既定のドキュメント

  • [アーティクル]

公開日: 2007 年 12 月 1 日 (作業者: walterov (英語))

更新日: 2009 年 5 月 11 日 (作業者: walterov (英語))

既定のドキュメントは、Web サイトに対するドキュメント名を指定しないクライアント要求 (www.microsoft.com など) に使用します。既定のドキュメントは、どのファイルを提供するかを指定します。1 つの Web サイトに対して複数の既定のドキュメントを構成できますが、使用するドキュメントの数が少ないほどパフォーマンスが向上します。

各要求について IIS は既定のドキュメントの一覧を取得し、コンテンツ パスを検索して一致するファイルを探します。5 つのドキュメントを構成していて、サイトで使用するドキュメントがその最後のドキュメントであった場合、検索に長い時間を費やしてしまうことになります。既定のドキュメントを 1 つだけ使用するか、一覧の最初のドキュメントを使用するようにすれば、要求の処理時間を短縮できます。

IIS 7 の新しい委任機能を使うと、このプロパティをサイトの所有者に委任して、ドキュメントを 1 つだけ使用するように勧めることができます。

IIS マネージャーを使用して既定のドキュメントをグローバルに構成するには

  1. [管理ツール] メニューから、[インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャー] をクリックします。
  2. IIS マネージャーで、サーバー名のノードをクリックし、スクロールして [既定のドキュメント] アイコンを見つけます。
  3. [既定のドキュメント] アイコンをダブルクリックします。
  4. 操作ウィンドウで、[追加] をクリックします。
  5. [既定のドキュメントの追加] ダイアログ ボックスで、既定のドキュメントの名前を入力します。
  6. [OK] をクリックします。

メモ: 既定のドキュメント数は、できるだけ小さい値を設定してください。プロパティを委任すると、ユーザーは特定のドキュメントを追加したり、ドキュメントの数を 1 つに制限したりして、サイトの処理パフォーマンスを向上できるようになります。

IIS PowerShell Provider を使用して既定のドキュメントをグローバルに追加および削除するには

  • foo.html というファイル名を追加するには、PowerShell プロンプトを開き、以下のように入力します。
add-webconfigurationproperty /system.webServer/defaultDocument -name files -value @{value="foo.html"}
  • ファイル名 foo.html を削除するには、以下のように入力します。
remove-webconfigurationproperty /system.webServer/defaultDocument -name files -atElement @{value="foo.html"}

既定のドキュメントを構成するための別のサンプル スクリプトについては、「C# および PowerShell のスクリプト サンプル」も参照してください。

既定のドキュメントや他のプロパティを委任するよう構成するには、このセクションの後出のトピック「管理の委任の構成」を参照してください。