調整開始アラート - イベント 8032、8062
適用先: SharePoint Foundation 2010, SharePoint Server 2010
トピックの最終更新日: 2012-04-03
アラート名: SPServer は調整を開始しました
イベント ID: 8032 または 8062
概要: Microsoft SharePoint Foundation 2010 では、優先順位が高いサーバー ジョブのために使用するリソースが不足することがないように、フロントエンド Web 調整機能が導入されています。サーバーのパフォーマンス カウンターを監視し、カウンターの値が定義済みのしきい値を超えるか、しきい値未満になると、503 エラー メッセージを返すことにより、優先順位が低いジョブを拒否するようになります。
現象: 次の現象が発生する可能性があります。
ユーザーのブラウザーに、現在サーバーはビジー状態であり、後で操作をやり直すように指示する 503 エラーが表示されます。
このイベントが、次のようにイベント ログに表示されます。イベント ID: 8032 説明: <サーバー名> で大きな負荷が検出されたため、HTTP 調整機能を開始します。次のようなパフォーマンス カウンターが過剰になっています: <パフォーマンス カウンター名>
このイベントが、次のようにイベント ログに表示されます。イベント ID: 8062 説明: 大きな負荷が検出されなくなったので、<サーバー名> の HTTP 調整機能を停止します。調整期間中に、<要求数> 個の要求が調整されました。
原因: ASP.NET ISAPIで処理中の要求数、および使用可能なメモリが、フロントエンド Web サーバーの定義済みのしきい値を超えたか、しきい値未満になりました。
解決策: 調整しきい値を変更します。
[スタート] ボタン、[すべてのプログラム]、[Microsoft SharePoint 2010 製品]、[SharePoint 2010 管理シェル] の順にクリックします。コマンド プロンプト ウィンドウが表示されます。
次の Windows PowerShell コマンドを入力して、パフォーマンス カウンターのしきい値を表示します。
Disable-SPWebApplicationHttpThrottling URL
次のコマンドを入力して、パフォーマンス カウンターのしきい値の現在の設定を取得します。
Get-SPWebApplicationHttpThrottlingMonitors URL
しきい値を確認し、現在の値を変更して制限を緩和する必要があるかどうかを判断します。たとえば、次の Windows PowerShell コマンドを使用して、CPU パーセンテージのしきい値を 75 パーセントに設定できます。
Set-SPWebApplicationHttpThrottlingMonitor URL -Category Processor -Counter "% Processor Time" -instance _Total -Max 75
解決策: 調整機能を無効にします。
SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトで、[アプリケーション構成の管理] セクションの [Web アプリケーションの管理] をクリックします。
リボンの [Web アプリケーション] タブで、[全般設定] をクリックし、[リソースの調整] を選択して HTTP 調整機能を無効にします。
注意
調整機能を無効にすると、作業負荷が高いときに、優先順位が高いジョブのために使用するリソースが不足する可能性があります。したがって、調整機能を無効にすることは、通常、お勧めできません。
解決策: ハードウェアをアップグレードします。
容量計画を見直します。どのような理由で調整機能が開始されたかに応じて、対応策として、さまざまな操作を実行できます。
メモリを追加します。
CPU をアップグレードします。
フロントエンド Web サーバーをアップグレードします。
フロントエンド Web サーバーを追加します。
SQL Server ホスト サーバーをアップグレードします。