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サイトのナビゲーションの概要 (SharePoint Foundation 2010)

 

適用先: SharePoint Foundation 2010

サイト ナビゲーションは、サイトやサイト内のページ間を移動するサイト ユーザーのための主要なインターフェイスを提供します。Microsoft SharePoint Foundation 2010 には、サイトのユーザーを案内し、サイトやページ間を移動できるようにするカスタマイズ可能で拡張可能な一連のナビゲーション機能があります。ここでは、SharePoint Foundation 2010 で使用できるナビゲーション コントロールについて説明します。ナビゲーション コントロールを Web ページに追加する方法、ナビゲーション コントロールを構成する方法、カスタム ナビゲーション コントロールを作成する方法については説明しません。

この記事の内容

  • ナビゲーション コントロールの概要

  • マスター ページのナビゲーション コントロール

    • トップ リンク バー ナビゲーション

    • サイド リンク バー ナビゲーション

    • 階層リンク ナビゲーション

    • ツリー ビュー ナビゲーション

ナビゲーション コントロールの概要

ナビゲーション コントロールは、マスター ページに表示でき、Web パーツ領域を使用してページのコンテンツに直接表示することもできます。

SharePoint Foundation 2010 のナビゲーション モデルはサイト コレクションの階層構造を基にしています。ナビゲーション機能を使用して、次のリンクに進むことができます。

  • 現在のサイトの下位にあるサイト

  • サイトのピア サイト

  • サイト階層内の上位のサイト

  • サイト内の Web ページ

加えて、外部 Web サイトなど、任意の場所へのリンクを作成できます。

SharePoint Foundation 2010 のナビゲーション リンクは高いセキュリティを備えています。サイト ユーザーがサイト ナビゲーションからリンクされている SharePoint Foundation 2010 サイトやページに対する権限を持たない場合、ユーザーにそのリンクは表示されません。ナビゲーションに手動で追加されたリンクを持つ他のコンテンツは、そのまま表示されます。

SharePoint Foundation 2010 のナビゲーションは .NET Framework Version 3.5 の ASP.NET 機能に基づいており、これを使用して次のものをカスタマイズできます。

  • サイト マップ プロバイダー。

  • データ ソース。サイト マップ プロバイダーで提供される構造を固定し、フィルターします。

  • メニュー。ナビゲーション要素の視覚的な外観と表示する階層の深度を制御します。

マスター ページのナビゲーション コントロール

マスター ページは、サイト内の Web ページの外側のフレームを定義します。マスター ページには、ブランド情報、検索などの共通のコマンド、サイトを通じて使用できるようにしたいナビゲーション要素など、サイトのすべてのページで共有したい要素が含まれます。トップ リンク バー ナビゲーション、サイド リンク バー ナビゲーションなども、そのような要素です。

マスター ページは、ナビゲーション コントロールのメニュー スタイルも提供します。マスター ページのメニュー スタイルは、Microsoft SharePoint Designer 2010 または Microsoft Visual Studio 2010 を使用して構成できます。

トップ リンク バー ナビゲーション

トップ リンク バーは、通常、サイト階層内で現在のサイトより 1 つ下のレベルにあるサイトにリンクするナビゲーション メニューです。トップ リンク バーは、サイト内の各ページの上部に表示されるのが一般的です。既定では、現在のサイトの 1 レベル下にあるすべてのサブサイトはトップ リンク バーに追加され、サイトごとに固有のトップ リンク バーがナビゲーション用に表示されます。サイト管理者は、サイトをトップ リンク バーから削除して、特定のサイトのナビゲーションをカスタマイズできます。また、ホーム ページのリンクのみがサイト階層に表示され、それ以外のサイトが表示されないようにトップ リンク バーを構成することもできます。

サイト管理者は、親サイトからトップ リンク バーを継承することを選択できます。これにより、サイト コレクションのすべてのサイトに同じトップ リンク バーを表示して、サイト コレクション内のどの位置からでもユーザーがサイト間を自由に切り替えられるようにすることができます。たとえば、企業の製品の販促に使用されるインターネット サイトは製品のラインごとにサブサイトを持つ場合があります。各サイトのトップ リンク バーに各製品のサイトを表示すると、ユーザーはサイトのホーム ページに戻らずに、あるサイトから別のサイトへ簡単に切り替えることができます。

これ以外に、次のようなトップ リンク バーの構成機能もあります。

  • 指定された外部サイトにリンクする。

  • サイトの任意の場所にある指定されたサイトまたはページにリンクする。

  • トップ リンク バー上のアイテムを手動で並べ替える。

外部へのリンクなど、すべてのトップ リンク バー機能は各サイトで一意に定義できます。

SharePoint Designer 2010 または Visual Studio 2010 を使用して、トップ リンク バーの外観と機能をカスタマイズすることもできます。たとえば、次の操作を実行できます。

  • カスケード スタイル シートをカスタマイズしてトップ リンク バーの外観を変更する。

  • データ ソースを変更して、たとえば、トップ リンク バーに表示されるサイト数を減少させる。

サイド リンク バー ナビゲーション

サイド リンク バー ナビゲーションでは、通常、リスト、ライブラリなど、現在のサイト内の重要なコンテンツを強調表示します。サイド リンク バー ナビゲーションは、サイト内の各ページの左側に表示されるのが一般的です。

次のようなサイド リンク バー ナビゲーションの構成機能もあります。

  • 特定の外部サイトまたは現在のサイトのページにリンクする。

  • 見出しの下にリンクを編成する。

  • サイド リンク バー ナビゲーションのアイテムを手動で並べ替える。

トップ リンク バーのカスタマイズと同様に、サイド リンク バー ナビゲーションも、SharePoint Designer 2010 または Visual Studio 2010 を使用して、その外観と機能をカスタマイズできます。

階層リンク ナビゲーション

階層リンク ナビゲーションでは、動的に生成されたリンクのセットが Web ページの上部に表示され、サイト階層内での現在の位置がユーザーに示されます。SharePoint Designer 2010 または Visual Studio 2010 を使用して、階層リンク ナビゲーションを構成できます。たとえば、カスタム ナビゲーション プロバイダーを指定できます。

ツリー ビュー ナビゲーション

ツリー ビュー ナビゲーションでは、リスト、ライブラリ、階層構造で現在のサイトより下位のサイトなど、サイト コンテンツを表示します。ツリー ビュー ナビゲーションは、サイトの各ページの左側に表示されるのが一般的です。

既定では、ツリー ビュー ナビゲーションは無効です。サイト管理者は、[ツリー ビュー] ページを使用して、サイトにツリー ビュー ナビゲーションを追加できます。

See Also

Concepts

サイトのナビゲーションを計画する (SharePoint Foundation 2010)
サイトとサイト コレクションの概要 (SharePoint Foundation 2010)
サイトとサイト コレクションを計画する (SharePoint Foundation 2010)