ApplicationHost ヘルパー サービス

公開日: 2007 年 11 月 22 日 (作業者: saad (英語))

更新日: 2008 年 2 月 27 日 (作業者: saad (英語))

はじめに

IIS 7.0 の ApplicationHost ヘルパー サービスは、IIS が実行されていない場合も必要な IIS 機能をホストします。 このサービスは、現在、次の機能をホストしています。

  • 構成履歴
  • アプリケーション プールのアカウント マッピング

構成履歴

以前のバージョンの IIS では、メタベースの設定をバックアップして、いつでも必要なときにこの設定を復元することができました。 IIS 7.0 には、構成設定をバックアップするための同等の機能が用意されています。

IIS 7.0 には、いつでも以前の構成に戻すことが可能な構成履歴機能を持つ ApplicationHost ヘルパー サービスが用意されており、指定した時間間隔で ApplicationHost.config ファイルを個別の構成履歴サブディレクトリに保存できます。 たとえば、ApplicationHost.config ファイルを誤って変更してしまった場合は、構成履歴サブディレクトリから以前のバージョンのファイルを %windir%\system32\inetsrv\config ディレクトリにコピーすることで以前のバージョンを復元できます。

アプリケーション プールのアカウント マッピング

構成設定のバックアップに加えて、ApplicationHost ヘルパー サービスによってアプリケーション プールのアカウント マッピングも行うことができます。 たとえば、コンテンツ ディレクトリを特定のアプリケーション プールにロックダウンする場合、ApplicationHost ヘルパー サービスのアカウント マッピング機能で Windows エクスプローラーのアクセス制御リスト (ACL) の UI、または ICACLS コマンド ライン ツールを使用して、セキュリティ ID (SID) の代わりにわかりやすい名前を使用してディレクトリをロックダウンできます。 ApplicationHost ヘルパー サービスによって、SID に対してわかりやすい名前がマップされます。

ランタイムに依存しない

ApplicationHost ヘルパー サービスはランタイムに依存しないサービスです。 実行するにあたって、Windows プロセス アクティブ化サービス (WAS) または World Wide Web 発行サービス (WWW サービス) は必要ありません。 このサービスは、他のサービスには依存せず、コンピューターを再起動すると自動的に開始されます。 ApplicationHost ヘルパー サービスが何らかの理由で停止すると、構成履歴およびアプリケーション プールのアカウント マッピングは正常に機能しなくなります。

インストール

ApplicationHost ヘルパー サービスは、IIS 7.0 をインストールすると同時にインストールされます。 ApplicationHost ヘルパー サービスのインストール時に、構成サブディレクトリを格納する %systemdrive%\inetpub\historyディレクトリが既定で作成されます。 この既定の場所を変更するには、ConfigHistoryPath 属性の値を変更します。