コア Web サーバーの概要

公開日: 2007 年 11 月 16 日 (作業者: saad (英語))

更新日: 2009 年 9 月 11 日 (作業者: saad (英語))

コンポーネント化

すべての Web サーバー機能が、追加、削除、置換が容易な スタンドアロン コンポーネントとして管理されるようになりました。 これには、以前のバージョンの IIS と比べて次のようなメリットがあります。

  1. 攻撃にさらされる領域を小さくすることによってサーバーのセキュリティを強化します。 攻撃対象となる領域の縮小は、サーバー システムのセキュリティを強化する最も強力な方法の 1 つです。 IIS 7.0 では、使用していないサーバー機能をすべて削除できるため、アプリケーションの機能性を維持しながら、攻撃にさらされる領域を最小限に抑えることができます。
  2. パフォーマンスが向上し、メモリ フットプリントが小さくなります。 使用していないサーバー機能を削除することによって、サーバーのメモリ使用量を減らすことができ、アプリケーションに対する要求ごとに実行する機能コードの量も減るのでパフォーマンスも向上します。
  3. カスタム サーバーや特定の機能に特化したサーバーを構築できます。 サーバー機能セットを選択して、エッジ キャッシュや負荷分散など、アプリケーション トポロジ内で特定の機能を実行するように最適化されたカスタム サーバーを構築できます。 新しい拡張機能 API を基盤として構築された独自のサーバー コンポーネントやサードパーティのサーバー コンポーネントを使用して、既存の機能を拡張または置換するカスタム機能を追加できます。 コンポーネント化されたアーキテクチャは、IIS コミュニティにとって長期的なメリットがあります。新しいサーバー機能が必要になったときに、マイクロソフト内部での開発およびサード パーティの開発者による開発の両方が容易になります。

IIS 7.0 では、IIS 6.0 でアプリケーション プールと共に導入された強力な HTTP プロセス アクティブ化モデルもコンポーネント化されています。 HTTP プロセス アクティブ化モデルは Web アプリケーション以外でも利用することができ、あらゆるプロトコルの要求やメッセージを受信できます。 プロトコルに依存しないこのサービスは、Windows プロセス アクティブ化サービス (WAS) と呼ばれています。 Windows Communication Foundation(英語) (WCF) には、WAS の機能の活用によって、WCF サービスの信頼性やリソースの使用率を向上させるプロトコル アダプターが付属しています。

拡張性

開発者は IIS 7.0 のモジュール アーキテクチャを活用して、既存の Web サーバー機能を拡張または置換する強力なサーバー コンポーネントを構築し、IIS でホストする Web アプリケーションの価値を高めることができます。

IIS 7.0 向けに開発すべき理由は次のとおりです。

  1. Web アプリケーションの強化。 IIS の拡張によって、Web アプリケーションで、アプリケーション層では通常提供が困難な機能を利用できるようになります。 IIS ASP.NET 拡張機能またはネイティブ C++ 拡張機能を使用することによって、開発者はあらゆるアプリケーション コンポーネントの価値を高めるソリューションを構築できます。たとえば、カスタム認証スキーム、監視とログ記録、セキュリティ フィルタリング、負荷分散、コンテンツ リダイレクト、状態管理などです。
  2. 開発作業の効率化まったく新しい C++ 拡張機能モデルによって、堅牢なサーバー コードの作成が容易な、シンプルなオブジェクト指向 API が導入され、これまで ISAPI 開発の悩みの種であった多くの問題が解消されています。 さらに、Visual Studio との統合が強化され、IIS 用の開発作業が効率化されています。
  3. ASP.NET のあらゆる機能の使用。 IIS 7.0 における ASP.NET の統合によって、サーバー モジュールを使い慣れた ASP.NET 2.0 のインターフェイスを使用して迅速に開発して、充実した機能の ASP.NET アプリケーション サービスを提供できます。 ASP.NET モジュールは、ASP、CGI、静的ファイル、およびその他のコンテンツの種類に対して一律にサービスを提供でき、以前のバージョンの IIS では存在していた制限を受けることなくサーバーを拡張することができます。

ASP.NET の統合

IIS 7.0 では、Web アプリケーションで ASP.NET 2.0 の強力な機能や拡張性をすべて活用できます。 フォームベース認証、メンバーシップ、セッション状態、その他数多くの ASP.NET の機能を、あらゆる種類のコンテンツで使用でき、Web アプリケーション全体で統一されたエクスペリエンスを提供します。 開発者は、使い慣れた ASP.NET 拡張機能モデルと豊富な .NET API を使用して、ネイティブの C++ API で記述された機能と同等に強力な IIS 7.0 サーバーの機能を構築できます。

IIS 7.0 の構成のさまざまな機能を習得したり、導入に関するラボの利用や、IIS.NET に用意されているリソース キットをダウンロードを行うには、以下のリンクを使用してください。

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