管理されるサーバーに SCOM 2007 エージェントをインストールする (FAST Search Server 2010 for SharePoint)

 

適用先: FAST Search Server 2010

トピックの最終更新日: 2016-11-29

SCOM 2007 エージェントを安全にインストールする簡単な方法は、管理されているサーバーごとにエージェントを手動でインストールすることです。

検索ノードをエージェント管理サーバーに追加する

SCOM 2007 に含まれている検出ウィザードは、管理されているサーバーに SCOM 2007 エージェントを自動的にインストールします。ただし、この種類のインストールには一定の要求事項があります (手動でインストールする場合はこの要求事項に縛られません)。

検出ウィザードでは、"エージェント プッシュ インストール" と呼ばれるプロセスが使用されます。セキュリティが設定されたファイアウォール環境では、エージェント プッシュ インストールは実行できません。多数のファイアウォール ポートを開き、さまざまな Windows サービス (ファイルとプリンターの共有など) が有効になっている必要があります。また、SQL Server Broker が有効になっている必要もあります。この SQL Server サービスは、Active Directory 参照を実行する権限のあるアカウントを使用して実行する必要があります。ローカル システム アカウントには、この操作に必要な権限がありません。

管理されているサーバーごとに手動でエージェントをインストールすると、エージェント プッシュ インストールを使用するときに避けられないこれらの要求事項を回避できます。また、この手動のプロセスは自動化できるので、ユーザーの介入を必要とせずに実行できます。エージェントの MSI インストーラーは、無人インストール用のコマンド ライン パラメーターを受け付けるからです。

また、エージェントは Active Directory 統合を使用してインストールすることもできます。詳細については、『Operations Manager 2007 展開ガイド』を参照してください。

SCOM 2007 エージェントを手動でインストールする

管理されているサーバーを手動のエージェント インストールを使用して SCOM 2007 に追加するときは、次の事前の構成手順を実行します。

  1. SCOM オペレーション コンソールで管理ビューを開きます。

  2. ツリー形式の管理ビューで [設定] をクリックします。

  3. [設定] ウィンドウの [セキュリティ] をダブルクリックします。

  4. [保留の管理の表示で新しいエージェントの手動によるインストールを確認する] をオンにします。

エージェント ソフトウェアは、SCOM 2007 のインストール メディアまたはインストールした Program Files フォルダーに格納されています。

  • <インストール メディア>\agent\amd64

  • <Program Files フォルダー>\System Center Operations Manager 2007\AgentManagement\amd64

重要

64 ビット (amd64) 版のエージェントをインストールする必要があります。32 ビット (x86) 版では、64 ビット アプリケーションで使用される FAST Search Server 2010 for SharePoint などの正しいレジストリ キーにアクセスできません。

事前の構成手順を実行した後で、次の手順を実行します。

  1. 監視される各サーバーで、MOMAgent.msi インストーラーを実行します。

  2. 管理グループの名前を入力します。この名前は、SCOM 2007 をインストールするときに指定した管理グループ名と一致する必要があります。この名前は、オペレーション コンソールのメイン ウィンドウのキャプションで確認できます。

  3. SCOM 2007 サーバーのホスト名を [管理サーバー] フィールドに入力します。

  4. 管理サーバーのポート番号を入力します。ここでは、提供される既定値を使用します。このポートの例外は、SCOM 2007 R2 インストーラーによって Windows Server 2008 ファイアウォールに自動的に挿入されます。ネットワークに他の物理ファイアウォールを構成した場合を除き、これ以外のファイアウォール構成は必要ありません。他の物理ファイアウォールがある場合は、監視されるサーバー (のランダムなポート) から SCOM 2007 サーバーのポート 5723 まで TCP 接続を使用してトラフィックを通過させる例外ルールを作成する必要があります。

  5. [エージェント アクション アカウント] に適切な値を入力します。「ローカル システム」または FAST Search Server 2010 for SharePoint インストールフォルダーとレジストリへの読み取りアクセス権がある別のアカウント名を入力します。必要とされるアクセス許可は、ローカル NT の FASTSearchAdministrators セキュリティ グループのメンバーであるユーザー アカウントに付与されています。

以下に、エージェントの自動インストールの例を示します。

%windir%\system32\msiexec.exe /i "\\fileserver\....amd64\MOMAgent.msi" /qb
 USE_SETTINGS_FROM_AD=0 MANAGEMENT_GROUP=VMDSCOM MANAGEMENT_SERVER_DNS=vm3.vmd.local
 SECURE_PORT=5723 ACTIONS_USE_COMPUTER_ACCOUNT=1

詳細については、『Operations Manager 2007 管理者ガイド』の「コマンド ラインを使ってエージェントを展開する」を参照してください。

重要

修正プログラム KB954049 がすべての SCOM 2007 SP1 エージェント インストールに適用されている必要があります (SCOM 2007 R2 エージェントに適用する必要はありません)。

重要

SCOM 2007 R2 サーバーには R2 エージェントを使用し、SCOM 2007 SP1 サーバーには R1 エージェントを使用します。

ヒント

ウイルス対策サービスが実行されている場合は、フォルダー <Program Files>\System Center Operations Manager 2007\Health Services State\Health Service Store\ をウイルス スキャンから除外します。

オペレーション コンソールでエージェントを承認する

  1. SCOM オペレーション コンソールで、[管理]、[デバイスの管理]、[保留の管理] の順に開きます。エージェントをインストールしてから数分後に、管理されるノードがこの一覧に表示されます。

  2. 各ノードを右クリックし、[承認] をクリックします。1 分以内にノードが [エージェントで管理] フォルダーに表示されます。