IIS への Mambo のインストール

公開日: 2007 年 12 月 18 日 (作業者: iisteam (英語))

更新日: 2008 年 9 月 11 日 (作業者: iisteam (英語))

はじめに

Mambo は、PHP スクリプト言語で開発された、オープン ソースの無料コンテンツ管理システム (CMS) です。Mambo は動的 CMS であり、データ保存に無料の MySQL データベースを使用します。以下では、IIS 6 上で FastCGI と連動するように Mambo をインストールして構成する方法について説明します。このドキュメントでは、https://www.iis.net/fastcgi/phpon60 の説明に従って FastCGI 拡張機能と PHP ライブラリのセットアップと構成が完了していることを前提としています。

PHP のセットアップに関するメモ

Mambo は、PHP で提供される既定の構成をあまり変更することなく使用できます。Mambo を動作させるために、PHP で提供される基本構成ファイル (php.ini 構成ファイル) で変更が必要なのは、次の部分だけです。****

  • "extension_dir" を "c:\php\ext" (PHP 拡張機能ディレクトリの場所) にします。
  • 拡張機能の一覧のうち "extension=php_mysql.dll" のコメントを解除して、MySQL サポートを有効にします。

アプリケーションのダウンロードと展開

Mambo の安定した最新リリースをダウンロードします。この記事では、Mambo 4.6.2 を使用します。Mambo 4.6.2 はこちら(英語)からダウンロードできます。zip パッケージをダウンロードしたら、中身を C:\Inetpub\wwwroot\mambo または任意選択のディレクトリに展開します。

データベースのセットアップ

Mambo のインストール手順を開始する前に、サーバー上にデータベースを作成します。さらに、データベース ユーザーを作成し、データベースに対する db 所有者アクセス許可を付与します。MySQL データベースの場合は「IIS での PHP アプリケーション用データベースのセットアップ」の説明に従ってください。このチュートリアルでは、次のデータベース情報を使用します。

  • データベース名: "mambo"
  • データベース ユーザー: "mambouser"
  • アカウント パスワード: "mambo"

ディレクトリのアクセス許可のセットアップ

Web サーバーが偽装に使用するアカウントに、Mambo ディレクトリへの書き込みアクセス許可を付与します。たとえば、匿名ユーザーを "インターネット ゲスト アカウント" (IUSR_*) で偽装するように Web サイトを構成している場合は、このユーザーにディレクトリへの書き込みアクセス許可を付与する必要があります。

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アプリケーションの構成

1. Web ブラウザーを開き、https://localhost/mambo/installation/index.php にアクセスします。Mambo セットアップ ページが表示されます。ここには Mambo のプレインストール テストの結果が示されています。

2. すべてのテストに合格していることを確認したら、ページ上部の [Next>>] をクリックします。

メモ: この段階では、セッションの保存パスを無視しても安全です。このパスが設定されていなくても、Mambo は動作します。

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3. 次のページで、データベース情報を入力するように指示があります。正しい情報を入力し、[Next >>] をクリックします。

メモ: MySQL サーバーがストリクト モード有効で構成されている場合、このステップは失敗することがあります。Mambo のデータベース セットアップを正常に進めるには、MySQL に対しストリクト モードを無効にする必要があります。

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4. サイトの名前を入力します。これは Mambo で管理されるサイトのグローバルなタイトルになります。名前を入力したら、[Next >>] をクリックします。

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5. 次のステップで、サイトの詳細を入力します。適切に構成を行うには、URL を外部サイト名に設定する必要があります。ローカルのテスト セットアップでは、URL の最後にさらに Mambo を追加することもあります (例: https://localhost/Mambo/Mambo)。URL の他、管理者の電子メールとパスワードも入力します。最後の 2 つのオプションは既定の選択のままにして、[Next >>] をクリックします。

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6. これで、Mambo のセットアップが完了しました。管理者パスワードを記録し、C:\Inetpub\wwwroot\Mambo から "installation" フォルダーを削除します。

メモ: Mambo フォルダーのアクセス許可を変更する必要があります。インストールが完了したら、書き込みアクセス許可は不要です。

アクセス許可を指定したら、https://localhost/Mambo/index.php の "パブリック" サイトにアクセスします。または、前に指定した管理用のユーザー名とパスワードを使用して、https://localhost/Mambo/administrator/index.php からログオンします。

検索エンジン向け URL の有効化

IIS 7 で Mambo をホストする場合は、検索エンジン向け URL が有効になるように構成できます。これには、次の手順に従います。

  1. IIS 7 用 Microsoft URL 書き換えモジュール をインストールします。

  2. Mambo のインストール フォルダーにある configuration.php ファイルを開き、$mosConfig_sef= "1" に設定します。

  3. 同じ Mambo のインストール フォルダーに web.config ファイルを作成し、以下を貼り付けます。

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <configuration>
        <system.webServer>
            <rewrite>
                <rules>
                    <rule name="Rewrite content">
                        <match url="^content/(.*)" />
                        <conditions logicalGrouping="MatchAll">
                            <add input="{REQUEST_FILENAME}" matchType="IsFile" negate="true" />
                            <add input="{REQUEST_FILENAME}" matchType="IsDirectory" negate="true" />
                        </conditions>
                        <action type="Rewrite" url="index3.php" />
                    </rule>
                    <rule name="Rewrite component">
                        <match url="^component/(.*)"  />
                        <action type="Rewrite" url="index3.php" />
                    </rule>
                    <rule name="Rewrite mos">
                        <match url="^mos/(.*)" />
                        <action type="Rewrite" url="index3.php" />
                    </rule>
                </rules>
            </rewrite>
        </system.webServer>
    </configuration>
    

詳細情報

IIS 6 用 FastCGI 拡張機能について意見を交換したり、不具合を報告するには、次の FastCGI フォーラムをご利用ください。

IIS での各種 PHP アプリケーションの実行に関する詳細については、次を参照してください。