IIS への Siteframe のインストール
公開日: 2008 年 1 月 17 日 (作業者: iisteam (英語))
更新日: 2008 年 1 月 17 日 (作業者: iisteam (英語))
はじめに
Siteframe™ は、コミュニティ ベースの Web サイトを迅速に展開するために設計された軽量なコンテンツ管理システムです。Siteframe では、ユーザー グループ内での話題や写真の共有、ブログの作成、電子メールのやりとりのほか、グループ アクティビティへの参加を行うことができます。Siteframe では、HTML を習得しなくても誰でもコンテンツを作成できるように、Web ベースのコンテンツ管理を提供することでこれらの機能を実現します。
Siteframe の詳細については、http://siteframe.org/ (英語) を参照してください。
以下では、IIS 6 および IIS 7 上で FastCGI 拡張機能と連動するように Siteframe をインストールするための必要な手順について説明します。IIS での FastCGI サポートの詳細については、https://www.iis.net/fastcgi を参照してください。
以下では、https://www.iis.net/fastcgi/phpon60 の説明に従って FastCGI 拡張機能と PHP ライブラリのセットアップと構成が完了していることを前提としています。
Siteframe のダウンロードと展開
まず、Siteframe アプリケーションの安定版最新リリースをダウンロードします。この記事では、siteframe-5.0.5-783 を使用します。このアプリケーションは、ミラー サイト (http://siteframe.org/p/siteframe-5-0-5(英語)) からダウンロードできます。
パッケージをダウンロードしたら、展開してすべてのファイルとフォルダーを C:\Inetpub\wwwroot\siteframe にコピーします。
データベースのセットアップ
Siteframe のインストール手順を開始する前に、サーバー上にデータベースを作成します。さらに、データベース ユーザーを作成し、データベースに対する db 所有者アクセス許可を付与します。MySQL データベースの場合は「IIS での PHP アプリケーション用データベースのセットアップ」の説明に従ってください。このチュートリアルでは、次のデータベース情報を使用します。
- データベース名: "siteframe"
- データベース ユーザー: "siteframeuserl"
- アカウント パスワード: "Siteframe"
PHP 構成
SiteFrame では、以下の PHP 拡張モジュールが必要です。
- "ext/mysqli" 拡張モジュール
- "ext/gd" 拡張モジュール - サイト上で画像を使用します。
- "ext/curl" 拡張モジュール - トラックバックの ping 送信用です。
- PEAR XML-RPC モジュール - "ping" プラグインを使用します。
- PHP5-exif モジュール - 写真から EXIF 情報を取得します (使用できる場合)。
- Allow_url_fopen - RSS フィードへのアクセスを許可するには、この設定をオンにする必要があります。
PHP インストール フォルダーにある PHP.ini ファイルで、以下の行のコメントを解除して上記すべての拡張モジュールを有効にします。
extension_dir = "./ext
extension=php_mysqli.dll
extension=php_gd2.dll
extension=php_curl.dll
extension=php_xmlrpc.dll
extension=php_exif.dll
allow_url_fopen=on
Siteframe のセットアップと構成
1. Siteframe アプリケーション フォルダーを開き、siteframe.ini-dist を siteframe.ini にコピーします。自分の設定に合わせてこのファイルを編集します。このインストールでは、以下のパラメーターを次のように編集します。
site_url = https://localhost/siteframe
site_path = C:\Inetpub\wwwroot\siteframe
db_type = mysql
db_host = localhost
db_user = siteframeuser
db_password = siteframe
db_database = siteframe
2. インストール プロセスをエラーなしで完了させるには、手順に従ってファイルとディレクトリへのアクセス許可を設定します。このチュートリアルでは、以下のディレクトリとファイルへの変更アクセス許可をローカル コンピューターの "IUSER" アカウントに付与します。
• /siteframe
3. _htaccess ファイルを .htaccess にコピーします。Windows では、拡張子のみのファイル名 (.htaccess) を使用できない場合があります。エディター (メモ帳) でファイルを開き、".htaccess" という名前で保存します。
4. Siteframe では、Smarty テンプレートが必要です。以下の場所から、Smarty テンプレートをダウンロードしてインストールします。
http://smarty.php.net/(英語) このテンプレートをローカル フォルダーにコピーします。
メモ: Smarty テンプレートは、.tar 形式でのみ使用できます。これらの .tar ファイルは、Gzip やその他のツールを使用して展開する必要があります。ここでは、http://www.izarc.org/download.html(英語) からダウンロードした "izarc" ツールを使用します。
5. 展開ツールをインストールしたら、ファイル名を右クリックして、.tar を c:\smarty フォルダーに展開します。セキュリティ上の問題が発生しないように、このフォルダーは Web ルート ディレクトリの外部に置いておきます。展開したファイル内にもう 1 つ別の Smarty-2.6.18.tar ファイルがある場合は、そのファイルも展開して同じフォルダー内に格納します。
6. 以下のとおり、インストールした Smarty のインクルード パスを追加するように PHP 構成ファイル (php.ini) を編集します。
Include_path = ".;c:\smarty\libs"IIS を再起動して、変更内容を適用します。
7. www ルート内で、以下の 2 つのフォルダーをセットアップします。
(wwwroot)/smarty/templates (テンプレートが格納される場所)
(wwwroot)/smarty/configs
8. www ルート外で、以下の 2 つのフォルダーをセットアップします。
c:/smarty/templates_c
c:/smarty/cache
9. 上記 4 つのフォルダーに書き込みできるように Web サーバーのセキュリティ設定をセットアップします。Smarty テンプレートのインストールに関する詳細については、http://news.php.net/php.smarty.dev/2703(英語) を参照してください。
セットアップの実行
1. Smarty テンプレートのインストール、Siteframe データベースの作成、構成の設定が完了したら、https://localhost/setup.php を呼び出し、インストール スクリプトを実行します。
2. 詳細情報を入力して、管理者ユーザーを作成します。[Continue with setup] をクリックして、管理者ユーザーの登録、データベース セットアップの確認、必要なテーブルの作成に進みます。テーブルを作成すると、Siteframe のインストールは完了です。
SiteFrame アプリケーションのテスト
SiteFrame が正常にインストールされたかどうかをテストするには、ブログ投稿を作成し、サイトの訪問者として表示します。これには、次の手順を実行します。
1. https://localhost/siteframe/index.php に移動します。
2. インストールの最後の手順で作成した管理者ユーザー名とパスワードを入力します。
3. ログインしたら、[New Page] をクリックして、エントリを作成します。
4. [Save] をクリックして、このコンテンツを公開します。
詳細情報
IIS 6 用 FastCGI 拡張機能について意見を交換したり、不具合を報告するには、次の FastCGI フォーラムをご利用ください。
• IIS.NET / IIS 6 FastCGI フォーラム (英語)
IIS での各種 PHP アプリケーションの実行に関する詳細については、次を参照してください。
• PHP on IIS ポータル (英語)
• PHP コミュニティ フォーラム (英語)