SPServiceInstance タイマーの実行が失敗しました- イベント 6398

 

適用先: SharePoint Foundation 2010, SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2009-08-13

アラート名:   SPServiceInstance タイマーの実行が失敗しました

イベント ID:   6398

概要:   Microsoft SharePoint Foundation 2010 の一部の機能は、タイマー ジョブと呼ばれるスケジュールされたバックグラウンド プロセスを利用して実行されます。管理者は SharePoint サーバーの全体管理 Web サイトを使用して、タイマー ジョブの構成、スケジュール、および状態表示を行うことができます。

現象:   次の現象が発生する可能性があります。

  • このイベントが、次のようにイベント ログに表示されます。イベント ID: 6398 ジョブ定義 <ジョブ定義名> (ID <ジョブ ID>) の Execute メソッドが例外をスローしました。詳細については、以下を参照してください。%n%n <ジョブの詳細>

    一般的なジョブの定義は次のとおりです。

    • SPPasswordManagementJobDefinition

      目的:   期限が切れるパスワードおよびパスワードの変更について、電子メールを送信してイベントをログに記録します。このタイマー ジョブによって、管理されたパスワードが期限切れの前に変更されるようにすることができます。

    • SPGeneratePasswordJobDefinition

      目的:   アカウントの新しいパスワードの生成、およびアカウント パスワードの更新を行い、新しいパスワードを使用者に展開するジョブを開始します。

    • SPAdminAppPoolCredentialDeploymentJobDefinition

      目的:   ファーム内の管理 インターネット インフォメーション サービス (IIS) 7.0 アプリケーション プールの資格情報を更新します。

    • SPContentAppPoolCredentialDeploymentJobDefinition

      目的:   ファーム内のすべてのサーバーのコンテンツ IIS アプリケーション プールの資格情報を更新します。

    • SPWindowsServiceCredentialDeploymentJobDefinition

      目的:   サービスを実行しているファーム内のすべてのコンピューター上の Windows サービスの資格情報を更新します。

    • SPMasterPassphraseDeploymentJobDefinition

      目的:   すべての Web フロント エンドにパスフレーズに基づく新しいキーを渡します。このジョブは、管理者がファームのパスフレーズを変更したときに実行されます。

原因:   次の 1 つ以上の問題が原因である可能性があります。

  • サード パーティのタイマー ジョブが見つからないか、または破損しています。

  • Microsoft SharePoint Foundation 2010 のタイマー ジョブが見つからないか、または破損しています。

  • 一般的なジョブの原因は次のとおりです。

    • SPPasswordManagementJobDefinition

      問題:   パスワード変更タイマー ジョブ (SPGeneratePasswordJobDefinition) がスケジュールされていないか、ファームの資格情報に対して更新されています。ファームの資格情報に関して、パスワード変更スケジュールに最近行われた追加または変更は、このジョブが正常に完了するまで、変更に合わせて更新されません。

    • SPGeneratePasswordJobDefinition

      問題:   ファームの資格情報に対して新しいパスワードを作成するためにスケジュールされたタイマー ジョブが失敗しました。現在の資格情報の値は既に無効になっており、Active Directory アカウントを手動で更新する必要があります。アカウントの資格情報が依然として有効な場合は、このタイマー ジョブを再開する必要があります。

    • SPAdminAppPoolCredentialDeploymentJobDefinition

      問題:   サーバーの全体管理 Web アプリケーション プールの新しい資格情報がローカル コンピューターで更新されておらず、そのファーム用に構成された現在の値と一致しません。そのため、サーバーの全体管理 Web アプリケーションが開始されません。

    • SPContentAppPoolCredentialDeploymentJobDefinition

      問題:   アプリケーション プールの新しい資格情報がローカル コンピューターで更新されておらず、そのファーム用に構成された現在の値と一致しません。そのため、アプリケーション プールが開始されません。

    • SPWindowsServiceCredentialDeploymentJobDefinition

      問題:   サービスの新しい資格情報がローカル コンピューターで更新されておらず、そのファーム用に構成された現在の値と一致しません。そのため、サービスが開始されません。

    • SPMasterPassphraseDeploymentJobDefinition

      問題:   ファームのマスター パスフレーズがローカル コンピューターで更新されておらず、そのファーム用に構成された現在の値と一致しません。そのため、ローカルで更新されるまで、ファーム暗号化キーを暗号化または解読できません。

解決策:   適切な解決策を決定します。

  • イベントの説明でジョブ定義名を確認して、適切な解決策を見つけます。

    • SPPasswordManagementJobDefinition

      解決策:   このタイマー ジョブを再開します。

    • SPGeneratePasswordJobDefinition

      解決策:   このタイマー ジョブを再開して、パスワードのリセットを手動で適用します。

    • SPAdminAppPoolCredentialDeploymentJobDefinition

      解決策:   このタイマー ジョブを再開して、管理者の展開ジョブをローカルに実行し、パスワードのリセットを手動で適用します。

    • SPContentAppPoolCredentialDeploymentJobDefinition

      解決策:   このタイマー ジョブを再開して、管理者の展開ジョブをローカルに実行し、パスワードのリセットを手動で適用します。

    • SPWindowsServiceCredentialDeploymentJobDefinition

      解決策:   このタイマー ジョブを再開して、管理者の展開ジョブをローカルに実行し、パスワードのリセットを手動で適用します。

    • SPMasterPassphraseDeploymentJobDefinition

      解決策:   このタイマー ジョブを再開して、管理者の展開ジョブをローカルに実行し、パスワードのリセットを手動で適用します。

この他のすべてのタイマー ジョブのエラー解決策については、次のセクションの手順に従ってください。この問題を解決するには、「原因」セクションで特定した原因に対応する解決策を実行してください。解決策を実行した後、確認の手順を参照して、機能が正常に動作していることを確認してください。

注意

これらのタスクを実行するには、ファームの管理者 SharePoint グループのメンバーである必要があります。

解決策:   エラーが発生したタイマー ジョブを構成します。

  • 問題のあるアセンブリが見つからないか、または破損している場合に、そのアセンブリが SharePoint Foundation 2010 アセンブリではなく、タイマー定義が定期的なジョブであるときは、エラーが発生したタイマー ジョブを無効にする必要があります。

    エラーが発生したタイマー ジョブを無効にするには

    1. サーバーの全体管理ページで [監視] をクリックし、[タイマー ジョブ] セクションで [ジョブ定義の確認] をクリックします。

    2. 一覧からタイマー ジョブを探して、タイマー定義名をクリックします。

    3. [タイマー ジョブの編集] ページで、[無効] をクリックします。

      無効になったタイマー ジョブは、[スケジュールの種類] 列に [無効] と表示されます。

    エラーが発生したタイマー ジョブを有効にするには

    1. サーバーの全体管理ページで [監視] をクリックし、[タイマー ジョブ] セクションで [ジョブ定義の確認] をクリックします。

    2. 一覧からタイマー ジョブを探して、タイマー定義名をクリックします。

    3. [タイマー ジョブの編集] ページで、[有効] をクリックします。

注意

次の手順を実行するには、ローカル コンピューターの Administrators グループのメンバーである必要があります。

解決策:   Windows SharePoint Services のインストールを修復します。

  • 問題のあるアセンブリが見つからないか、または破損している場合に、そのアセンブリが Microsoft SharePoint Foundation アセンブリであるときは、アセンブリを復元または修復するために SharePoint Foundation のインストールを修復する必要があります。

    注意

    インストールを修復するには、サーバーを再起動する必要があります。Web アプリケーションの変更、およびその他の設定の変更は保持されます。

    SharePoint Foundation のインストールを修復するには

    • Microsoft SharePoint Foundation 2010 のセットアップ ウィザードで、[修復] をクリックし、[続行] をクリックします。

    タイマー ジョブが機能することを確認するには

    1. タイマー ジョブが定期的なジョブであった場合は、[タイマー ジョブの定義] ページに移動し、そのタイマー ジョブを有効にします。通常のスケジュール間隔で次回のジョブを実行します。

    2. タイマー ジョブが一時的なジョブであった場合は、タイマー ジョブをトリガーしたコマンドを再試行します。