Web アプリケーションを復元する (Search Server 2010)

 

適用先: Search Server 2010

トピックの最終更新日: 2010-04-13

Web アプリケーションの復元時には、インターネット インフォメーション サービス (IIS) 設定と Web アプリケーションに関連するすべてのコンテンツ データベースも復元します。この手順を使用して一度に復元できる Web アプリケーションは 1 つだけです。ただし、ファーム全体の復元によって、ファーム内のすべての Web アプリケーションを同時に復元できます。詳細については、「ファームを復元する (Search Server 2010)」を参照してください。

注意

Web アプリケーションの復元に SQL Server ツールは使用できません。

このトピックの手順は、以下のとおりです。

  • Windows PowerShell を使用して Web アプリケーションを復元するには

  • サーバーの全体管理を使用して Web アプリケーションを復元するには

Windows PowerShell を使用して Web アプリケーションを復元する

Windows PowerShell を使用することで、Web アプリケーションを手動で復元したり、スクリプトの一部として Web アプリケーションの定期的な復元を実行したりできます。

Windows PowerShell を使用して Web アプリケーションを復元するには

  1. 次の最小要件を満たしていることを確認します。Add-SPShellAdmin を参照してください。また、バックアップ フォルダーへの読み取り権限を持つこと、ファーム構成データベースの db_owner 固定データベース ロールのメンバーであること、および復元するコンテンツ データベースの dbcreator 固定データベース ロールのメンバーであることが必要です。

  2. SharePoint 2010 管理シェルで、Windows PowerShell コマンド プロンプトに次のコマンドを入力します。

    Restore-SPFarm -Directory <BackupFolder> -RestoreMethod <Option> -Item <WebApplicationName> -BackupId <GUID> -Verbose
    

    ここで、

    • <BackupFolder> は使用するバックアップのパスです。

    • <Option> は次のどちらかです。

      • 同じファームに復元する場合は「Overwrite」を指定します。

      • 回復ファームなどの別のファームに復元する場合は「New」を指定します。

    • <WebApplicationName> は Web アプリケーションの名前です。

    • <GUID> は使用する特定のバックアップの ID です。ファームのバックアップは、「Get-SPBackupHistory -Directory <BackupFolder> -ShowBackup」と入力して確認できます。BackupID パラメーターを指定しない場合は、最新のバックアップが使用されます。構成専用のバックアップを使用して Web アプリケーションを復元することはできません。

    操作の進捗状況を表示するには、Verbose パラメーターを使用します。詳細については、「Restore-SPFarm」を参照してください。

  3. Verbose パラメーターを使用していない場合、操作が正常に終了したときには、コマンド プロンプト ウィンドウにメッセージは表示されません。ジョブが正常に終了しなかったときには、コマンド プロンプト ウィンドウに次のようなエラー メッセージが表示されます。

    Restore -SPFarm: ジョブが失敗しました。詳細については、バックアップ フォルダーにあるエラー ログを参照してください。行: <行> 桁:<桁> + <コマンドレット> <<<< <エラーの場所>

  4. エラーや警告が出力された場合、または復元が正常に終了しなかった場合は、バックアップ フォルダー内の Sprestore.log ファイルを確認します。

サーバーの全体管理を使用して Web アプリケーションを復元する

サーバーの全体管理を使用して Web アプリケーションを復元できます。

サーバーの全体管理を使用して Web アプリケーションを復元するには

  1. この手順を実行するユーザー アカウントが Farm Administrators グループのメンバーであることを確認します。また、Windows SharePoint Services Timer V4 Service とファーム データベース アクセス アカウントがバックアップ フォルダーに対してフル コントロールの権限を持っていることを確認します。

  2. [サーバーの全体管理] の [ホーム] ページの [バックアップと復元] セクションで、[バックアップからの復元] をクリックします。

  3. [バックアップからの復元 - ステップ 1/3: 復元するバックアップの選択] ページで、バックアップの一覧からファームまたは Web アプリケーションのバックアップを含むバックアップ ジョブを選択し、[次へ] をクリックします。それぞれのバックアップの詳細な情報は、横にあるプラス記号 (+) をクリックすることで確認できます。

    注意

    正しいバックアップ ジョブが表示されない場合は、[バックアップ ディレクトリの場所] ボックスに正しいバックアップ フォルダーの汎用名前付け規則 (UNC) パスを入力してから、[更新] をクリックします。
    構成専用のバックアップを使用して Web アプリケーションを復元することはできません。

  4. [バックアップからの復元 - ステップ 2/3: 復元するコンポーネントの選択] ページで、Web アプリケーションの横にあるチェック ボックスをオンにして、[次へ] をクリックします。

  5. [バックアップからの復元 - ステップ 3/3: 復元オプションの選択] ページの [復元するコンポーネント] セクションで、[復元対象のコンポーネント] ボックスに [ファーム\<Web アプリケーション>] と表示されていることを確認します。

    [構成設定のみを復元] セクションで、[コンテンツと構成設定を復元] オプションが選択されていることを確認します。

    [復元オプション] セクションで、[復元の種類] オプションをクリックします。Web アプリケーションを移行する場合や復元ファームを使用する場合以外は [同じ構成] 設定を使用します。このオプションを選択すると、操作の確認を求めるダイアログ ボックスが表示されます。[OK] をクリックします。

    注意

    [構成設定のみを復元] セクションが表示されない場合、選択したバックアップは構成専用のバックアップです。この場合は、別のバックアップを選択する必要があります。

    注意

    Web アプリケーションを移行する場合、または復元ファームにファームを復元する場合は、[新しい構成] オプションを選択します。

    [復元の開始] をクリックします。

  6. [バックアップと復元のジョブ状態] ページの上部にある [準備] セクションで、すべての復元ジョブの全体的な状態を確認できます。現在の復元ジョブの状態は、このページの下部にある [復元] セクションで確認できます。この状態ページは 30 秒ごとに自動的に更新されます。また、[更新] をクリックすることで、手動で状態の詳細を更新できます。バックアップと復元は Timer Service を使用したジョブです。したがって、復元が開始されるまで数秒かかる場合があります。

    エラーが表示された場合は、[バックアップと復元のジョブ状態] ページの [エラー メッセージ] 列を確認します。指定した UNC パスにある Sprestore.log を表示すると、より詳細な情報を確認できます。