Set-FASTSearchMetadataManagedProperty

[アーティクル]
03/04/2017

適用先: SharePoint Server 2010

トピックの最終更新日: 2016-11-29

管理プロパティの機能を更新します。

Syntax

Set-FASTSearchMetadataManagedProperty -ManagedProperty <ManagedProperty> [-DecimalPlaces <Nullable>] [-Description <String>] [-IsMapped <Nullable>] [-MaxIndexSize <Nullable>] [-MaxResultSize <Nullable>] [-MergeCrawledProperties <Nullable>] [-Queryable <Nullable>] [-RefinementEnabled <Nullable>] [-SortableType <Nullable>] [-StemmingEnabled <Nullable>] [-SummaryType <Nullable>]

Set-FASTSearchMetadataManagedProperty -Name <String> [-DecimalPlaces <Nullable>] [-Description <String>] [-IsMapped <Nullable>] [-MaxIndexSize <Nullable>] [-MaxResultSize <Nullable>] [-MergeCrawledProperties <Nullable>] [-Queryable <Nullable>] [-RefinementEnabled <Nullable>] [-SortableType <Nullable>] [-StemmingEnabled <Nullable>] [-SummaryType <Nullable>]

詳細説明

このコマンドレットでは、既存の管理プロパティのプロパティまたは機能を更新します。このコマンドレットには、1 つ以上のパラメーターセットが含まれています。使用できるパラメーターは 1 つのパラメーターセット内のものに限られ、異なるパラメーターセット内のパラメーターを組み合わせることはできません。簡単な操作を実行する場合には、ManagedProperty と Name のどちらのパラメーターを使用しても違いはありません。唯一の違いは、Name パラメーターを使用すると該当する管理プロパティが毎回参照されるのに対し、ManagedProperty パラメーターを使用すると既に参照の存在するオブジェクトが使用される点です。ただし、多数のオブジェクトが関与する操作 (すべてのカテゴリに対する反復処理など) を行う場合は、名前による余計な参照を避けることで効率が若干向上する可能性があります。パラメーターセットの使用方法の詳細については、「Cmdlet Parameter Sets (英語)」を参照してください。

このような変更を完全に有効にするには、コンテンツの再クロールや再入力が必要になる場合があります。たとえば、管理プロパティを検索可能にしても (Queryable)、コンテンツを更新するまでは検索できません。再クロールまたは再入力すると、新しいコンテンツは検索可能になりますが、古いコンテンツは検索できないままです。

管理プロパティの並べ替えを有効にするかどうかを指定する SortableType などのプロパティの場合、コンテンツを再入力または再クロールするまで、管理プロパティの値は既定で "0" に設定されます。

Parameters

パラメーター	必須/省略可	型	説明
ManagedProperty	必須	Microsoft.SharePoint.Search.Extended.Administration.Schema.ManagedProperty	変更する管理プロパティオブジェクト。
Name	必須	System.String	変更する管理プロパティの名前。
Description	省略可	System.String	管理プロパティの用途を説明するテキスト文字列。
MergeCrawledProperties	省略可	Boolean	このブール値は、入力に複数のクロールプロパティが存在するときに、この管理プロパティにマップされている複数のクロールプロパティをマージするかどうかを制御します。この値を設定しない場合は、空でない 1 番目のクロールされたプロパティの 1 番目の要素だけが管理プロパティに格納されます。選ばれるプロパティは、管理プロパティに最初にマップされたクロールされたプロパティです。この変更を有効にするには、コンテンツを再入力または再クロールする必要があります。また、複数値のクロールされたプロパティからすべての値を含めるには、このプロパティを true に設定する必要があります。false に設定した場合、複数値のクロールされたプロパティから最初の値のみが含まれます。また、複数値のクロールされたプロパティからすべての値を含めるには、このプロパティを true に設定する必要があります。false に設定した場合、複数値のクロールされたプロパティから最初の値のみが含まれます。
Queryable	省略可	Boolean	このブール値では、管理プロパティを (フルテキストインデックスの一部としてだけではなく) 単体で直接検索できるかどうかを指定します。この値を設定しない場合は、管理プロパティをフルテキストインデックスに含めた場合にのみ検索できます。この変更を有効にするには、再度コンテンツを再クロールまたは再入力する必要があります。
RefinementEnabled	省略可	Boolean	このブール値では、管理プロパティで絞り込み機能を使用できるかどうかを指定します。絞り込み機能を使用すると、個々の管理プロパティの値に基づいて、クエリの完全な結果セットから検索結果がグループ化されます。一般に絞り込み機能は、フロントエンドアプリケーションで結果セットのナビゲーションを行うために使用されます。管理プロパティに対して絞り込みを有効にしたら、変更を有効にするためにコンテンツを再クロールまたは再入力する必要があります。
SortableType	省略可		管理プロパティの並べ替えの種類。有効な値は次のとおりです。 -- 0 ("並べ替え無効"): 管理プロパティを並べ替えることはできません。 -- 1 ("並べ替え有効"): 管理プロパティを並べ替えることができます。 -- 2 ("並べ替え保留"): 管理プロパティは並べ替えが可能な状態ですが、実際に並べ替えを行うには "並べ替え有効" に変更する必要があります。 "並べ替え無効" から "並べ替え有効" への切り替えとは異なり、この場合はデータを再処理する必要はありません。管理プロパティの並べ替えを "保留" に設定すると、並べ替えを後日簡単に有効にできる状態を維持しつつ、メモリリソースの使用率を節約できます。管理プロパティを "並べ替え無効" から "並べ替え有効" に変更すると、再クロールまたは再入力されていないすべてのドキュメントで、並べ替えの値が既定で 0 に設定されます。 datetime 型の管理プロパティでは、並べ替えは常に有効です。
SummaryType	省略可		管理プロパティに対して返されるサマリーの種類。有効な値は次のとおりです。 -- 0 (サマリー無効): この管理プロパティに対して返されるコンテンツはありません。 -- 1 (静的): 管理プロパティの完全な値が返されます。 -- 2 (動的): 管理プロパティのコンテンツに対し、クエリ用語に基づいて検索語句の強調表示が行われ、検索語句が強調表示されたサマリーが返されます。この設定に加えた変更 (サマリー生成の無効化は除く) を有効にするには、コンテンツを再クロールまたは再入力する必要があります。
StemmingEnabled	省略可		管理プロパティのステミングを有効または無効にします。ステミングは、単語を削って語幹のみの部分にするか、活用させて既知の形にすることにより、再現率を高めるプロセスです。ステミングで単語を削るか、活用させるかは、コンテンツの言語に応じて変わります。これを有効にするには、コンテンツを再クロールまたは再入力する必要があります。
DecimalPlaces	省略可		この整数パラメーターでは、管理プロパティで使用する必要のある小数点以下の桁数を指定します。小数点以下の桁数を増やすと結果の精度が高まりますが、管理プロパティに格納できる最小サイズと最大サイズが減ります。
MaxIndexSize	省略可		この整数パラメーターでは、管理プロパティに対し、インデックス付けされる最大キロバイト数を設定します。有効な値の範囲は 0 ～ 2,097,151 (2 GB) です。測定値は、インデックス付けの前に格納されていたデータのサイズと等しくなります。また、管理プロパティの検索可能な有効キロバイト数よりも若干大きくなります。
MaxResultSize	省略可		この整数パラメーターでは、この管理プロパティに対し、返すことのできる最大キロバイト数を設定します。管理プロパティの内容がこれよりも長い場合、返される管理プロパティは指定した値に合わせて切り捨てられます。有効な値は 0 ～ 2,097,151 (2 GB) です。管理プロパティのサマリーの種類が "動的" の場合、この値は、検索語句が強調表示されたサマリーの生成に使用されるソースデータのサイズを表します。
IsMapped	省略可	Boolean	このブール値パラメーターでは、管理プロパティをマップして SharePoint の代替アクセスマッピングをサポートするかどうかを指定します。

入力値の型

戻り値の型

Example

--------------- 例 1 -----------------

$title = Get-FASTSearchMetadataManagedProperty -name title
Set-FASTSearchMetadataManagedProperty -ManagedProperty $title -Refinement 1

この例では、"title" という管理プロパティの絞り込みを有効にします。絞り込みを有効にするには、コンテンツを再入力または再クロールする必要があります。絞り込みが有効になるまでの間、絞り込みの値は既定では設定されません。

--------------- 例 2 -----------------

$title = Get-FASTSearchMetadataManagedProperty -name title
Set-FASTSearchMetadataManagedProperty -ManagedProperty $title -Queryable 1

この例では、"title" という管理プロパティに対する検索を有効にします。フロントエンドアプリケーションでは、"title:<search terms>" という構文を使用して、指定した管理プロパティで検索を行うことができます。

フルテキストインデックスに対する検索とは異なり、このようなクエリでは関連性は計算されません。また、使用できるのは関連性スコアの品質コンポーネントだけです。

これを有効にするには、コンテンツを再クロールまたは再入力する必要があります。

--------------- 例 3 -----------------

$title = Get-FASTSearchMetadataManagedProperty -name title
Set-FASTSearchMetadataManagedProperty -ManagedProperty $title -SummaryType 1

この例では、"title" という管理プロパティのサマリーの種類を "動的" から "静的" に変更します。静的なサマリーを指定すると、管理プロパティのコンテンツ全体が項目サマリーの一部として返されます。

これを有効にするには、コンテンツを再クロールまたは再入力する必要があります。

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