IIS への osCommerce のインストール

公開日: 2008 年 1 月 15 日 (作業者: ewoersch (英語))

更新日: 2008 年 10 月 24 日 (作業者: ewoersch (英語))

はじめに

OsCommerce は、GNU General Public License の下で利用できるオープン ソースをベースにした無料オンライン ショッピング/e コマース ソリューションです。豊富なオンライン ショッピング カート機能セットが装備されており、オーナーは最小限の労力、かつコスト、料金、制限事項なしで、オンライン ストアのセットアップ、運用、メンテンナンスを行うことができます。

詳細については、http://www.oscommerce.com/(英語) を参照してください。以下では、IIS 6、IIS 7 および Windows Server® 2008 上で FastCGI 拡張機能と連動するように osCommerce をインストールするための必要な手順について説明します。IIS での FastCGI サポートの詳細については、この記事を参照してください。以下では、https://www.iis.net/fastcgi/phpon60 の説明に従って FastCGI 拡張機能と PHP ライブラリのセットアップと構成が完了していることを前提としています。 

アプリケーションのダウンロードと展開

まず、osCommerce の安定版最新リリースをダウンロードします。この記事では、osCommerce のミラー サイトからダウンロードした oscommerce-2.2ms2-060817 を使用します。パッケージをダウンロードしたら、展開して "catalog" フォルダー内のファイルを C:\Inetpub\wwwroot\oscommerce フォルダーにコピーします。osCommerce/include/configure.php ファイルへの読み取り、書き込み、実行アクセス許可を設定します。これらのアクセス許可を正しく設定しないと、oscommerce/includes/configure.php ファイルへのアクセス許可が正しく設定されていないというエラー メッセージが表示されます。

データベースのセットアップ

osCommerce のインストール手順を開始する前に、サーバー上にデータベースを作成します。さらに、データベース ユーザーを作成し、データベースに対する db 所有者アクセス許可を付与します。MySQL データベースの場合は「IIS での PHP アプリケーション用データベースのセットアップ」の説明に従ってください。このチュートリアルでは、次のデータベース情報を使用します。

  • データベース名: "oscommerce"

  • データベース ユーザー: "oscommerceuser"

  • アカウント パスワード: "oscommerce"

アプリケーションのセットアップと構成

ここでは、php.ini ファイルの Dynamic Extensions セクションで、php_mysql.dll モジュールを追加し、extension ディレクトリが正しい場所をポイントするように php.ini ファイルを更新します。

extension_dir = "./ext"           
extension=php_mysql.dll

1. Web ブラウザーで構成手順を開始します。http://www.my-server.com/osCommerce/(英語) に移動します (ブラウザー既定のドキュメントに、"Index.php" ファイルがない場合は追加します)。https://localhost/cslh/setup.php ページにアクセスします。このページに詳細なセットアップ手順があります。

2. ページの一番上にある [Install (インストール)] リンクをクリックします。インストール ウィザードが表示されます。OsCommerce では、インストールが完了するとこれを自動的に検出し、インストールがまだ完了していない場合はインストール手順にリダイレクトします。Web ブラウザーにようこそページが表示されます。構成手順を開始するには、[Install a new online store] をクリックします。

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3. 以下の新規インストール画面が表示され、そこでインストールのためのオプションを選択する必要があります。オプション設定のチェック ボックスを両方ともオンにし、[Continue] をクリックします。

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osCommerce 新規インストールでは、osCommerce データベースをインポートし、このデータベースをサーバーに構成する必要があります。

4. 作成した osCommerce データベースの詳細を入力します。セッション ストレージの設定オプションを選択します。既定では、ファイルに設定されています。セッション ストレージにファイルを選択した場合、セッション情報を保存する "tmp" フォルダーをルート ディレクトリ (例: "c:\tmp") に作成します。このフォルダー作成によってインストールが中断されることはありませんが、アプリケーションへのアクセス中にエラー メッセージが表示される場合があります。

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入力したデータベースの構成パラメーターを使用してデータベース サーバーへの接続が成功すると、成功ページが開きます。

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5. HTTP Cookie 用に必要な情報を入力し、[Continue] をクリックしてインストールを完了します。

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インストールが成功すると、次のようなメッセージが表示されます。

インストール後の作業

osCommerce をインストールしたら、次の手順に従ってアプリケーションのセキュリティと機能に関する設定を行います。

  1. osCommerce/install フォルダーの名前を変更するか、このフォルダーを削除します。

  2. osCommerce/includes/configure.php ファイルへの読み取りと実行アクセス許可をリセットします。

  3. osCommerce/images ディレクトリへの読み取り、書き込み、実行アクセス許可を設定します。

  4. admin/images/graphs ディレクトリへの読み取り、書き込み、実行アクセス許可を設定します。

  5. admin/backups ディレクトリを作成して、このディレクトリへの読み取り、書き込み、実行アクセス許可を設定します。admin/backups は、管理メニューの [各種ツール] セクションでストアのデータベース バックアップを保存するためのフォルダーです。

osCommerce のテスト

osCommerce が正常にインストールされたかどうかをテストするには、オペレーターとのサポート チャットを開きます。これには、次の手順を実行します。

1. https://localhost/oscommerce/index.php に移動します。

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左側のウィンドウに表示されているアイテムを選択して買い物します。

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詳細情報

IIS 6 用 FastCGI 拡張機能について意見を交換したり、不具合を報告するには、次の FastCGI フォーラムをご利用ください。

IIS での各種 PHP アプリケーションの実行に関する詳細については、次を参照してください。