ユーティリティ スポットライト: Bing Webmaster Center

Lance Whitney

Web サイトの管理者で、検索結果でヒットしているページを確認する必要がある方は、Bing Webmaster Center で有益な情報を入手することができます。Webmaster Center では、Bing がインデックス登録またはクロールしているページやユーザーがページを検索する際に使用しているキーワードを確認できます。1 年前の公開以来 Bing のユーザー数は増加し続けているので、このマイクロソフトの検索エンジンを使用して、どれだけの人が自分のサイトにアクセスしているかを把握すると役立つかもしれません。

Bing Webmaster Center (英語) にアクセスして自分の Web サイト用のアカウントを設定するには、まず、Windows Live ID を使用して Bing サイトにログオンします。そうすると、自分のサイトの URL、サイト マップのリンク (サイト マップがある場合)、および Web サイトの管理者の電子メール アドレス (サイトに関連する具体的な問題に関して Bing からの連絡を希望する場合) を入力してサイトを追加する画面が表示されます。

次に、皆さんが Web サイトの管理者としてのアクセス権を持っていることを確認するために、サイトを認証する 2 とおりの方法が提供されます。1 つ目の方法では、必要な認証コードが含まれている LiveSearchSiteAuth.xml という XML ファイルをダウンロードできます。このファイルは、Web サイトのルートにコピーするものとして自動的に生成されます。2 つ目の方法では、必要な追跡コードを含む meta タグをコピーできます。このタグも、インデックスまたは既定の Web ページの head タグ内に挿入するものとして自動的に作成されます。認証の設定が完了すると、サイトの URL がサイト リストに自動的に表示されます。

サイト リストでサイトのリンクをクリックすると、さまざまな統計情報が一覧表示されます。図 1 に示すように、[Summary] (概要) セクションには、サイトでアクセス数の多い上位 5 ページが表示され、ページのタイトル、各ページに割り当てられたスコア、およびページが最後にクロールされた日付が表示されます。このセクションには、Bing がインデックス登録している、サイトのページの合計数も表示されます。その数字をクリックすると、クロールされたすべてのページを含む Bing の検索ページが表示されるので、それらのページがサイトの適切な断面を表しているかどうかを確認できます。

サイトで最も頻繁にアクセスされる上位 5 ページを表示する Bing Webmaster Center

図 1 サイトで最も頻繁にアクセスされる上位 5 ページを表示する Bing Webmaster Center

[Crawl Issues] (クロールの問題) セクションには、Bing がインデックス登録できないすべてのページが表示されます。このようなページには、リンクされているが見つからないページ、インデックス登録されないようにブロックされているページ、クエリ文字列が長すぎるページ、マルウェアに感染している可能性があるページ、および Bing がサポートしないのでインデックス登録されないページがあります。このようなページにフィルターを設定して、サイトの特定のサブドメインを含めたり除外したりして、適切なすべてのページがクロールされるようにすることができます。

[Backlinks] (後方リンク) セクションには、自分のページにリンクする内部ページと外部ページの一覧が表示され、ユーザーがサイトのさまざまなページにどのような経路でアクセスしているかがわかります。この結果は、最大 1,000 項目を .csv ファイル形式でダウンロードして保存し、オフラインで分析できます。[Outbound Links] (アウトバウンド リンク) セクションには、自分のサイトからリンクしているページが表示されるので、サイトの訪問者が自分のサイトからどのようなページに移動しているかを確認できます。アウトバウンド リンクも .csv ファイル形式でエクスポートできます。

[Keywords] (キーワード) セクションでは、Bing ユーザーがサイトを検索する際に使用している用語を特定できるように、自分のサイトに関連するキーワードを入力できます。検索エンジンの最適化 (SEO) 対策として既に使用しているキーワードを入力して、そのキーワードの効果を確認するか、別の用語を入力して、その用語が自分のサイトにとってどれだけ SEO 効果が高いかを確認できます。[Summary] (概要) セクションに表示されるのと同じ詳細情報が各リンクについて表示されます。[Sitemaps] (サイト マップ) セクションでは、サイト マップの URL を Bing に送信したり、[Profiles] (プロファイル) セクションではサイト マップのアドレス、認証方法、および Web サイトの管理者の電子メール アドレスを変更できます。

Webmaster Center には、Bing によるインデックス登録とサイト ヒットを追跡する基本的なオプションが用意されています。また、他のツールへのリンクも提供されます。robots.txt 検証ファイルでは、サイトの robots.txt ファイル (特定のページやページの種類がインデックス登録されないようにするためのテキスト ファイル) が、Bing が Web サイトをクロールするために使用するロボットに適合しているかどうかをチェックします。HTTP compression and HTTP conditional Get (HTTP 圧縮および HTTP 条件付き Get) テスト ツールは、HTTP 圧縮と HTTP 条件付き Get が、帯域幅を削減してサイトへのアクセス速度を向上する方法として Web ページでサポートされているかどうかをチェックします。

各セクションには Webmaster Center FAQ のページにリンクしている疑問符のアイコンのリンクがあります。このリンクをクリックすると、特定の部分に関するヘルプが表示されます。また、Webmaster Center のフォーラム ページ (英語) でディスカッションに参加して、さらに多くの情報を入手することもできます。最後に、毎週更新される Webmaster Center ブログ (英語) では、Webmaster Center だけでなく SEO 全般に関する役立つヒントも提供されているので、会社の利益に貢献するのに十分なサイトへのアクセスを確保できます。

Lance Whitney

Lance Whitney は、ライターであり、IT コンサルタントであり、ソフトウェア トレーナーでもあります。Windows のワークステーションおよびサーバーをカスタマイズすることに数えきれないほどの時間を費やしてきました。元々はジャーナリストでしたが、1990 年代前半に IT 業界への転向を実現しました。

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