ユーザーアカウントのステータスの種類

発行日: 2009 年 10 月

最も一般的なユーザー アカウントの状態は有効と無効で、この 2 つは単純でわかりやすいものです。ただし、Microsoft Online Services ディレクトリ同期ツールを使用している場合、ユーザー アカウントの状態には、さらにアクティブと非アクティブもあります。これらの状態の組み合わせはわかりにくいので、それぞれの状態が持つ意味について確認してみましょう。

4 つの状態は、以下のとおりです。

  • 有効

  • 無効

  • 非アクティブ

  • アクティブ

有効と無効

Microsoft Online Services ディレクトリ同期ツールにおけるアカウントの有効または無効の状態は、Active Directory の場合とまったく同じなので、Active Directory を使用している企業にとってこの 2 つの状態はわかりやすいことと思います。ユーザー アカウントは、作成時に有効にすることができます。ユーザーは有効になっているアカウントを使用してログオンすることができます。アカウントが無効になっている場合は、ログオンすることはできません。

ユーザーが休暇をとる場合や、何らかの理由により一時的にアカウントをロックしたい場合は、アカウントを無効にすることができます。無効になったアカウントはロックされているだけなので、引き続き存在し、1 つ以上のライセンスを使用します。アカウントを有効にすると、ロックは解除され、再び使用できるようになります。

非アクティブ

ディレクトリ同期ツールを使用していない場合、ユーザー アカウントが非アクティブの状態になることはありません。非アクティブなアカウントは、 Microsoft Online Services 管理センター に表示されます。このアカウントはライセンスを使用しないので、そのライセンスを他に割り当てることができます。非アクティブなアカウントは、サービスが割り当てられるのを待っているシャドウ アカウントと見なすことができます。

非アクティブなユーザー アカウントは、社内の Active Directory ディレクトリ サービスから Microsoft Online Services に、すべてのユーザー アカウント、連絡先、およびメールが有効なグループを同期する際に、ディレクトリ同期ツールによって作成されます。Microsoft Online Services へのアカウントの同期は、ユーザー アカウントを作成する迅速で簡単な方法です。ただし、会社の規模が大きい場合、すべてのユーザーに同時にサービスを割り当てることは好ましくないことがあります。したがって、同期されたアカウントは、サービスを割り当ててアクティブにするまで非アクティブな状態になっています。

アクティブ

アクティブなユーザー アカウントは、1 つ以上のサービスが割り当てられたアカウントです。アクティブなアカウントはそれぞれ 1 つ以上のライセンスを使用します。管理センターでユーザー アカウントを作成する場合、ユーザー アカウントを作成してサービスを割り当てた時点で、そのアカウントは自動的にアクティブになります。

管理センターで 1 つ以上のアカウントを選択し、[ユーザー アカウントのアクティブ化] をクリックすると、非アクティブなアカウントをアクティブにすることができます。これによりサービス側で、これがライセンスの使用を開始する「実際の」ユーザー アカウントであると認識することができます。アクティブ化の残りのプロセスは、新しいユーザー アカウントの作成プロセスと同じです。