス センター コマンドレットは、コマンドレット名の名詞の部分が ("-" の右側) "cc" から始まるようになりました。たとえば、問題の Get-RoleGroup コマンドレットは、セキュリティ センターとコンプライアンス センター では Get-ccRoleGroup になり、Exchange Online の Get-RoleGroup と競合しなくなりました。

欠点は何でしょうか。すべてのセキュリティ センターとコンプライアンス センター コマンドレット名には、"cc" プレフィックスが追加されます。プレフィックスが必要でない一意のコマンドレットもです。たとえば、Exchange Online にそのようなコマンドレッドがないのに、Get-ComplianceSearchGet-ccComplianceSearch になります。少し面倒ですが、すべての Office 365 サービスを単一の Windows PowerShell セッションで管理することの利点を考慮すると、それほど悪いことではありません。ただし、忘れてならないのは、セキュリティ センターとコンプライアンス センター でのすべての手順において、"cc" をコマンドレット名に追加することです。

すべてが順調に進めば、次のような画面が表示されます。

ModuleType Version  Name             ExportedCommands
---------- -------  ----             ----------------
Script     1.0      tmp_xbbx5exr.ehm {Add-ccRoleGroupMember, Get-ccAdminAuditLogConfig, Get-ccA...

これで、すべての Office 365 サービスを単一の Windows PowerShell セッションで自由に管理できるようになりました。

Windows PowerShell ウィンドウを閉じても、その後 15 分ぐらいは Skype for Business Online リモート接続がアクティブなままになります。1 人のユーザーまたは 1 つのドメインで開いていることができる同時接続数が Skype for Business Online によって制限されているため、これは問題を引き起こす可能性があります。Skype for Business Online の場合、1 人の管理者が開いていることができる接続は一度に最大 3 つで、1 つのドメインでは最大 9 つです。Skype for Business Online にサインインしてセッションを適切に閉じずに終了した場合、そのセッションがその後約 15 分間開いたままになります。その結果、自分で利用できる接続も、ドメイン内で他の管理者が利用できる接続も 1 つ少なくなります。

代わりに、Skype for Business Online、Exchange Online、および セキュリティ センターとコンプライアンス センター 用に開かれたリモート セッションを閉じます。その前に、次のコマンドを実行します。

Get-PSSession

Get-PSSession コマンドレットは、少なくとも 3 つのリモート セッションが開いていることを指摘します。Skype for Business Online 用、Exchange Online 用、および セキュリティ センターとコンプライアンス センター 用のものです (この Windows PowerShell のインスタンスを Office 365 サービス以外への接続に使用しているかどうかによって、3 つより多いリモート セッションが動作している場合もあります)。表示は次のようになります。

Id Name     ComputerName     State   ConfigurationName    Availability
-- ----     ------------     -----   -----------------    ------------
 1 Session1 webdir0a.onl...  Opened  Microsoft.PowerShell    Available
 2 Session2 outlook.offi...  Opened  Microsoft.Exchange      Available
 3 Session3 ps.complianc...  Opened  Microsoft.Exchange      Available

これら 3 つのセッションを閉じるには、次のコマンドを一度に 1 つずつ実行します。最初のコマンドは Skype for Business Online セッション、2 番目は Exchange Online セッション、3 番目は セキュリティ センターとコンプライアンス センター セッションをそれぞれ閉じます。

Remove-PSSession $sfboSession
Remove-PSSession $exchangeSession
Remove-PSSession $ccSession

ここで Get-PSSession コマンドレットを実行しても、何も表示されません (他のリモート セッションが動作していない場合)。

リモート セッションのない Windows PowerShell コンソール
メモメモ:
すべてのリモート セッションを同時に閉じたい場合は、次のコマンドを使用することができます。
Get-PSSession | Remove-PSSession

ここで、これらの閉じたセッションのいずれかからコマンドレット (たとえば、Skype for Business Online で Get-CsMeetingConfiguration) を実行しようとすると、次のようなエラー メッセージが表示されます。

Get-CsMeetingConfiguration : The term 'Get-CsMeetingConfiguration' is not recognized as the name of a cmdlet, function, script file, or operable program. Check the spelling of the name, or if a path was included, verify that the path is correct and try again.

このエラー メッセージが表示されるのは、リモート セッションを閉じたときに Skype for Business Online コマンドレット、Exchange Online コマンドレット、および セキュリティ センターとコンプライアンス センター コマンドレットが削除されたためです。

SharePoint Online セッションを閉じるには、次のコマンドを入力します。

Disconnect-SPOService

ここで Get-SPOSite コマンドレットを実行しようとすると、次のようなエラー メッセージが表示されます。

get-sposite : No connection available. Use Connect-SPOService before running this CmdLet.

もう SharePoint Online には接続されていないため、サイト情報を取得できません。

Office 365 への接続に関しては、Connect-MsolService コマンドレットは存在するが対応する Disconnect-MsolService コマンドレットが存在しません。そのため、Office 365 の場合は Windows PowerShell ウィンドウを閉じるだけになります。それでも、この操作を最後に実行して、SharePoint Online、Skype for Business Online、Exchange Online、および セキュリティ センターとコンプライアンス センター から適切に切断することをお勧めします。

 
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