Office 2013 のボリューム ライセンス認証のトラブルシュート

 

適用先: Office 2013

トピックの最終更新日: 2017-09-29

概要: Office 2013 の KMS または MAK ベースのライセンス認証に関する一般的なエラーのトラブルシューティング方法について説明します。

対象ユーザー: IT 担当者

ユーザーですか

個人的な Office 2013 インストールのトラブルシューティングを行っている場合は、「Office 365 または Office 2016 を PC または Mac にダウンロードしてインストールまたは再インストールする」を参照してください。

管理者ですか

Office 365 ProPlus のライセンス認証とライセンスに関するトラブルシューティングを行う管理者の場合は、この記事の代わりに「Office のライセンスのない製品というエラーとアクティブ化のエラー」を参照してください。

Office 2013 のボリューム ライセンス版のトラブルシューティングを行っている管理者の場合は、この記事の情報が当てはまります。このまま、読み進めてください。

キー管理サービス (KMS) あるいはマルチ ライセンス認証キー (MAK) を使用して Office 2013 でボリューム ライセンス認証を設定するのは簡単ではありません。次の手順を使用して最も一般的な問題のトラブルシューティングをします。

多くのソリューションには Office ソフトウェア保護プラットフォーム スクリプト (ospp.vbs) の実行が含まれています。これは、クライアント コンピューターの "%programfiles%\microsoft office\office15" または "%programfiles(x86)%\microsoft office\office15" フォルダーで見つけることができます。管理者権限を持つコマンド プロンプトで実行する必要があります。ボリューム ライセンス認証を構成して管理するためのソフトウェア ライセンス管理スクリプト (Slmgr.vbs) を使用することもできます。これらのスクリプトの詳細については、「Office 2013 のボリューム ライセンス認証管理ツール」を参照してください。

この記事の内容

  • KMS ライセンス認証の問題

  • MAK ライセンス認証の問題

  • ライセンス認証エラー コードのテキストを取得する方法

  • その他のライセンス認証の問題

KMS ライセンス認証の問題

このセクションで、Office 2013 KMS ライセンス認証の一般的な問題を一覧表示します。

KMS ライセンス認証の問題は、以下のアイテムの構成ミスが原因の可能性があります。

  • Office クライアント

  • ネットワーク/DNS

  • KMS ホスト

KMS トラブル スポットを迅速に特定するには、Office クライアント KMS ライセンス認証診断ツールまたは Office KMS ホスト ライセンス認証診断ツールのどちらかを使用して環境に既知の問題がないか調べます。これらの診断ツールは、KMS 問題で使用可能なほとんどすべてのトラブルシューティング手順を自動化し、検出された問題の修復方法に関する推奨事項を含む詳細なレポートを提供します。

KMS ホスト構成に問題がありそうだと思っても、必ず、Office クライアント KMS ライセンス認証診断ツールを使用してクライアントから分析してください。そうすることにより、変更が必要なのがクライアントなのか、ネットワークなのか、KMS ホストなのかがはっきりします。

Office クライアント KMS ライセンス認証診断ツールで KMS ホストの問題が指摘されたら、Office KMS ホスト ライセンス認証診断ツールを実行します。

Office クライアント KMS ライセンス認証診断ツールを使用するには

  1. ローカル管理者として、KMS ライセンス認証を使用してライセンス認証できない Office クライアントにログインします。

  2. Office クライアント KMS ライセンス認証診断ツールにアクセスして、Microsoft アカウントの資格情報を使用して Microsoft サポート診断セルフヘルプ ポータルにサインインします。

  3. [新しいセッション] ページで、[Office Client KMS activation diagnostic (Office クライアント KMS ライセンス認証診断)] を選択します。

  4. [セッション名] テキスト ボックスに名前を入力してから、[作成] を選択します。

  5. 分析を開始するには、[ダウンロード] を選択します。

  6. ダイアログ ボックスが表示されたら、[実行] または [ファイルの保存] を選択します。[ファイルの保存] を選択した場合は、後で、保存したフォルダーからファイルを実行できます。

  7. 診断を実行するコンピューター選択するように促されたら、[このコンピューター] を選択してから、[次へ] を選択します。次のページで、[開始] を選択します。

  8. レポートが保存されたことを示すアラートが診断で表示されたら、[レポートを開く] を選択します。

  9. レポートの [概要] セクションに一覧表示されている詳細を確認してから、[検出された問題] セクションに一覧表示されている問題を確認し、[推奨される手順と関連情報] に表示された推奨事項に従います。

Office KMS ホスト ライセンス認証診断ツールを使用するには

  1. ローカル管理者として、Office KMS ホスト コンピューターにログインします。

  2. Office KMS ホスト ライセンス認証診断ツールにアクセスして、Microsoft アカウントの資格情報を使用して Microsoft サポート診断セルフヘルプ ポータルにサインインします。

  3. [新しいセッション] ページで、[Office クライアント KMS ホスト ライセンス認証診断] を選択します。

  4. [セッション名] テキスト ボックスに名前を入力してから、[作成] を選択します。

  5. 分析を開始するには、[ダウンロード] を選択します。

  6. ダイアログ ボックスが表示されたら、[実行] または [ファイルの保存] を選択します。[ファイルの保存] を選択した場合は、後で、保存したフォルダーからファイルを実行できます。

  7. 診断を実行するコンピューター選択するように促されたら、[このコンピューター] を選択してから、[次へ] を選択します。次のページで、[開始] を選択します。

  8. レポートが自動的に生成され、ブラウザーに表示されます。

  9. [概要] セクションに一覧表示されている情報を確認してから、[詳細] セクションに一覧表示されている問題を確認します。[結果] 列に [要確認] というフラグが付けられたアイテムの [必要な操作またはコメント] に表示された推奨事項に従います。

MAK ライセンス認証の問題

このセクションでは Office 2013 の MAK ライセンス認証の一般的な問題を示します。

Office 2013 クライアントは、認証されたプロキシ経由でネットワークに接続されている場合、アクティブ化されません。

MAK ライセンス認証にはインターネット接続が必要です。ただし、インターネット接続に認証が必要な場合は MAK ライセンス認証が動作せず、電話でアクティブ化する必要があります。この問題の解決方法については、サポート技術情報の記事「921471: インターネットでの Windows のライセンス認証が失敗する」を参照してください。

ライセンス認証エラー コードのテキストを取得する方法

エラー コードはライセンス認証の問題をトラブルシューティングするのに役立ちます。ライセンス認証の通知を含むダイアログ ボックスが表示されたら、エラー コードはダイアログ ボックスの下の隅に表示されています。エラー メッセージのテキストを表示するには、エラーコードで ospp.vbs /ddescr を実行します。テキストは、問題をより良く理解し、修正するために役立ちます。

エラーコードを取得する別の方法は、Office を手動でライセンス認証するために ospp.vbs /act をクライアント コンピューターで実行することです。 ライセンス認証に失敗した場合は、エラー コードが表示されます。

その他のライセンス認証の問題

Office 2013 ボリューム ライセンス パックのインストールが、プレビューをインストールしたと誤って報告します。

Microsoft Office 2013 ボリューム ライセンス パックを最初にインストールすると、Microsoft Office 2013 ボリューム ライセンス パック プレビューというラベルの付いたダイアログ ボックスが表示されることがあります。「プレビュー」は誤りです。Office 2013 の最終リリース版が正しくインストールされています。機能には影響ありません。回避策は必要ありません。

クライアントでは、ライセンス情報は更新されません。

KMS クライアントでOffice アプリケーションのライセンス情報を表示するには、アプリケーションで、 [ファイル] メニューの [アカウント] を選択 します。

Office 2013 がライセンス認証されていても、製品のライセンス認証が必要との通知が表示される場合は、アプリケーションを再起動します。

クライアント アプリケーションがこの状態である原因は、Office 2013 が ospp.vbs /act または ボリューム ライセンス認証管理ツール (VAMT) を使用してライセンス認証されたためです。このような場合、Office 2013 アプリケーションをすべてリセットし、ライセンス認証を完了する必要があります。

Office 2013 用の汎用ボリューム ライセンス キー (GVLKs)

すべての Office 2013 ボリューム ライセンス製品には、Office 2013 KMS ホストに対してライセンス認証するために、汎用ボリューム ライセンス キー (GVLK) があらかじめインストールされています。製品の MAK キーを入力済みで、ライセンス認証方法を KMS に戻す場合は、適切な KMS クライアント GVLK を使用してください。詳細については、「Office 2013 の KMS と Active Directory ライセンス認証用の GVLK」を参照してください。キーの入力方法としては、ボリューム ライセンス認証管理ツール VAMT の使用をお勧めします。また、ospp.vbs /inpkey を使用してキーを入力することもできます。

Office 2013 の場合、1 つのキーのみスイート内のすべての製品に必要です。たとえば、Office Professional Plus を使用する場合、スイート全体に対し Office Professional Plus 2013 キーのみを入力する必要があります。キーの全一覧については、「Office 2013 の KMS と Active Directory ライセンス認証用の GVLK」を参照してください。

関連項目

Office 2013 のボリューム ライセンス認証
Office 2013 の KMS のライセンス認証
Office 2013 の MAK クライアントのライセンス認証します。