Microsoft Online Services – 2009 年 10 月の新機能

発行日: 2009 年 10 月

2009 年 10 月のサービスの更新がデータセンターに展開されます。10 月のサービス更新の特長と機能は次のとおりです。

ユーザーの一括アクティブ化

PowerShell コマンドレットが追加されることで、管理者はユーザー グループのアクティブ化を簡単に自動化できるようになり、アクティブ化のプロセスを簡素化することができます。 通常、これらのコマンドレットは、ディレクトリ同期ツール経由で Active Directory フォレストから Microsoft Online Services へ移行したユーザー グループのアクティブ化に使用されます。 従来まで、管理者は Microsoft Online Services 管理センターのユーザー管理ツールで、1 ユーザーごとにアクティブ化を行う必要がありました。

今回のサービス更新で、次のコマンドレットが追加されます。

  • Enable-MSOnlineUser
  • Get-MSOnlineSubscription
  • Set-MSOnlineUserPassword

詳細は「一括でユーザー アカウントのアクティブ化を行う方法 」を参照してください。

POP メール クライアント

Exchange Online でサポートされる電子メール クライアントに、POP ベースのクライアントが追加されます。これまで Exchange Online は、Microsoft Office Outlook 2003 および 2007 のみをサポートしていました。
お客様の組織で POP 電子メール クライアントのサポートを有効にするには、管理者の方に Microsoft Online Services テクニカル サポートに連絡してサービス リクエストを開くよう依頼してください。
詳細は「Exchange Online でメールを POP プロトコルで送受信する」を参照してください。

30,000 ユーザーのサポート

Microsoft Online Services 管理センターは、大規模組織における運用管理方法を改善し、30,000 人までのユーザーをサポートします。これまで、Microsoft Online Services がサポートしていたのは、10,000 ユーザーまででした。
SharePoint Online では、既存の制限 (例えば、サイト コレクションあたり 20 サイトまで、1 サイトあたり 50 ギガバイト (GB) まで、1 企業あたり 1 テラバイト (TB) まで) に変更はありませんのでご注意ください。

Mac OS の拡張サポート

10 月のサービス更新には、Mac ユーザーのいる組織のコミュニケーションおよびコラボレーションを効率化する拡張機能が含まれています。 Mac OS の新しいサインイン クライアントでは、シングル サインインに対応し、Microsoft Online Services と共に使用する Office for Mac アプリケーションおよび Safari ブラウザーの自動設定が可能です。 Microsoft ダウンロード センター経由でサインイン クライアントが利用可能になるのは、10 月のサービス更新が全地域の本番環境のデータセンターに展開された後になります。

今回のサービス更新には、他にも次のような Mac 対応機能が含まれています。

  • グローバル アドレス一覧 (GAL)、予定表の空き時間情報の参照、不在通知など、Entourage 2008 Exchange Web サービス (EWS) のサポート。
  • Mac 用サインイン クライアント使用時において、グローバル アドレス一覧が Entourage 2004 および 2008 に対応。
  • SharePoint Online が、ユーザーのコラボレーションを向上する Document Connection for Mac に対応。
  • Firefox および Safari における My Company Portal へのサポート機能を向上。

Mac 用サインイン クライアントは、全地域の本番環境のデータセンターへの 10 月のサービス更新の展開が完了次第、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできるようになります。