Project Siena ギャラリーでデータを管理する
Project Siena でデータのセットをギャラリーに配置すると、そのデータのフィルター処理や並べ替え、選択した項目の個別リストへの保存、データを最大限に活用するためのその他のタスクを実行することができます。Project Siena の概要や、サンプル アプリ、ビデオ チュートリアル、フォーラムなどのリソースへのリンクについては、「Project Siena」を参照してください。
この手順の例では、RevenueLedger というデータ ソースを使用します。
製品 |
年 |
利益 |
---|---|---|
ボンゴ |
2012 |
$14,000 |
トロンボーン |
2012 |
$15,000 |
トロンボーン |
2013 |
$17,000 |
ボンゴ |
2013 |
$19,000 |
トロンボーン |
2014 |
$21,000 |
バイオリン |
2012 |
$21,000 |
ボンゴ |
2014 |
$23,000 |
バイオリン |
2013 |
$26,000 |
バイオリン |
2014 |
$28,000 |
必須コンポーネント
Project Siena。Windows ストアから無料で入手できます。
システム要件およびその他の情報は、リリース ノートにあります。
Project Siena の基本操作に習熟していること。初めてのアプリを Project Siena で作成するをご覧ください。
ギャラリーのフィルター処理
データをインポートするか、コレクションを作成してから、データ ソースを表示するカスタム ギャラリーを作成します。
[ラジオ]、[リストボックス]、[ドロップダウン] のいずれかのコントロールを追加して、[項目] プロパティを以下の構文の関数に設定します。
Distinct(DataSourceName, ColumnName)
たとえば、RevenueLedger データ ソースの各 Product の名前が元のデータ ソースでは複数回表示される場合でも、以下の関数を使用すれば、それらの名前が 1 回だけ表示されるようにすることができます。
Distinct(RevenueLedger, Product)
ギャラリーの [項目] プロパティを以下の構文の関数に設定します。
Filter(DataSourceName,ColumnName = RadioControlName1!Selected!Value)
たとえば、以下の関数を使用して、RevenueLedger データ ソースの FilterCriteria というコントロールで選択された製品に関する情報が含まれる行のみを表示できます。
Filter(RevenueLedger, Product = FilterCriteria!Selected!Value)
リスト内のオプションをクリックすると、検索条件と一致する行のみが表示されます。
(省略可能) 複数の条件によるフィルター処理:
[ラジオ] コントロールをもう 1 つ追加し、その [項目] プロパティを、もう一方のリストの [項目] プロパティと同じ構文の関数に設定します。
ギャラリーの [項目] プロパティを以下の構文の関数に設定します。
Filter(DataSourceName, ColumnName = RadioControlName1!Selected!Result && RadioControlName2!Selected!Result)
(省略可能) ユーザー指定の部分一致テキストによるフィルター処理:
テキスト入力コントロールを追加して、ギャラリーの [項目] プロパティを以下の構文の関数に変更します。
Filter(DataSourceName, InputControlName!Text in ColumnName)
たとえば、以下の関数を使用すると、RevenueLedger データ ソースの行のうち、FilterCriteria ボックスに入力された文字列が Product 列の値に含まれているものだけを表示できます。
Filter(RevenueLedger, FilterCriteria!Text in 製品)
ギャラリーの並べ替え
データをインポートするか、コレクションを作成してから、データ ソースを表示するカスタム ギャラリーを作成します。
この手順の例では、RevenueLedger というデータ ソースを使用します。
製品
年
利益
ボンゴ
2012
$14,000
トロンボーン
2012
$15,000
トロンボーン
2013
$17,000
ボンゴ
2013
$19,000
トロンボーン
2014
$21,000
バイオリン
2012
$21,000
ボンゴ
2014
$23,000
バイオリン
2013
$26,000
バイオリン
2014
$28,000
ギャラリーの [項目] プロパティを以下の構文の関数に変更します。
Sort(DataSourceName, ColumnName)
既定では、この関数を使用すると、データは昇順で並べ替えられますが、パラメーターを追加して降順でデータを並べ替えることもできます。たとえば、以下の関数を使用して、RevenueLedger データ ソースを並べ替え、Revenue 列の値を降順で表示することができます。
Sort(RevenueLedger, Revenue, SortOrder!Descending)
ギャラリー内の選択を表示する
データをインポートするか、コレクションを作成してから、カスタム ギャラリーを作成してデータを表示します。
ギャラリーの左上隅のラベルをクリックし、Alt + V を押して、表示されるリスト内の [図形] をクリックしてから、[四角形] をクリックします。
[デザイン] カテゴリで、四角形のプロパティを以下の値に設定します。
[塗りつぶし]: RGBA(0, 0, 0, 0)
[枠線の種類]: BorderStyle!Solid
[枠線の太さ]: 2
[枠線の色]: RGBA(192, 0, 0, 1)
ギャラリーの左端に四角形を移動し、ギャラリー内の各項目に当てはまるように四角形のサイズを変更します。
四角形を選択したままで、ウィンドウの下部近くにある [オプション] をクリックしてから、[表示] アイコンをクリックします (左側の、表示されるダイアログ ボックスの下部近く)。
テキスト ボックスで、以下の関数を入力します。
If(ThisItem!IsSelected, true, false)
F5 キーを押して、ギャラリー内の任意の項目をクリックしてから、別の項目をクリックします。
最後にクリックした項目の周りにのみ、赤い四角形が表示されます。
Esc キーを押して デザイン ワークスペースに戻ります。