データベースにアクセスできませんでした - Event 3760 (SharePoint 2010 製品)

 

適用先: SharePoint Foundation 2010, SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2010-01-22

アラート名:   データベースにアクセスできませんでした

イベント ID:   3760

概要:   Microsoft SharePoint Foundation 2010 では、Web サイトのコンテンツと構成設定のほとんどを Microsoft SQL Server 2008 データベースに保存します。たとえば、サイトのすべてのページ、ドキュメント ライブラリ内のファイル、リストに添付されているファイル、リスト内の情報は、コンテンツ データベースに保存され、セキュリティやアクセス許可の設定は、それ以外の構成設定と共に SQL Server の構成データベースに保存されます。

SharePoint Foundation 2010 では、ユーザー要求の代わりに、サービス アカウントを使用してデータベースと通信します。このサービス アカウントには、特定のドメイン名やユーザー名とパスワードが使用されることも、ローカル システム、ネットワーク サービスなど、定義済みのシステム アカウントが使用されることもあります。SQL Server データベースの作成時に、データベースの最大サイズが設定されます。データベースのサイズ設定は、データベースごとに異なります。Web アプリケーションは 1 つ以上のデータベースに関連付けられる場合もあります。

現象:   次の現象が発生する可能性があります。

  • データベース内のコンテンツを使用できなくなり、データベースにアクセスしようとすると、エラーが発生します。

  • 次のイベントがイベント ログに記録されます。イベント ID: 3760 説明: SQL Server インスタンス '<インスタンス名>' の SQL データベース '<データベース名>' が見つかりません。SQL Server のエラー情報は、以下を参照してください。<エラー情報>

原因:   次の 1 つ以上の問題が原因である可能性があります。

  • SQL Server のユーザー ログインが失敗しました。

  • データベースは削除されているか、または名前を変更されています。

  • 現在、データベースはオフライン状態または負荷状態のために使用できません。

重要

この作業を実行するには、ローカル Administrators グループのメンバーである必要があります。

解決策:   SQL Server が実行していることを確認します

  • データベース サーバーの Services スナップインで、SQL Server (MSSQLSERVER) サービスが実行していることを確認します。

解決策:   ユーザー アカウントが SQL Server に接続できることを確認します

  • エラーの詳細で示されているアカウントで Microsoft SQL Server Management Studio にログオンし、[接続] をクリックして、[データベース エンジン] をクリックします。

  • エラーの詳細で示されているサーバー名を入力し、[接続] をクリックします。

解決策:   データベースが存在することを確認します

  • Microsoft SQL Server Management Studio で、[サーバー] ノードを展開します。

  • [データベース] ノードを展開します。

  • データベースが存在することを確認します。

注意

以下の操作を実行するには、SharePoint のファームの管理者グループのメンバーである必要があります。

解決策:   データベースを復元します。

  • SQL Server を実行しているコンピューター上で、SQL Server データベースが見つからないか、アクセス不能になっている場合は、データベースをバックアップから復元して、SharePoint Foundation 2010 に再接続します。

    データベースをバックアップから復元するには

    1. SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトで、[バックアップと復元] をクリックし、[ファームのバックアップと復元] セクションで [バックアップからのファイルの復元] をクリックします。

    2. [バックアップからのファイルの復元] ページで、[バックアップ ディレクトリの場所] ボックスにバックアップのパスを入力し、復元するバックアップを選択したら、[次へ] をクリックします。

    3. 一覧からデータベースを選択し、[次へ] をクリックします。

      重要

      バックアップには、データベースと対応する Web アプリケーションが含まれている必要があります。

    4. [復元オプション] セクションで、[同じ構成] オプションを選択します。このオプションを選択すると、既存のデータベースが上書きされます。

    5. [復元の開始] をクリックします。

    サーバーの全体管理でデータベースを再接続するには

    1. [サーバーの全体管理] ページで、[アプリケーション構成の管理] をクリックし、[データベース] セクションで [コンテンツ データベースの管理] をクリックします。

    2. [コンテンツ データベースの管理] ページで、[コンテンツ データベースの追加] をクリックし、[Web アプリケーション] セクションで Web アプリケーションを選択します。

    3. [データベース名と認証] で、[データベース サーバー] ボックスにサーバー名を入力し、[データベース名] ボックスにデータベースの名前を入力します。

    4. [OK] をクリックして、変更内容を保存します。

    データベースの問題が解決されたことを確認するには

    1. SharePoint 管理シェルで、Windows PowerShell コマンド Get-SPSite | Format-Table -Property ID,WebApplication,ContentDatabase を実行して、各 Web アプリケーションのサイトを一覧表示してそれぞれのデータベース内のサイトをすべて表示し、各データベースで 1 つのサイトを特定します。

    2. このサイトを参照し、適切なページが表示されることを確認します。アクセス拒否ページが、アクセスを要求するオプション、または別のユーザーとしてログオンするオプションと共に表示されたときは、操作が正常に完了しています。

    3. [サーバーの全体管理] ページで、[アプリケーション構成の管理] をクリックし、[サイト コレクション] セクションで [クォータ テンプレートの指定] をクリックします。

    4. [クォータ テンプレート] ページで、新しいクォータ テンプレートを作成します。この検証テストのために特定の設定を行う必要はありません。このテンプレートは、手順 6. でのアクセス確認のためのみに作成するものです。

    5. [OK] をクリックして、クォータ テンプレートを保存します。

    6. ブラウザー ウィンドウを更新して、[クォータ テンプレート] ページに戻ります。作成したクォータ テンプレートを選択できれば、SharePoint Foundation 2010 構成データベースに再度アクセスできるようになっています。

    7. [削除] をクリックして、このクォータ テンプレートを削除します。