有効化またはカスタマイズする Outlook 2010 機能を決定する

 

適用先: Office 2010

トピックの最終更新日: 2016-11-29

この記事では、連絡先カードと Outlook Social Connector など、Microsoft Outlook 2010 を構成および展開するために必要となる基本的な Microsoft Outlook 機能について説明します。セキュリティ機能および保護機能については、「Outlook 2010 のセキュリティと保護を計画する」を参照してください。

インストール後の Outlook 2013 は、グループ ポリシーまたは Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用してカスタマイズできます。設定を適用するには、グループ ポリシーと Outlook 2013 グループ ポリシー テンプレート (Outlk14.adm) を使用します。ただし、連絡先カードなどの一部の設定については、Microsoft Office 2010 グループ ポリシー テンプレート (Office14.adm) を使用します。

既定の設定を構成する場合は OCT を使用しますが、これらの設定はユーザーが後から変更できます。OCT の設定は、OCT の [ユーザー設定の変更] ページのグループ ポリシー設定の対応する場所にあります。OCT の詳細については「Office 2010 の Office カスタマイズ ツール」を参照してください。

連絡先カードと Outlook Social Connector は、グループ ポリシーおよび OCT を使用して構成できる 2 つの新しい機能です。Outlook 2013 のクイック操作およびクリーンアップの機能は、グループ ポリシーまたは OCT を使用して構成できません。また、メール ヒントの機能は、Microsoft Exchange Server 2010 を使用して管理目的でのみ構成できます。ただし、一般ユーザーがこれらの 3 つの機能の設定を Outlook 2013 でカスタマイズすることはできます。クリーンアップとメール ヒントのユーザー設定は、[ファイル] タブで [オプション] をクリックし、[メール] をクリックすると操作できます。クイック操作を管理する場合は、Outlook 2013 の [ホーム] タブで [クイック操作] グループの右下にある展開ボタンをクリックします。

Exchange Server 2010 でメール ヒントを構成する方法については、「メールヒントについて」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=181931\&clcid=0x411) および「メール ヒントの管理」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=181934\&clcid=0x411) を参照してください。

この記事の内容

  • 古いアイテムの整理

  • 連絡先カード

  • スレッド ビュー

  • グローバル アドレス一覧の同期

  • インターネット予定表

  • クイック検索

  • ナビゲーション ウィンドウ

  • Outlook Social Connector

  • 検索フォルダー

  • SharePoint Server 仕事仲間 アドイン

古いアイテムの整理

Outlook 2013 では、古いアイテムの整理を使用して、ユーザー メールボックス内の電子メールを管理する方法を指定できます。組織内のユーザーを対象として古いアイテムの整理の設定を構成し、古いアイテムの整理を行う間隔、古いアイテムの整理を行う前にユーザーに確認するかどうか、などを指定できます。

Outlook 2013 を Exchange Server 2010 と一緒に展開する予定であれば、Outlook 2013 の古いアイテムの整理ではなく、Exchange Server 2010 の個人アーカイブ機能を使用することを検討してください。詳細については、「個人アーカイブについて」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=169269\&clcid=0x411) を参照してください。

法令遵守とアーカイブの計画に関する検討事項については、「Outlook 2010 の法令遵守とアーカイブを計画する」を参照してください。

古いアイテムの整理は既定で有効であり、スケジュールされた間隔で実行され、古い期限切れのアイテムがフォルダーから削除されます。古いアイテムとは、ユーザーが指定した保存の時期に達したアイテムを指します (既定の保存の時期は Outlook アイテムの種類によって異なります)。期限切れのアイテムとは、特定の日付を過ぎて、有効ではなくなったメール アイテムおよび会議アイテムを指します。たとえば、有効期限を 2 か月間に設定したメール アイテムは、この期間を過ぎるとユーザーの受信トレイにまだあっても有効ではなくなります。

Outlook 2013 では、アイテムの作成または送信と同時か、それよりも後の時点でアイテムの期限を指定できます。有効期限が切れると、アイテムは使用できなくなり、フォルダー一覧でそのアイテムに取り消し線が引かれます。

古いアイテムの整理によってアイテムが削除されるか、保存フォルダーに移動されるかは、指定した設定によって決まります。

保存されたアイテムは、Outlook データ ファイル (.pst ファイル) として Outlook 2013 のフォルダー一覧の [保存フォルダー] に表示されます。古いアイテムの整理が初めて実行されたとき、Outlook 2013 によって以下の場所に保存ファイルが自動的に作成されます。

%UserProfile%\AppData\Local\Microsoft\Outlook\Archive.pst

Outlook グループ ポリシー テンプレート (Outlk14.adm) を使用して、古いアイテムの整理をカスタマイズするための設定をロックできます。これらは、[ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[Microsoft Outlook 2010]\[Outlook のオプション]\[その他]\[古いアイテムの整理] の下で設定します。また、Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用して既定の設定を構成することもでき、その場合、ユーザーは後で設定を変更できます。OCT の設定は、OCT の [ユーザー設定の変更] ページに示される場所に対応します。

古いアイテムの整理に構成できる設定を以下の表に示します。

オプション 説明

自動整理をオンにする

古いアイテムの整理を、[次の間隔で古いアイテムの整理を行う: <x> 日ごと] 設定に指定された間隔で自動的に実行します。

次の間隔で古いアイテムの整理を行う: <x> 日ごと

古いアイテムを整理する間隔を日数で指定します。

自動処理開始前にメッセージを表示する

古いアイテムの整理を実行する前に、ユーザーに通知します。

期限切れメッセージを削除する (電子メール フォルダーのみ)

期限切れになった電子メール メッセージを、保存フォルダーに移動しないで削除します。

古いアイテムを保存または削除する

Outlook アイテムを保存フォルダーに移動するか、削除します。

フォルダー一覧に [保存フォルダー] を表示する

保存フォルダーをユーザーの Outlook フォルダー一覧に表示します。

古いアイテムを整理する

アイテムを保存または削除するまでの保持期間を指定します。

古いアイテムを削除する

アイテムを [削除済みアイテム] フォルダーに移動しないで、完全に削除します。

連絡先カード

Microsoft Office 2010 の連絡先カードは、電子メール メッセージの送信者、Office 2010 文書の作成者などの名前の上にマウス ポインターを置くと表示されます。Office 2010 と Office Communicator 2007 R2、Office Communicator Server 2007 R2 を一緒にインストールすると、連絡先カードを使用してユーザーの状態を確認し、インスタント メッセージング、音声、またはビデオを利用して会話をすぐに、直接開始できます。連絡先カードの表示を展開すると、既定で [連絡先]、[組織]、および [所属するグループ] タブが表示されます。[連絡先] タブは、既定で開かれるビューであり、部署、会社住所、会社電話番号などの情報が表示されます。[組織] タブには、連絡先ユーザーの管理者と、その管理者の管理下にある他のユーザーが表示されます。[所属するグループ] タブには、連絡先ユーザーが所属する配布リストが表示されます。

Office 2010 では、連絡先カードをカスタマイズして、特定の機能を無効にしたり、プレゼンス アイコンの表示場所を指定できます。連絡先カードの [連絡先] タブでは、ラベルと値を置き換えることができます。構成できる連絡先カードの設定について、以降の 2 つのセクションで詳しく説明します。[連絡先] タブのカスタマイズに使用するグループ ポリシーと OCT の設定には既知の問題がありますが、これを解決する方法があります。[連絡先] タブをカスタマイズするには、適切なレジストリ キーを手動で展開する必要があります。連絡先カードの [連絡先] タブをカスタマイズするための解決策 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=184612\&clcid=0x411) を参照してください。

連絡先カード

グループ ポリシーでは、以下の表に示す設定は [ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[Microsoft Office 2010]\[連絡先カード] の下で行います。OCT 設定は、OCT の [ユーザー設定の変更] ページの対応する場所にあります。

オプション 説明

プレゼンス アイコンを構成する

プレゼンス アイコンを表示する場所を指定します。

[すべて表示する]   プレゼンス アイコンを表示します。

[一部を表示する]   連絡先カードと Microsoft SharePoint 2010 製品の一覧にのみ表示します。

[何も表示しない]   プレゼンス アイコンを表示しません。

以前の GAL ダイアログを表示する

Outlook で連絡先をダブルクリックしたときに、連絡先カードではなくグローバル アドレス一覧 (GAL) のダイアログ ボックスを表示します。

ホバー メニューを表示しない

連絡先のプレゼンス アイコンまたは表示名の上にカーソルを置いたときに、ホバー メニューを表示しません。

写真を表示しない

連絡先カード、電子メール ヘッダー、閲覧ウィンドウ、高速検索の結果、GAL のダイアログ ボックス、および [ファイル] タブに連絡先ユーザーの写真を表示しません。

[所属するグループ] タブを削除する

連絡先カードから [所属するグループ] タブを削除します。

[組織] タブを削除する

連絡先カードから [組織] タブを削除します。

IM オプションの表示をオフにする

連絡先カードおよび Outlook リボンからインスタント メッセージング (IM) オプションを削除します。

電話オプションの表示をオフにする

連絡先カードおよび Outlook リボンから電話オプションを削除します。

プレゼンス統合をオフにする

Office 2010 アプリケーションの IM プレゼンス統合をオフにします。

[連絡先] タブ

[連絡先] タブのカスタマイズに使用するグループ ポリシーと OCT の設定には既知の問題がありますが、これを解決する方法があります。[連絡先] タブをカスタマイズするには、適切なレジストリ キーを手動で展開する必要があります。連絡先カードの [連絡先] タブをカスタマイズするための解決策 (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=184612\&clcid=0x411) を参照してください。

グループ ポリシーの [ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[Microsoft Office 2010]\[連絡先カード] の下および OCT の [ユーザー設定の変更] ページの対応する場所にある以下の [連絡先] タブの設定は、後のバージョンの管理用テンプレートでは完全に機能します。

Outlook 2013 で連絡先カードの [連絡先] タブをカスタマイズするには、[MAPI プロパティを置換する] 設定オプションを使用します。Microsoft Word 2010 など、他の Office 2010 アプリケーションで連絡先カードの [連絡先] タブをカスタマイズするには、[AD 属性を置換する] 設定オプションを使用します。

Active Directory 属性の詳細については、「Exchange 2007 のプロパティ セット」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=183812\&clcid=0x411) および「Attributes defined by Active Directory (Windows) (英語)」( https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=183814\&clcid=0x411) を参照してください。MAPI プロパティの詳細については、「Mail User Properties (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=183815\&clcid=0x411) (英語) を参照してください。

オプション 説明

予定表の行を移動する

連絡先カードの [予定表] フィールド値を、行の番号を指定して別の場所に移動します。この操作を行うと、その場所にあったフィールド値が置き換えられます。

場所の行を移動する

連絡先カードの [場所] フィールド値を、行の番号を指定して別の場所に移動します。この操作を行うと、その場所にあったフィールド値が置き換えられます。

ラベルを置換する - 役職

[役職] (役職、部署) フィールドに新しいラベル名を入力します。

ラベルを置換する - 事業所

[事業所] (事業所の場所) フィールドに新しいラベル名を入力します。

ラベルを置換する - 勤務先電話

[勤務先電話] (勤務先の電話番号) フィールドに新しいラベル名を入力します。

ラベルを置換する - 携帯電話

[携帯電話] (携帯電話の番号) フィールドに新しいラベル名を入力します。

ラベルを置換する - 自宅電話

[自宅電話] (自宅の電話番号) フィールドに新しいラベル名を入力します。

ラベルを置換する - 電子メール

[電子メール] (電子メール アドレス) フィールドに新しいラベル名を入力します。

ラベルを置換する - 予定表

[予定表] (空き時間情報) フィールドに新しいラベル名を入力します。

ラベルを置換する - 場所

[場所] (場所の情報) フィールドに新しいラベル名を入力します。

AD 属性を置換する - "役職、部署"

[役職] フィールド値を置き換える Active Directory (AD) 属性を入力します。たとえば、電子メール エイリアスを表示するには、AD 属性 sAMAccountName を入力します。

この設定を有効にする場合は、[MAPI プロパティを置換する - "役職、部署"] も設定します。

AD 属性を置換する - "事業所"

[事業所] フィールド値を置き換える Active Directory (AD) 属性を入力します。

この設定を有効にする場合は、[MAPI プロパティを置換する - "事業所"] も設定します。

AD 属性を置換する - "勤務先電話"

[勤務先電話] フィールド値を置き換える Active Directory (AD) 属性を入力します。

この設定を有効にする場合は、[MAPI プロパティを置換する - "勤務先電話"] も設定します。

AD 属性を置換する - "携帯電話"

[携帯電話] フィールド値を置き換える Active Directory (AD) 属性を入力します。

この設定を有効にする場合は、[MAPI プロパティを置換する - "携帯電話"] も設定します。

AD 属性を置換する - "自宅電話"

[自宅電話] フィールド値を置き換える Active Directory (AD) 属性を入力します。

この設定を有効にする場合は、[MAPI プロパティを置換する - "自宅電話"] も設定します。

AD 属性を置換する - "電子メール アドレス"

[電子メール] フィールド値を置き換える Active Directory (AD) 属性を入力します。

この設定を有効にする場合は、[MAPI プロパティを置換する - "電子メール アドレス"] も設定します。

AD 属性を置換する - "予定表の空き時間情報"

[予定表] フィールド値を置き換える Active Directory (AD) 属性を入力します。

この設定を有効にする場合は、[MAPI プロパティを置換する - "予定表の空き時間情報"] も設定します。

AD 属性を置換する - "場所情報"

[場所] フィールド値を置き換える Active Directory (AD) 属性を入力します。

この設定を有効にする場合は、[MAPI プロパティを置換する - "場所情報"] も設定します。

MAPI プロパティを置換する - "役職、部署"

[役職] フィールド値を置き換える MAPI プロパティを入力します。たとえば、電子メール エイリアスを表示するには、MAPI プロパティ 0x3a00001f を入力します。

この設定を有効にする場合は、[AD 属性を置換する - "役職、部署"] も設定します。

MAPI プロパティを置換する - "事業所"

[事業所] フィールド値を置き換える MAPI プロパティを入力します。

この設定を有効にする場合は、[AD 属性を置換する - "事業所"] も設定します。

MAPI プロパティを置換する - "勤務先電話"

[勤務先電話] フィールド値を置き換える MAPI プロパティを入力します。

この設定を有効にする場合は、[AD 属性を置換する - "勤務先電話"] も設定します。

MAPI プロパティを置換する - "携帯電話"

[携帯電話] フィールド値を置き換える MAPI プロパティを入力します。

この設定を有効にする場合は、[AD 属性を置換する - "携帯電話"] も設定します。

MAPI プロパティを置換する - "自宅電話"

[自宅電話] フィールド値を置き換える MAPI プロパティを入力します。

この設定を有効にする場合は、[AD 属性を置換する - "自宅電話"] も設定します。

MAPI プロパティを置換する - "電子メール アドレス"

[電子メール アドレス] フィールド値を置き換える MAPI プロパティを入力します。

この設定を有効にする場合は、[AD 属性を置換する - "電子メール アドレス"] も設定します。

MAPI プロパティを置換する - "予定表の空き時間情報"

[予定表] フィールド値を置き換える MAPI プロパティを入力します。

この設定を有効にする場合は、[AD 属性を置換する - "予定表の空き時間情報"] も設定します。

MAPI プロパティを置換する - "場所情報"

[場所] フィールド値を置き換える MAPI プロパティを入力します。

この設定を有効にする場合は、[AD 属性を置換する - "場所情報"] も設定します。

スレッド ビュー

スレッド ビューは、Microsoft Outlook フォルダー内の電子メール メッセージをスレッド形式で表示するビューです。Outlook 2013 をスレッド ビューに切り替えるには、[表示] をクリックしてから、[スレッド別に表示する] チェック ボックスをオンにします。

グループ ポリシーや OCT を使用してスレッド ビューに構成できる設定の一覧を次の表に示します。グループ ポリシーでは、これらは [ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[Microsoft Outlook 2010]\[Outlook オプション]\[初期設定]\[メール オプション] の下で設定します。OCT の設定は、OCT の [ユーザー設定の変更] ページの対応する場所にあります。

オプション 説明

スレッド ビューのクロス フォルダー コンテンツ機能を構成する

スレッド ビューに表示するメール フォルダー コンテンツを選択します。

[オン (クロス ストア)]   ローカル コンピューターにキャッシュされているかオンラインになっているかに関係なく、すべての接続されている Outlook データ ファイルから電子メールを表示します。

[オフ]   現在のフォルダー (受信トレイなど) にある電子メールのみをスレッド ビューに表示します。

[オン (現在)]   現在表示している Outlook データ ファイルのみから電子メールをスレッド ビューに表示します。

[オン (ローカル)]   現在表示している Outlook データ ファイルおよびその他のローカルにある Outlook データ ファイル (個人用データ ファイル (.pst) など) のみから電子メールをスレッド ビューに表示します。

スレッド ビューを使用しない

この設定に関する説明には、既知の問題があります。この問題は、後のバージョンの管理用テンプレートで修正される予定です。

この設定を構成しないと、Outlook 2013 では既定で日付ビューが表示されます。この設定を有効にすると、ユーザーは Outlook 2013 でスレッド ビューを使用できません。この設定を無効にすると、スレッド ビューが Outlook 2010 の既定のビューになります。

グローバル アドレス一覧の同期

Outlook 2013 は、その [連絡先] フォルダーのエントリと Exchange のグローバル アクセス一覧 (GAL) の SMTP アドレスが一致する場合に同期を行います。この同期は一方向、すなわち GAL から Outlook の [連絡先] フォルダーに同期が行われます。

ユーザーの Outlook の [連絡先] フォルダーの電話エントリが会社の GAL で使用されている形式と異なる形式で作成されると、連絡先電話番号に矛盾が生じる可能性があります。たとえば、国内から電話をかける場合にはある種の電話番号のプレフィックス形式が必要で、国外から電話をかける場合には別のプレフィックス形式が必要なロケールがあるとします。ユーザーが国外から電話をかけるのに必要なプレフィックス形式で Outlook 2013 連絡先を作成した場合、GAL の詳細を使用して Outlook 2013 連絡先が更新されると、「移動修正」が発生します。

移動修正では、ユーザーが Outlook 連絡先に作成した電話番号が上書きされ、隣接する電話番号フィールドに移動されます。たとえば、[勤務先] フィールドの電話番号は [勤務先 2] フィールドに移動されます。移動修正の詳細については、「GAL 同期中に Outlook が行う連絡先の修正」を参照してください。

同期が行われた後は、変更を一括して元に戻すことはできません。ただし、Outlook 連絡先を手動で更新したり、相違が多い場合はユーザーの Exchange メールボックスを復元したりできます。プログラムによるソリューションもできますが、[メモ] フィールドから前の値を取得するには複雑なデータ検証が必要です。

ただし、連絡先の同期がユーザーの組織で大きな問題となる場合は、Microsoft Office 2010 を導入する前、またはこのような状況が発生する可能性に気付いたときに、Outlook 2013 の GAL 同期を無効にすることができます。

GAL 同期中に Outlook が行う連絡先の修正

Outlook 連絡先が GAL 同期によって更新された場合、Outlook は次のどちらかの方法を使用して、一致しない連絡先フィールドを「修正」します。

  • 通常修正   通常修正では、Outlook が連絡先フィールドの古い値を [メモ] フィールドに記録してから、GAL からの新しい値を使用して連絡先フィールドを更新します。

  • 移動修正   移動修正では、Outlook が連絡先フィールドの古い値を隣接フィールドに移動します。このアクションがうまくいかなかった場合、Outlook は通常修正を実行します。1 つの連絡先グループ内のすべてのフィールドが使用されている場合、移動修正は通常修正になります。

以下のフィールドに関しては、移動修正が既定の修正方法として使用されます。それ以外のすべてのフィールドに関しては、Outlook は常に通常修正を実行します。


  • 勤務先電話グループ


    • 勤務先電話


    • 勤務先 2 電話


    • その他の電話


  • 自宅電話グループ


    • 自宅電話


    • 自宅 2 電話


    • その他の電話


  • 携帯電話グループ


    • 携帯電話


    • その他の電話


  • 勤務先住所グループ


    • 勤務先住所


    • その他の住所


  • 自宅住所グループ


    • 自宅住所


    • その他の住所

GAL 同期を構成する

既定では、Outlook 2013 では GAL 同期が有効になっています。グループ ポリシーの [グローバル アドレス一覧の同期をブロックする] 設定を構成することによって、Outlook 連絡先との GAL 同期を無効にできます。このグループ ポリシー設定を適用した後は、構成を変更できません。

OCT を使用して GAL 同期を無効にした場合は、ユーザー インターフェイス (UI) で有効にすることができます。この手順を実行するには、リボンの [表示] タブをクリックし、[人物情報ウィンドウ] ボタンの隣にあるドロップダウンの矢印をクリックし、一覧から [アカウント設定] コマンドを選択し、[ソーシャル ネットワーク アカウント] ダイアログ ボックスの下部にある [設定] ボタンをクリックします。

以下の表に示す GAL 同期設定を構成できます。グループ ポリシーで、[ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[Microsoft Outlook 2010]\[Outlook Social Connector] の下にある設定を探すことができます。OCT 設定は、OCT の [ユーザー設定の変更] ページの対応する場所にあります。これらの設定を構成する手順については、「Outlook 2010 のグローバル アドレス一覧の同期を無効にする」を参照してください。

オプション 説明

グローバル アドレス一覧の同期をブロックする

Outlook と GAL の間の連絡先の同期をブロックできます。この設定を無効にする、または構成しない場合、GAL 同期が許可されます。

グローバル アドレス一覧の連絡先の同期間隔を設定する

Outlook と接続しているソーシャル ネットワークの間で連絡先情報を同期する頻度 (分単位) を制御できます。既定では、このポリシーを無効にする、または構成しない場合、連絡先情報は 1 日に 1 回、すなわち 1,440 分ごとに同期されます。

以下の表に示すレジストリ設定を構成することによって、確認を求めることなく更新する (既定の動作) 代わりに、更新の前に確認を求めるよう GAL 同期を構成できます。レジストリ データを展開する手順については、「Outlook 2010 のグローバル アドレス一覧の同期を無効にする」を参照してください。

ルート データの種類 キー 値の名前 値データ

HKEY_CURRENT_USER

DWORD

Software\ Microsoft\Office\Outlook\SocialConnector

ScheduleContactGALSync

GAL 同期設定を構成します。ただし、リボンの [表示] タブをクリックし、[人物情報ウィンドウ] ボタンの隣にあるドロップダウンの矢印をクリックし、[アカウント設定] コマンドを選択し、[ソーシャル ネットワーク アカウント] ダイアログ ボックスの [設定] ボタンをクリックして、ユーザー インターフェイスから設定を上書きできます。

0 = 連絡先を GAL と同期しない

1 = 連絡先を最新の GAL 情報で自動的に更新する

2 = 連絡先を最新の GAL 情報で更新する前に確認を求める

HKEY_CURRENT_USER

String

Software\ Microsoft\Office\Outlook\SocialConnector

GalSyncExcludedLocales

国コードについては、「ISO 3166-1 alpha-3 (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=197158&clcid=0x411) (英語) を参照してください。

重要

このレジストリ値は、ScheduleContactGALSync キーが存在しない場合にのみ適用されます。ScheduleContactGALSync は、ユーザー インターフェイスから手動で GAL 同期オプションを設定した場合に作成されます。

インターネット予定表

インターネット予定表 (iCal) は、インターネット サイトに発行することで他のユーザーが閲覧または購読できる予定表です。iCal は、個人用の予定表から作成し、電子メール メッセージに添付して送信したり、Office.com にアップロードしたり、WebDAV サーバーにアップロードして発行したりできます。また、iCal ファイルを電子メール メッセージの添付ファイルとして受信したり、購読する iCal ファイルをサード パーティの予定表にダウンロードすることもできます。詳細については、「インターネット予定表の発行の概要」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=193168\&clcid=0x411) を参照してください。

Outlook 2013 では、iCal 購読機能をカスタマイズできます。たとえば、帯域幅の使用量に懸念があり、iCal 購読の導入を遅らせる必要がある場合は、Outlook 2013 での iCal 購読を無効にできます。既定で、iCal 購読は有効に設定されます。また、ユーザーが変更または削除できる既定の購読として iCal 購読を展開することもできます。または、iCal 購読をロックして、ユーザーによる変更または削除を禁止することもできます。ただし、その場合も新しい iCal 購読を追加することはできます。iCal 購読は既定では存在しませんが、追加または削除できます。

Outlook 2013 では、各 iCal 購読が発行者の指定した推奨間隔で更新されるように同期間隔が設定されます。このオプションを無効にしない限り、ユーザーは既定の間隔を変更できます。更新の間隔を既定よりも短くすると、パフォーマンスの問題が発生する可能性があります。

グループ ポリシーの [指定された同期間隔を上書きする] オプションを有効にすると、発行者の更新間隔を強制し、ユーザーがこの間隔を変更することを禁止できます。この設定は、すべての iCal 購読に適用されます。このオプションの構成を購読ごとに変えることはできません。

グループ ポリシーや OCT を使用して iCal に構成できる設定の一覧を次の表に示します。グループ ポリシーでは、これらは [ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[Microsoft Outlook 2010]\[アカウント設定]\[インターネット予定表] の下で設定します。OCT の設定は、OCT の [ユーザー設定の変更] ページの対応する場所にあります。

オプション 説明

添付ファイルを自動的にダウンロードする

グラフィックスなどの添付ファイルをインターネット予定表の予定に自動的にダウンロードします。

既定のインターネット予定表購読

各ユーザーのプロファイルにインターネット予定表の購読として設定される URL を追加します。

インターネット予定表の移動を無効にする

インターネット予定表を、最初にリンクされたクライアントでのみ使用可能にします。

インターネット予定表を Outlook に統合しない

Outlook でのインターネット予定表の購読を禁止します。

指定された同期間隔を上書きする

インターネット予定表の提供者が指定した同期間隔をユーザーが変更することを禁止します。

クイック検索

Microsoft Outlook 2010 では、クイック検索を使用して、電子メール メッセージ、タスク、予定など、アイテムをすばやく見つけることができます。検索に一致したアイテムは、強調表示になります。追加の文字 ("ワードホイーリング" とも呼ばれる) を入力すると、検索結果をさらに絞り込むことができます。

Outlook 2013 のクイック検索は、インデックス付けされたコンテンツにアクセスします。Outlook コンテンツにインデックス付けすると、検索結果が迅速に得られます。既定では、添付ファイルを含め、すべての制限されていない Outlook アイテムのテキストにインデックス付けが行われます。この処理は、Outlook 2013 が最初に起動されたときに実行されます。全文へのインデックス付けをオフにしたり、添付ファイルのインデックス付けのみをオフにすることもできます。インデックス付けの処理は、ユーザーのコンピューターに処理容量の余裕がある時間帯にバックグラウンドで実行されます。

Outlook での検索インデックス付けの管理は、次の Windows 設定によって決定されます。

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Windows\Search\PreventIndexingOutlook

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Windows\Search\PreventIndexingEmailAttachments

暗号化されたアイテムと、Information Rights Management (IRM) を使用して制限されているアイテムは、インデックス付けの対象となりません。

Windows Vista または Windows 7 が動作するコンピューターに Outlook 2013 をインストールした場合、グループ ポリシーまたは OCT を使用して Outlook の検索インデックス付けオプションを構成できます。

クイック検索に構成できる設定の一覧を次の表に示します。グループ ポリシーでは、これらは [ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[Microsoft Outlook 2010]\[Outlook オプション]\[初期設定]\[検索オプション] の下で設定します。OCT の設定は、OCT の [ユーザー設定の変更] ページの対応する場所にあります。

オプション 説明

検索結果を強調表示する色の変更

検索結果を強調表示するために使用する背景色を選択します (既定では黄色)。

検索結果内の検索語句を強調表示しない

検索結果に含まれる検索語句の強調表示をオフにします。

ユーザーの入力と同時に検索結果を表示しない

検索クエリの入力中に検索結果を表示しません (Word のホイール機能をオフにする)。

すべてのメール アイテムの検索からオンライン アーカイブを除外する

すべてのメール アイテムの検索にオンライン アーカイブからの検索結果を既定で含めません。

検索の範囲を拡大する

クイック検索の範囲を現在のモジュールにあるすべてのフォルダー (メール、予定表など) に拡大します。既定で、Outlook のクイック検索は、選択されているフォルダーのみを対象とします。

クリア署名付きメッセージと添付ファイルのインデックスを作成しない

クリアテキスト署名付きメッセージの本体と添付ファイルにインデックス付けを行いません。送信者、件名、および日付は引き続きインデックス付けの対象となり、検索できます。

Windows デスクトップ サーチ コンポーネントがインストールされていない場合でもインストールに関するメッセージを表示しない

Outlook を起動したときに、Windows デスクトップ サーチをダウンロードするかどうかを確認するダイアログ ボックスを表示しません (このコンポーネントが未インストールの場合)。また、Windows デスクトップ サーチをダウンロードするために使用できるリンクを Outlook に表示しません。

検索インデックスの自動調整をオフにする

72 時間ごとに実行される、Outlook の検索インデックスの整合性の自動検証をオフにします。

ナビゲーション ウィンドウ

Outlook 2013 のナビゲーション ウィンドウのモジュール (カレンダー、メールなど) をユーザー固有の順序で表示したり、特定のモジュールのみを表示するよう構成できます。

Office カスタマイズ ツール (OCT) の [レジストリ エントリの追加] オプションを使用して、モジュールをどのように表示するかを指定するレジストリ キーを配布できます。グループ ポリシーを使用してナビゲーション ウィンドウ オプションをロックすることはできません。

以下の表に、カスタム インストールで構成できるレジストリ設定を示します。

ルート データの種類 キー 値の名前 値データ

HKEY_CURRENT_USER

REG_DWORD

Software\Microsoft\Office\14.0\Outlook\Preferences

NumBigModules

ナビゲーション ウィンドウに表示する大きなボタン (それぞれがナビゲーション ウィンドウ モジュールを表す) の数を制御します。既定は 4 です。表示するよう指定できる最大数は 8 です。

HKEY_CURRENT_USER

REG_SZ

Software\Microsoft\Office\14.0\Outlook\Preferences

ModuleOrder

ナビゲーション ウィンドウにモジュールが表示される順序を決定します。データはインデックスの番号付きリストで、各位置がナビゲーション ウィンドウ モジュールを表し、その位置の番号に一致するモジュールが表示される場所が決まります。

既定は 1,2,3,4,5,6,7,8 です。インデックスの位置は、メール、カレンダー、連絡先、タスク、メモ、フォルダー一覧、ショートカット、ジャーナルというリストに一致します。たとえば、メールを 3 番目に表示されるモジュールに、連絡先を最初に表示されるモジュールに入れ替える場合、レジストリ値のデータは 3,2,1,4,5,6,7,8 となります。

HKEY_CURRENT_USER

REG_SZ

Software\Microsoft\Office\14.0\Outlook\Preferences

ModuleVisible

モジュールをナビゲーション ウィンドウに表示するかどうかを決定します。値は、モジュールの番号付きリストで使用される位置と一致します。

既定は 1,1,1,1,1,1,1,0 です。たとえば、最初の位置は、メールを表示するかどうかを決定します。既定では、ジャーナルはナビゲーション ウィンドウに表示されません。他のモジュールを表示しないようにすることもできます。たとえば、[連絡先]、[タスク]、[メモ]、[ショートカット] を非表示にするには、次データを 1,1,0,0,0,1,0,0 のように設定します。

Outlook Social Connector

Outlook Social Connector (OSC) は、友人、プロファイル、アクティビティ、状態に関する情報など、ソーシャル ネットワーク データをソーシャル ネットワークから Outlook 2013 に取得するアドインです。電子メール メッセージの下部にある人物情報ウィンドウに、送信者の写真、名前、役職などの情報が表示されます。また、会議や添付ファイルを含む、そのユーザーとのコミュニケーション履歴のほか、ソーシャル ネットワークから取得したアクティビティ フィードも閲覧できます。

OSC プロバイダーを作成し、Outlook でソーシャル ネットワークの更新を同期および提示できます。LinkedIn、Facebook、MySpace、Windows Live などの主要なソーシャル ネットワークでは、OSC 用のプロバイダーが提供されています。また、OSC プロバイダーの拡張機能を使用して、基幹業務アプリケーション用または企業内 Web サイト用のプロバイダーを構築し、そのサービスを Outlook に統合することもできます。詳細については、Outlook Social Connector 1.1 プロバイダーのリファレンス情報 (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=208703\&clcid=0x411) (英語) を参照してください。

Outlook Social Connector の各機能を利用するには、Outlook 2013 を Windows デスクトップ サーチの Exchange キャッシュ モードで実行し、ユーザーの Microsoft SharePoint Server 2010 個人用サイトを構成する必要があります。この操作を行うと、受信された電子メール メッセージ、会議、添付ファイルなどのローカル アイテムが送信者とのコミュニケーション履歴に残ります。また、個人用サイトを構成すると、送信者の個人用サイトから取得したアクティビティ フィードを表示できます。

Outlook 2013 をオンライン モードで実行した場合、サーバーに保存された送信者関連のアイテムのみがコミュニケーション履歴に表示されます。また、Facebook のようなオンデマンドのソーシャル ネットワーク プロバイダーから取得した送信者のアクティビティ フィードのみを表示できます。個人用サイトから取得したアクティビティ フィードは閲覧できません。

ユーザーの個人用サイトから情報を Outlook Social Connector に取得するには、Outlook 2013 を Windows デスクトップ サーチの Exchange キャッシュ モードで実行し、MySiteHost レジストリ キーを次の表の指示に従って設定する必要があります。

ルート データの種類 キー 値の名前 値データ

HKEY_CURRENT_USER

REG_SZ

Software\Policies\Microsoft\Office\14.0\common\Portal\Link Providers\MySiteHost

URL

個人用サイトの URL – http://Office/MySite など。

HKEY_CURRENT_USER

REG_SZ

Software\Policies\Microsoft\Office\14.0\common\Portal\Link Providers\MySiteHost

DisplayName

オプション: Outlook Social Connector に表示する名前 – MySite など。

ユーザーが表示可能なアクティビティ フィードの提供元ソーシャル ネットワーク プロバイダーを制御できます。すべてのソーシャル ネットワーク プロバイダーからのアクティビティ フィード取得を禁止するには、グループ ポリシーで [ソーシャル ネットワーク接続を禁止する] 設定を有効にします。また、特定のプロバイダーのみを展開するには、OCT で [読み込むソーシャル ネットワーク プロバイダーの一覧を指定する] 設定を構成してから、グループ ポリシーの [特定のソーシャル ネットワーク プロバイダーをブロックする] 設定を使用して他のプロバイダーのインストールを禁止します。

また、Outlook Social Connector またはソーシャル ネットワーク プロバイダーからユーザーに更新実行の確認を求めるか、これらの更新を手動で管理するかは、グループ ポリシーの [ソーシャル ネットワーク情報バーを表示しない] 設定を構成すると制御できます。

グループ ポリシーや OCT を使用してスレッド ビューに構成できる設定の一覧を次の表に示します。グループ ポリシーでは、これらの設定は [ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[Microsoft Outlook 2010]\[Outlook Social Connector] の下にあります。OCT の設定は、OCT の [ユーザー設定の変更] ページの対応する場所にあります。

オプション 説明

グローバル アドレス一覧の同期をブロックする

Outlook とグローバル アドレス一覧の同期をブロックします。

ネットワーク アクティビティの同期をブロックする

Outlook とソーシャル ネットワーク間のアクティビティ情報の同期をブロックします。

ソーシャル ネットワークの連絡先の同期をブロックする

Outlook とソーシャル ネットワーク間の連絡先の同期をブロックします。

特定のソーシャル ネットワーク プロバイダーをブロックする

ブロックするソーシャル ネットワーク プロバイダーの一覧をプログラム ID (ProgID) で指定します。プロバイダーの ProgID は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\Outlook\SocialConnector\SocialNetworks の下に登録されます。

オンデマンド アクティビティ同期を許可しない

Outlook とソーシャル ネットワーク間のオンデマンドのアクティビティ情報の同期を禁止します。

Active Directory から写真をダウンロードしない

Active Directory から連絡先ユーザーの写真をダウンロードしません。

ソーシャル ネットワーク情報バーを表示しない

Outlook Social Connector の更新プログラムが公開されたときにアップグレードの実行をユーザーに確認したり、ソーシャル ネットワーク プロバイダーのインストールまたは更新の実行を確認する情報バー メッセージを表示しません。

ソーシャル ネットワーク接続を禁止する

Outlook Social Connector でのソーシャル ネットワーク接続を無効にします。Outlook Social Connector では、個人情報管理 (PIM) の集計が引き続き行われるため、選択されている連絡先ユーザーの Outlook 2013 データ ファイル (連絡先とやり取りした電子メール メッセージ、会議など) から取得した情報は表示できます。

グローバル アドレス一覧の連絡先の同期間隔を設定する

Outlook と接続先のソーシャル ネットワークによる連絡先情報の同期間隔を分単位で指定します。このポリシー設定を無効にするか構成しない場合、既定で連絡先情報は 1 日に 1 回 (1,440 分間隔で) 同期されます。

アクティビティ フィードの同期間隔を指定する

Outlook と接続先のソーシャル ネットワークによるアクティビティ フィードの同期間隔を分単位で指定します。このポリシー設定を無効にするか構成しない場合、既定でアクティビティ情報は 60 分間隔で同期されます。

読み込むソーシャル ネットワーク プロバイダーの一覧を指定する

Outlook Social Connector に読み込むソーシャル ネットワーク プロバイダーの一覧を ProgID で入力します。プロバイダーの ProgID は、HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\Outlook\SocialConnector\SocialNetworks の下に登録されます。

Outlook Social Connector をオフにする

Outlook Social Connecto を無効にします。

検索フォルダー

Outlook フォルダーは、新しい電子メール メッセージ ([受信トレイ] フォルダーに保管)、送信された電子メール メッセージ ([送信済みアイテム] フォルダーに保管)、保存される電子メール メッセージ (任意に作成したフォルダーに保管) など、アイテムが保管される場所です。一方、検索フォルダーは、特定の検索条件に一致するすべての電子メール アイテムのビューが格納される仮想フォルダーです。電子メール メッセージは、検索フォルダーに保存されません。

検索フォルダーには、Outlook 2013 フォルダーに以前定義した検索クエリの結果が表示されます。検索後も、電子メール メッセージは、それまでどおり 1 つ以上の Outlook フォルダーに保管されています。各検索フォルダーには特定の検索が保管され、最新の状態に保たれます。既定で、検索フォルダーはすべての Outlook フォルダーを監視して、特定の検索条件に一致する新しいアイテムの追加を認識します。ただし、監視の対象とするフォルダーを指定することもできます。この構成を行う場合は、Outlook 2013 で、[フォルダー] をクリックし、[この検索フォルダーのカスタマイズ] をクリックします。

検索フォルダーを作成するときに、[添付ファイルのあるメール]、[特定の人からのメール] など、いくつかの既定の検索フォルダー オプションを選択できます。また、カスタム検索フォルダーも作成できます。Outlook 2013 で検索フォルダーを作成するには、リボンの [フォルダー] をクリックし、[新しい検索フォルダー] をクリックします。

検索フォルダーがアクティブになっている期間は、既定で 1,000 日間です。Exchange キャッシュ モード アカウントおよびオンライン Exchange Server アカウントに、検索フォルダーをアクティブに維持する期間を構成できます。検索フォルダーを非アクティブ状態に切り替えるまでの日数を指定できます。検索フォルダーが非アクティブになると、アイテムの更新が行われなくなり、Outlook フォルダーに対する最新の検索は反映されません。非アクティブ状態の検索フォルダーは、ユーザーのナビゲーション ウィンドウに斜体で表示されます。ユーザーが非アクティブな検索フォルダーを開くと、表示が最新の状態に更新され、経過時間のカウントが再び始まります。

この設定で指定した期間は、最後にユーザーが検索フォルダーをクリックした時点からカウントされます。Exchange オンライン モードのユーザーと Exchange キャッシュ モードのユーザーで異なる日数を指定できます。各検索フォルダーのカウントは、モードごとに保持されます。[Exchange オンライン モードで検索フォルダーを維持する] オプションをオンにして 0 日を指定すると、Exchange オンライン モードの検索フォルダーは常に非アクティブです。同じく、[オフライン モードで検索フォルダーを維持する] オプションを 0 日に指定すると、Exchange キャッシュ モードの検索フォルダーは常に非アクティブです。

また、各ユーザー メールボックスで使用できる検索フォルダーの数を制限したり、検索フォルダーのユーザー インターフェイスを完全に無効にすることもできます。

注意

検索フォルダーを Exchange キャッシュ モードではなくオンライン モード (Exchange Server のメールボックスを使用するモード) で使用すると、Exchange Server によってサポートできるユーザー数が減る可能性があります。

グループ ポリシーや OCT を使用して検索フォルダーに構成できる設定の一覧を次の表に示します。グループ ポリシーでは、これらの設定は [ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[Microsoft Outlook 2010]\[検索フォルダー] の下にあります。OCT の設定は、OCT の [ユーザー設定の変更] ページの対応する場所にあります。

オプション 説明

Outlook 起動時に既定の検索フォルダーを作成しない

このポリシー設定には既知の問題があります。Outlook 2013 では、既定の検索フォルダーが削除されます。このポリシーの構成は、新規または既存の Outlook 2013 プロファイルに影響しません。

Exchange オンライン モードで検索フォルダーを維持する

Outlook をオンライン モードで実行しているときに検索フォルダーをアクティブに保つ日数を指定します。

オフライン モードで検索フォルダーを維持する

Outlook をオフライン モードまたはキャッシュ モードで実行しているときに検索フォルダーをアクティブに保つ日数を指定します。

1 メールボックスあたりのオンライン検索フォルダーの最大数

Exchange で使用できる検索フォルダーの最大数を指定します。この構成は、クライアント コンピューターの検索フォルダーの数に影響しません。

SharePoint Server 仕事仲間アドイン

Outlook 2013 の Microsoft SharePoint Server 仕事仲間アドインは、ユーザーの [送信済みアイテム] フォルダーをスキャンして、名前とキーワード、およびそれらの名前とキーワードの使用頻度を調べます。仕事仲間の候補一覧は定期的に更新され、ユーザーのローカル コンピューター上にあるユーザーのプロファイルの下に保存されます。この一覧には、イントラネット サイトであるユーザーの SharePoint 個人用サイトの [仕事仲間の追加] ページからアクセスします。このページで、ユーザーは個人用サイト ページに追加する仕事仲間を選択できます。ユーザーは、[得意分野] Web パーツに追加される連絡先名とキーワードを承認または拒否できます。詳細については、「ユーザー プロファイルを計画する (SharePoint Server 2010)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=182364\&clcid=0x411) および「個人用サイトとプロファイルで共有する情報を管理する」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=198208\&clcid=0x411) を参照してください。

既定では、SharePoint Server 2010 仕事仲間アドインは、Outlook 2013 のインストール時にインストールされ、オフになっています。ただし、SharePoint Server 2010 仕事仲間アドインを使用するには、SharePoint Server 2010 と Outlook 2013 の両方がインストールされている必要があります。以下の表に示す個人用サイト URL のレジストリ データも展開する必要があります。レジストリ データを展開する手順については、「Outlook 2010 で SharePoint Server 2010 仕事仲間を有効にする」を参照してください。

ルート データの種類 キー 値の名前 値データ

HKEY_CURRENT_USER

REG_SZ

Software\Policies\Microsoft\Office\14.0\common\Portal\Link Providers\MySiteHost

URL

ユーザーの個人用サイト URL (http://Office/MySite など)。

HKEY_CURRENT_USER

REG_SZ

Software\Policies\Microsoft\Office\14.0\common\Portal\Link Providers\MySiteHost

DisplayName

オプション: ユーザーに対して表示する名前 (MySite など)。

グループ ポリシーを使用して SharePoint Server 仕事仲間アドインを無効にする、またはロックする設定を以下の表に示します。これらの設定は、Microsoft Office 2010 設定 [ユーザーの構成]\[管理用テンプレート]\[Microsoft Office 2010]\[サーバー設定]\[SharePoint Server] の下にあります。あるいは、Office カスタマイズ ツール (OCT) を使用して既定の設定を構成し、設定を変更することもできます。OCT 設定は、Microsoft Office 2010 設定の下にある OCT の [ユーザー設定の変更] ページの対応する場所にあります。これらの設定を構成する手順については、「個人用サイトの仕事仲間を構成する」を参照してください。

オプション 説明

Microsoft SharePoint Server と連携する仕事仲間インポート Outlook アドインを有効にする

Outlook 2013 の SharePoint Server 仕事仲間アドインをオンにするには、この設定を有効にします。

この機能はオフにするには、この設定を無効にします。このオプションを設定しない場合、仕事仲間アドインは既定でオンになります。

ユーザーの仕事仲間候補を決定するためにスキャンする今日以前の最長日数

ユーザーの仕事仲間候補を決定するために Outlook の送信済みアイテムをスキャンする今日以前の日数を指定するには、この設定を有効にします。たとえば、既定 (20 日) を使用する場合、SharePoint Server 仕事仲間アドインは過去 20 日間に送信されたアイテムをスキャンします。

指定する日数が大きくなればなるほど、候補は正確になります。指定する日数が小さくなればなるほど、候補が早く生成されます。

ユーザーの仕事仲間候補を決定するためにスキャンする今日以前の対象アイテムの最大数

ユーザーの仕事仲間候補を決定するためにスキャンする送信済みアイテムの最大数を指定するには、この設定を有効にします。

ユーザーの仕事仲間候補を決定するためにスキャンする Outlook アイテム内の受信者の最大数

ユーザーの仕事仲間候補を決定するためにスキャンする Outlook 送信済みアイテム内の受信者の最大数を指定するには、この設定を有効にします。

SharePoint リスト コントロール内に参照を入力するときに、要求 1 つにつき取得する行の最大数

SharePoint リスト コントロールに入力するときに、要求 1 つにつき取得する行の最大数を指定するには、この設定を有効にします。

仕事仲間候補のスキャンが開始されるまでの最短時間

SharePoint Server 仕事仲間アドインが Outlook の [送信済みアイテム] フォルダーのスキャンを開始するまで待機する最短アイドル時間 (ミリ秒単位) を指定するには、この設定を有効にします。

新しい仕事仲間候補の再スキャンが Outlook メールボックスで開始されるまでの最短待機時間

新しい仕事仲間候補が Outlook の [送信済みアイテム] フォルダーで再スキャンされるまで待機する最短時間 (時間単位) を指定するには、この設定を有効にします。