Windows Azure Pack の更新プログラムのインストールとバージョンの確認

[アーティクル]
01/28/2019

適用対象: Azure Pack Windows

このトピックでは、azure Pack for Windows Server Windowsの更新方法と、これらの必要なSystem Center コンポーネントの更新プログラムを維持する方法について説明します。

System Center 2012 R2 Virtual Machine Manager
Service Provider Foundation (System Center 2012 R2 Orchestrator コンポーネントの一部)

各製品で、これらの更新プログラムは更新プログラム 1、更新プログラム 2 といった具合に呼ばれます。すべての更新プログラムは、自動的に更新Windows Azure Pack を除き、オプションのWindows 更新として配信されます。最新の更新プログラムは更新プログラム 4 です。それぞれの更新プログラムではそれ以前の更新プログラムが累積されているため、新しいインストールで必要になるのは最新の更新プログラムのみです。

環境内の各製品が更新されていることを確認することが重要です。

Windows Azure Pack の更新プログラム

Windows Azure Pack デプロイを構成するすべての認証サイト、ポータル、API サービス、拡張機能は、Windows Updateによって自動的に更新され、ユーザーの介入は必要ありません。ただし、次の点に注意してください。

証明機関からの証明書で置き換えられた SSL 証明書 (たとえば、Service Provider Foundation 用) は保持されます。ただし、管理者が既定の自動生成された自己署名 SSL 証明書を独自の証明書で置き換えていない場合、元の SSL 証明書は新しい自動生成された自己署名 SSL 証明書で置き換えられる可能性があります。ノード間で使用される SSL 証明書は一致する必要があるため、異なる方法で生成された SSL 証明書を使用すると、負荷分散クラスター内の Web サイトで問題が発生する可能性があります。
サービスによって使用される SQL データベースは、各更新プログラムに関するサポート技術情報の記事に説明されているように、手動で更新する必要がある場合があります。

次の表に、手動のインストール手順について詳しく説明するサポート技術情報へのリンクを示します。最新の更新プログラムがあるかどうかを判断するために、コントロールパネル プログラムの Azure Pack Windowsの>バージョンは次のように表示されます。

Windows Azure Pack (KB 記事へのリンク)	バージョン番号	ビルド日
更新プログラムのロールアップ 13.1	3.50.48.0	11/09/2018
更新プログラムのロールアップ 13	3.50.45.0	05/22/2018
更新プログラムのロールアップ 12	3.39.8196.0	2017 年 9 月 18 日
更新プログラムのロールアップ 11	3.37.8196.0	11/3/2016
更新プログラムのロールアップ 10	3.33.8196.14	7/15/2016
セキュリティ更新プログラムのロールアップ 9.1	3.32.8196.12	2016 年 3 月 2 日
更新プログラムのロールアップ 8.1	3.29.8196.0	2015 年 16 月 11 日
更新プログラムのロールアップ 8	3.28.8196.48	2015 年 28 月 10 日
更新プログラムのロールアップ 7.1	3.27.8196.3	2015 年 8 月 25 日
更新プログラムのロールアップ 7	3.25.8196.75	2015 年 7 月 31 日
更新プログラムのロールアップ 6	3.24.8196.35	2015 年 4 月 28 日
更新プログラムのロールアップ 5	3.22.8196.48	2015 年 2 月 10 日
更新プログラムのロールアップ 4	3.19.8196.21	2014 年 10 月 21 日
更新プログラムのロールアップ 3	3.15.8196.48	2014 年 7 月 22 日
更新プログラムのロールアップ 2	3.14.8196.32	2014 年 4 月 16 日
更新プログラムのロールアップ 1	3.12.8198.0	2014 年 1 月 20 日
RTM リリース	3.10.8198.9	2013 年 9 月 16 日

重要

更新プログラムのロールアップ 4 の後に ASP.NET MVC の脆弱性に対する修正プログラムを適用して、それが適用されたことを確認します。

更新中、次の web.config 要素のみが保持されます。

接続文字列 (/configuration/connectionStrings)
アプリの設定 (/configuration/appSettings)
コンピューターキー (/configuration/system.web/machineKey)

Virtual Machine Manager と System Center の更新プログラム

これらの更新プログラムは、Virtual Machine Manager がインストールされているサーバー (サーバーと管理者コンソールの両方) のオプションの更新プログラムとして自動的に受信されます。更新プログラムがインストールされたことを確認するには、コントロールパネル-System と Security-Windows Update>> で [自動更新のインストール] をクリックします。

最新の更新プログラムは、 Microsoft System Center Virtual Machine Manager コンソールの更新プログラムのロールアップ 4 または Microsoft System Center Virtual Machine Manager サーバーの更新プログラムのロールアップ 4として表示されます。

また、Virtual Machine Manager のホストであるコンピューター上の Virtual Machine Manager エージェントも更新する必要があります。手順については、「 VMM エージェントを更新する方法 [VMM2012_Upgrade_R2]」を参照してください。

また、Service Provider Foundation サーバーに Virtual Machine Manager の最新の更新プログラムがあることを確認します (必要なのはコンソールのみです)。

インストールを手動で行う必要がある場合は、次のサポート技術情報の記事を参照してください。

Service Provider Foundation の更新プログラム

これらの更新プログラムは、Service Provider Foundation がインストールされているサーバーのオプションの更新プログラムとして自動的に受信されます。更新プログラムがインストールされたことを確認するには、コントロールパネル-System と Security-Windows Update>> で [自動更新のインストール] をクリックします。

Service Provider Foundation のインストール済み更新プログラムは、コントロールパネルのインストール済み更新プログラムに一覧表示されます。

インストールを手動で行う必要がある場合は、次のサポート技術情報の記事を参照してください。

Service Provider Foundation の場合、更新プログラムのロールアップ 3 はありません。

注意

一部の環境では、Service Provider Foundation の更新プログラムのロールアップ 2 によって、重複する HTTPS バインドが作成されます。 インターネットインフォメーションサービス (IIS) マネージャーで、[ SPF Web サイト] を選択し、[アクション] パネルの [バインド] をクリックして重複した HTTPS バインドが存在するかどうかを確認してください。重複している場合は、2 つ目の重複したバインドを削除します。

バージョンの確認

Get-WmiObject Windows PowerShell コマンドを使用して、Windows Azure Pack のインストールのバージョンを確認できます。 Windows Azure Pack がインストールされている各コンピューターで、次のコマンドを実行します。

Get-WmiObject -Class Win32_Product | Where-Object { $_.Name -like "Windows Azure Pack *" } | Format-Table -AutoSize

Windows Azure Pack データベースのバージョンを確認するには、Windows Azure Pack データベースをホストするSQL Server インスタンスでSQL Server Management Studioで次のクエリを実行します。

-- WAP database versions  
SELECT SERVERPROPERTY(N'ServerName') AS [Server],  
N'Microsoft.MgmtSvc.Config' AS [Database],  
N'Config' AS [Schema], *  
FROM [Microsoft.MgmtSvc.Config].[Config].[Version]  
UNION  
  
SELECT SERVERPROPERTY(N'ServerName') AS [Server],  
N'Microsoft.MgmtSvc.PortalConfigStore' AS [Database],  
N'Config' AS [Schema],  
[Version], [Major], [Minor], [Build], [Revision], [VersionInfo]  
FROM [Microsoft.MgmtSvc.PortalConfigStore].[Config].[Version]  
UNION  
SELECT SERVERPROPERTY(N'ServerName') AS [Server],  
N'Microsoft.MgmtSvc.PortalConfigStore' AS [Database],  
N'PortalAspNet' AS [Schema],  
N'' AS [Version], [CompatibleSchemaVersion] AS [Major], 0 AS [Minor], 0 AS [Build], 0 AS [Revision], N'' AS [VersionInfo]  
FROM [Microsoft.MgmtSvc.PortalConfigStore].[dbo].[aspnet_SchemaVersions]  
WHERE [Feature] = N'membership'  
UNION  
  
SELECT SERVERPROPERTY(N'ServerName') AS [Server],  
N'Microsoft.MgmtSvc.Store' AS [Database],  
N'Config' AS [Schema],  
[Version], [Major], [Minor], [Build], [Revision], [VersionInfo]  
FROM [Microsoft.MgmtSvc.Store].[Config].[Version]  
UNION  
SELECT SERVERPROPERTY(N'ServerName') AS [Server],  
N'Microsoft.MgmtSvc.Store' AS [Database],  
N'Management' AS [Schema],  
[Version], [Major], [Minor], [Build], [Revision], [VersionInfo]  
FROM [Microsoft.MgmtSvc.Store].[mp].[Version]  
UNION  
  
SELECT SERVERPROPERTY(N'ServerName') AS [Server],  
N'Microsoft.MgmtSvc.Usage' AS [Database],  
N'Usage' AS [Schema],  
[Version], [Major], [Minor], [Build], [Revision], [VersionInfo]  
FROM [Microsoft.MgmtSvc.Usage].[usage].[Version]  
UNION  
  
SELECT SERVERPROPERTY(N'ServerName') AS [Server],  
N'Microsoft.MgmtSvc.WebAppGallery' AS [Database],  
N'WebAppGallery' AS [Schema],  
[Version], [Major], [Minor], [Build], [Revision], [VersionInfo]  
FROM [Microsoft.MgmtSvc.WebAppGallery].[WebAppGallery].[Version]  
UNION  
  
SELECT SERVERPROPERTY(N'ServerName') AS [Server],  
N'Microsoft.MgmtSvc.SQLServer' AS [Database],  
N'SQLServer' AS [Schema],  
[Version], [Major], [Minor], [Build], [Revision], [VersionInfo]  
FROM [Microsoft.MgmtSvc.SQLServer].[SqlServer].[Version]  
UNION  
  
SELECT SERVERPROPERTY(N'ServerName') AS [Server],  
N'Microsoft.MgmtSvc.MySQL' AS [Database],  
N'MySQL' AS [Schema],  
[Version], [Major], [Minor], [Build], [Revision], [VersionInfo]  
FROM [Microsoft.MgmtSvc.MySQL].[MySql].[Version]

Windows Azure Pack コンポーネントのバージョンがデータベースのバージョンと一致しない場合は、次のいずれかの操作を行います。

Windows Azure Pack コンポーネントのバージョンがデータベースのバージョンより小さい場合:

ほとんどの場合、スキーマは下位互換性を持ちますが、バージョンの不一致についてイベントログに警告が出力される可能性があります。これが問題となる場合は、更新プログラムのロールアップに関するサポート技術情報の説明に従って以前の展開にロールバックできます。

Windows Azure Pack コンポーネントのバージョンがデータベースのバージョンより大きい場合:

MgmtSvc-PowerShellAPI モジュールが存在するサーバーで、管理者として次のスクリプトを実行します。これらのサーバーには、使用状況、Web アプリケーションギャラリー、SQL Server、および MySQL の拡張機能が含まれます。

一部の分散インストールでは、このスクリプトに変更を加える必要があります。特に、使用状況、WebAppGallery、SQLServer、および MySQL のスキーマはこれらのコンポーネントと共にインストールされるため、これらのコンポーネントがインストールされているコンピューター上でスクリプトの該当する部分を実行する必要があります。

# Update-WapDatabases  
Import-Module -Name MgmtSvcConfig  

function New-SqlConnectionString([string]$masterConnectionString, [string]$database)  
{  
    $builder = New-Object System.Data.SqlClient.SqlConnectionStringBuilder($masterConnectionString)  
    $builder.Database = $database  
    return $builder.ConnectionString  
}  
function Get-WapSchemas([string]$database)  
{  
    switch ($database)  
    {  
        "Microsoft.MgmtSvc.Config"            { @("Config") }  
        "Microsoft.MgmtSvc.MySQL"             { @("MySQL") }  
        "Microsoft.MgmtSvc.PortalConfigStore" { @("Config","PortalAspNet","PortalNotification") }  
        "Microsoft.MgmtSvc.SQLServer"         { @("SQLServer") }  
        "Microsoft.MgmtSvc.Store"             { @("Config","Management") }  
        "Microsoft.MgmtSvc.Usage"             { @("Usage") }  
        "Microsoft.MgmtSvc.WebAppGallery"     { @("WebAppGallery") }  
        default { throw New-Object System.ArgumentOutOfRangeException($database) }  
    }  
}  

# Prompt for the SQL Server name:   
$sName = Read-Host "Specify the name of the SQL Server that hosts the Windows Azure Pack databases."  

$wapMasterConnectionString = "Server=" + $sName + ";Database=master;Integrated Security=True"  

$wapDatabaseNames = (Get-MgmtSvcDefaultDatabaseName).DefaultDatabaseName  
foreach ($wapDatabaseName in $wapDatabaseNames)  
{  
    $wapConnectionString = New-SqlConnectionString -masterConnectionString $wapMasterConnectionString -database $wapDatabaseName  
    Write-Verbose -Message "Connection string: $wapConnectionString" -Verbose  

    $wapSchemas = Get-WapSchemas -database $wapDatabaseName  
    foreach ($wapSchema in $wapSchemas)  
    {  
        $wapSchema = Get-MgmtSvcSchema -Schema $wapSchema  
        if ($wapSchema)  
        {  
            Write-Verbose -Message "BEGIN UPDATE database '$wapDatabaseName' schema '$wapSchema'." -Verbose  
            Install-MgmtSvcDatabase -ConnectionString $wapConnectionString -Schema $wapSchema  
            Write-Verbose -Message "END UPDATE database '$wapDatabaseName' schema '$wapSchema'." -Verbose  
            $version = Test-MgmtSvcDatabase -ConnectionString $wapConnectionString -Schema $wapSchema  
            Write-Output "Version: database '$wapDatabaseName' schema '$wapSchema' version $version"  
        }  
    }  
}

参照

Windows Server 用 Windows Azure Pack のデプロイ

Windows Azure Pack の更新プログラムのインストールとバージョンの確認

Windows Azure Pack の更新プログラム

Virtual Machine Manager と System Center の更新プログラム

Service Provider Foundation の更新プログラム

バージョンの確認

参照

その他のリソース