編集長より: 簡単にグリーン化に貢献できる

Lafe Low

カエルのカーミットの意見とは裏腹に ("It's Not Easy Being Green" (グリーンでいるのは楽ではない) という引用には見覚えがあるはずです)、グリーン化には簡単に貢献できます。もちろん、出費を伴う極端な手段もグリーン化の一部として見なさない限り意味不明な奇抜な新構想も不要です。

二酸化炭素排出量の削減に多額の費用を費やす必要はありません。IT インフラストラクチャを全面的に再構成する必要もありません。コスト削減のために既に実施している活動の一部を継続するだけでよいのです。その結果、環境のグリーン化を実現しながら、企業の経営環境も少し保護されます。

Don Jones と Ric Merrifield が執筆した今月号のグリーン IT の特集記事を最初に読んだとき、私は思わずうなずきました。Don が指摘するように、良き企業人として電力にかかる企業のコストを削減するだけで、同時に地球の良き住人としてエネルギー資源を節約できます。ですが、この活動は、Ric が述べるように、はまり込みやすい落とし穴になることがあります。皆さんは何か行動を起こす必要があると感じていらっしゃるでしょうが、行動の内容に注意してください。おそらく、賃借対照表のグリーン化に集中すれば、環境のグリーン化を推進する活動も行うことになるでしょう。

今後数年の間にグリーン IT 市場がどのような進化を遂げるのか興味深いところです。グリーン化がますます重視されるにつれて、当然の結果として、市場ではグリーン化に関するコンサルティング サービス、製品、およびベスト プラクティスが生み出されています。Global Industry Analysts が最近発行したレポート「Green IT Services: A Global Strategic Business Report (グリーン IT サービス: 戦略的なグローバル ビジネスに関するレポート、英語)」では、世界規模のグリーン IT サービス市場は 2015 年までに 50.1 億米ドルに達すると見積もっています。現在、グリーン IT サービス市場は発展途上の市場ですが、主にデータセンターの開発と運用テクノロジやソフトウェア管理テクノロジを中心として、テクノロジとサービスのポートフォリオが急速に拡大しています。

私は皆さんと同様に熱心な環境保護主義者ですが、実用主義者でもあります。適切なグリーン化の手法を注意深く選んで重点を置くだけで、業務と並行してグリーン化を推進できます。

グリーン化を推進していますか

グリーン化を推進するために社内でどのような活動を行っていますか。データセンターの再設計ですか。サーバーを統合するためのサーバー仮想化の展開ですか。消費電力を削減する構想への着手ですか。グリーン化に関する皆さんの経験談をお寄せください。また、実際のケース スタディもお待ちしています。他の企業の参考になるよう、効果があった活動はもちろん、効果がなかった活動もお聞かせください。

ご意見のある方はいつでもフィードバックをお寄せください。LinkedIn のグループにアクセスしたり、tnmag@microsoft.com (英語のみ) 宛てに電子メールを送るか、私に直接電子メール (英語のみ) をお送りください。皆さんからのご意見をお待ちしております。

Lafe Low

Lafe Low は、TechNet Magazine の編集長です。ベテランの技術ジャーナリストで、1105 Media 発行の Redmond Magazine の編集責任者を務めていました。連絡先は、llow@1105media.com (英語のみ) です。