大規模配布グループでディレクトリ同期が失敗する場合の回避策
発行日: 2009 年 9 月
Microsoft Online Services ディレクトリ同期ツールを使用していて、大規模な Active Directory ディレクトリ サービスまたは大規模な配布グループをお持ちの場合、ディレクトリ同期が失敗し、イベント ビューアーに “Maximum Request Length Exceeded (要求の長さの最大値を超えました)” エラーが表示される可能性があります。
ユーザー アカウント、連絡先、およびグループは Active Directory オブジェクトです。Microsoft Online Services ディレクトリ同期ツールは、Active Directory オブジェクトをバッチで同期します。1 回のバッチに含めることができる既定のオブジェクト数は 20 で、圧縮後の各バッチのサイズは 4 MB 以下である必要があります。
グループを同期する際には、メンバーを追加または削除するたびに完全なグループ一覧が送信されます。グループ内のメンバーが多い場合は、特定のバッチに 20 のオブジェクトをすべて含める余裕がない場合があります。“Maximum Request Length Exceeded (要求の長さの最大値を超えました)” エラー メッセージが表示される場合は、使用している環境に合わせてディレクトリ同期が最適化されるように、1 回のバッチに含めるオブジェクトの数を減らす必要があります。
回避策
1 回のバッチに含めるオブジェクトの数は、レジストリ キーで設定できます。レジストリ キーを編集するには、次の操作を行います。
- ディレクトリ同期を実行するコンピューターで、RegEdit.exe を実行し、HKEY LOCAL MACHINE\Software\Microsoft\MSOLCoexistence に移動します。
- “ExportBatchSize” という新しい DWORD 値を追加します。
- この値を 20 未満に設定し、再度同期をテストします。
- 同期が成功するまで、この値を小さくします。
レジストリの編集方法については、「上級ユーザー向けの Windows レジストリ情報」を参照してください。