アラートについて

適用対象: System Center Data Protection Manager 2010

アラートは、[アラート] タブの監視タスク領域に表示されます。アラートを表示すると、Data Protection Manager (DPM) でデータ保護アクティビティとエラーの状況を監視することができます。アラートは、保護グループ、保護されたコンピューター、重要度、または状態別に分類できます。また、アクティブでないアラートを表示して、過去のデータ保護および回復アクティビティを確認することもできます。

アラートの重要度

DPM に表示される各アラートには、次の表で説明するいずれかの重要度が設定されています。

重要度 説明

情報

DPM の動作に関する一般的な情報です。ユーザーによる操作は必要としません。

警告

"ディスクのしきい値を超えました" などの、早急な対応は不要であるものの、調査が必要な潜在的問題に関する情報です。

重要

データを完全に保護するために、DPM またはユーザーが早急に解決する必要のある問題に関する情報です。重要なアラートには、"レプリカが見つかりません"、"ディスクが見つかりません" などがあります。

アラートの状態

DPM は、アラートの状態をアクティブまたは非アクティブとして指定します。DPM では、アラートを非アクティブとしてマークすることができます。たとえば、アラートが意味を持たなくなった場合や、アラートを解決する予定がない場合など、さまざまな理由でアラートを非アクティブとしてマークすることができます。

注意

アラートを非アクティブとしてマークするかどうかは、ケースバイケースで評価する必要があり、また絶対に必要な場合を除いて行わないでください。

アクティブなアラートとは、DPM または管理者が解決する必要があるものです。アラートの状態は、関連したジョブが正常に完了したとき、アラートを解決するために適切な対応が取られたとき、アラートの原因となった状況が存在しなくなったとき、または管理者がアラートを非アクティブとしてマークしたときに、非アクティブになります。所定の期間が経過すると、DPM が自動的にアラートを非アクティブにする場合があります。たとえば、"回復が成功しました" 情報アラートは 3 日後に非アクティブになります。

動的な性質を持つアラート

DPM によるジョブの完了やユーザーの対応によってアラートが解決されると、DPM アラートの重要度および状態は変化します。たとえば、アクティブで重要な "レプリカに整合性がありません" アラートが監視タスク領域に表示されているとします。アラートを解決するには、レプリカに対して、手動で整合性チェック付きの同期を実行します。整合性チェックを毎日実行するようスケジュールされている場合は、DPM によって整合性チェック付きの同期が実行されます。整合性チェックが正常に完了すると、"レプリカに整合性がありません" アラートは非アクティブになり、重要度が情報レベルに変わります。表示ウィンドウには、現在の重要度および状態のみが表示されます。

アラートとジョブの関係

DPM には、アラート ビューとジョブ ビューがあり、データ保護アクティビティの概要や詳細情報を簡単に参照することができます。[アラート] タブには、エラー、エラー状況、ジョブの情報が集約され、システム全体で起きていることの概要を確認することができます。[ジョブ] タブには、スケジュールされているジョブ、完了したジョブ、実行中のジョブ、取り消されたジョブ、または失敗したジョブの操作詳細が表示されます。たとえば、複数の回復ポイント作成エラーが発生した場合、アラート ビューには 1 つの "回復ポイントの作成エラー" アラートが表示されるのに対し、ジョブ ビューには各回復ポイント作成エラーのエントリが表示されます。ジョブ ビューには、過去 30 日間に完了した回復ポイント作成ジョブと、7 日間先までのスケジュールされている回復ポイント作成ジョブを表示することもできます。

原則として、関連するアラート詳細を確認して、DPM の問題のトラブルシューティングを開始する必要があります。

注意

イベント ログには、DPM アラートと呼ばれる独立したノードが作成されます。これは暗号化済みフォームにテキストを含んでおり、管理者用ではありません。代わりに、DPM Operations Manager パックがこれを使用してユーザー インターフェイスで DPM アラートを表示します。

参照:

タスク

アクティブでないアラートを表示する方法
手動でレプリカを作成する方法

概念

アラートを解決する