手動でレプリカを作成する方法

適用対象: System Center Data Protection Manager 2010

新しい保護グループの作成ウィザードで保護グループを作成していると、レプリカの作成方法を選択し、保護するデータを DPM コンピューターにコピーするように要求されます。DPM でネットワーク経由でデータをコピーする場合は [自動]、そうでない場合は [手動] を選択できます。手動でレプリカを作成することを選択する場合は、リムーバブル メディアを使用して保護するデータを DPM コンピューターにコピーする必要があります。

レプリカを手動で作成するには、保護されているコンピューターのソース パスおよび DPM サーバーのレプリカ パスの詳細を確認する必要があります。保護するデータと同じディレクトリ構造およびプロパティ (タイム スタンプおよびセキュリティ権限) を維持することが重要です。

注意

データが大量にある場合、手動でレプリカを作成する方が、ネットワーク経由でレプリケートするよりもパフォーマンスが向上することがあります。

ソース パスおよびレプリカ パスの詳細を表示するには

  1. DPM 管理者コンソールのナビゲーション バーで、[保護] をクリックします。

  2. DPM サーバーでレプリケートするデータ ソースを選択します。

  3. [詳細] ウィンドウで、[クリックすると詳細が表示されます] をクリックします。[レプリカのパスの詳細] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. 参照用に一覧の表示内容をコピーします。レプリカ パスをコピーするには、[レプリカのパスの詳細] ダイアログ ボックスで行を選択し、Ctrl + C キーを押します。

保護されているコンピューターから DPM サーバーにデータ ファイルをコピーするには

  1. 保護タスク領域で、保護されているデータを選択し、[詳細] ウィンドウで [レプリカのパス] を探します。

  2. [詳細] ウィンドウでレプリカのパスを選択し、右クリックしてコピーし、メモ帳などのテキスト エディターに貼り付けます。パスは次のように表示されます。

    <ドライブ:>\DPM\DPM\Volumes\Replica\Fileserver.mydomain.corp.myorg.com\File System\D-87a82ad4-f9d2-11d9-b758-000d561ae74f\e55173e1-0b7a-4fa4-b4d1-387ac2b016b8\3ed60b1c-dcf8-442e-b441-d771a3d7f014\Users

    注意

    長すぎるので、Windows エクスプローラーではこのパスへのディレクトリは変更できません。

  3. ユーザー フォルダーにアクセスするには、次のような手順を行います。

    1. コマンド プロンプトで、「mountvol」と入力し、Enter キーを押します。

    2. マウントされたボリュームの一覧で、適切なパスに対応するボリュームを選択します。パスは次のように表示されます。

      \\?\Volume{a2072784-7573-4dce-a7e9-26713fd12697}\

      <ドライブ:>\DPM\DPM\Volumes\Replica\Fileserver.mydomain.corp.myorg.com\File System\D-87a82ad4-f9d2-11d9-b758-000d561ae74f\

    3. ボリュームをドライブ文字にマウントするには、以下を入力します。

      mountvol k:\ \\?\Volume{a2072784-7573-4dce-a7e9-26713fd12697}\

    4. [スタート] をクリックし、[ツール] メニューの [マイ コンピューター] をダブルクックして、[フォルダー オプション] をクリックします。

    5. [フォルダー オプション] ダイアログ ボックスの [表示] タブの [ファイルとフォルダーの表示] の下にある [高度な設定] で、[保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない (推奨)] オプションをオフにします。表示するファイルを確定するために [はい] をクリックし、[OK] をクリックします。

      参照により、手順 3. から Windows エクスプローラーで完全なパスを表示することができるようになりました。

  4. ボリュームのマッピングに使用するドライブ文字の下にあるユーザー フォルダーにデータを手動でコピーします (この例では、K:\)。ユーザー フォルダーのデータをすべて上書きします。

  5. レプリカの場所にデータをコピーしたら、整合性チェック付きの同期を行います。保護は、整合性チェック付きの同期が正常に完了した後に、開始されます。

  6. コマンド プロンプトで、以下のように入力して、ボリュームのマウントに使用したドライブ文字を削除します。

    mountvol k:\ /d

    注意

    Windows Server 2008 の場合は、管理者特権でコマンド プロンプトを開き、コマンドを実行します。

参照:

概念

新しい保護グループ ウィザード
パフォーマンスの最適化
レプリカの定義