Hosted Filtering - 2009 年 4 月 (8.2) の新機能

発行日: 2009 年 4 月

Hosted Filtering サービスは、管理者のサービスに対する管理レベルを拡張できるように更新されました。このため、管理センターは、Hosted Services の設定および管理にかかる時間を短縮するために完全に再設計されました。また、アーキテクチャが変更されたため、パフォーマンスとスケーラビリティが向上しました。

新しい管理センター

管理センターは、EHS 8.2 向けに完全に再設計されました。新しいユーザー インターフェイスには、管理コントロールへのアクセス方法を簡略化し、管理ワークフローの必要性を高めることで、管理者がサービスの管理タスクをより短時間で完了できる機能が含まれています。

管理センターは以下の 4 つのタブに分かれています。これらのタブには、管理者が Hosted Services を管理するのに必要な管理機能が用意されています。

  • 情報
  • 管理
  • レポート
  • サポート

タブによっては、各領域に追加の管理機能を提供するサブタブがあります。次の EHS 8.2 管理センターの図では、新しいユーザー インターフェイスを示しています。

EHS 8.2 管理センターの図

[情報] タブ

[情報] タブには、サービスに関するお知らせとネットワーク通知に加え、会社やネットワーク レベルのフィルター レポートも表示されます。表示する期間を 30 日、90 日、180 日、および 365 日の中から選択できる、4 つの既定のレポートがあります。

ユーザーは、[情報] タブに表示する通知を選択できるようになります。以下に示すように、選択できる通知の種類は 5 つあります。

  • フィルター サービスに関する通知
  • アーカイブ サービスに関する通知
  • 暗号化サービスに関する通知
  • アーカイブおよびフィルター サービスに関する通知
  • ディレクトリ サービスに関する通知

[お知らせ] ページの [リソース] セクションに現在表示されている情報は、[情報] タブにも表示できますが、([管理] セクションと同様) 選択した別のページの形式にすることができます。

[管理] タブ

[管理] タブを使用すると、ユーザーは、すべての Hosted Services を 1 か所で管理できます。管理者は、このタブから、会社、ドメイン、ユーザー、およびポリシー ルールに関する、Hosted Filtering と Hosted Archive の両方の設定を管理できます。

[管理] タブは、以下の 4 つのサブタブに分かれています。

会社: 会社全体の設定 (既定の言語とタイム ゾーンの設定、連絡先、会社のセキュリティ設定、Hosted Archive の設定など) を更新します。
[管理] タブ: 会社

ドメイン: 社内の各ドメインのドメイン レベルの設定を表示および変更します。このタブでは、Hosted Filtering サービスのドメイン設定オプションを編集できるだけでなく、Hosted Archive サービスの保持期間や法的要請の設定を編集することもできます。
[管理] タブ: ドメイン

ユーザー: Hosted Services のすべてのユーザー アカウントを管理します。[ユーザー] サブタブでは、ユーザー アカウントの作成と削除、パスワードの変更、アクセス許可の割り当て、およびユーザー アカウントのサービス設定の変更を行うことができます。
[管理] タブ: ユーザー

ポリシー ルール: [ポリシー ルール] サブタブでは、管理者がそのドメイン用に新しいポリシー ルールを作成できます。また、このサブタブから、Hosted Filtering と Hosted Archive のポリシー ルールを更新することもできます。
[管理] タブ: ポリシー ルール

[レポート] タブ

[レポート] タブでは、ユーザーがすべてのサービス (Hosted Archive サービスなど) のレポートを作成および実行できます。[レポート] タブには、作成された会社のレポートすべてが一覧表示されます。この一覧からレポートの構成設定を編集したり完全に削除したりすることができます。 

[レポート] タブ

[サポート] タブ

[サポート] タブでは、管理者が監査証跡機能を使用して、メッセージの追跡やサービス イベントの表示を行うことができます。[サポート] タブには、以下の 2 つのサブタブが含まれています。

メッセージ追跡: 以前のバージョンの管理センターと同様に、このサブタブからメッセージ追跡を実行できます。
[サポート] タブ: メッセージ追跡

監査証跡: EHS 8.2 の新機能である監査証跡機能は、サービスで発生した重要なイベントを追跡するのに役立ちます。[監査証跡] サブタブでは、ユーザー関連およびサービス関連のイベントを表示できます。イベントは、電子メール アドレス、会社、ドメイン、アクティビティ、または日時で並べ替えることができます。
[サポート] タブ: 監査証跡

[タスク] パネルと [ビュー] パネル

管理センターのほとんどのページでは、管理者が重要なタスクを各タブまたはサブタブの [タスク] パネルから実行できるようになりました。それぞれの [タスク] パネルには、ある機能または機能領域で最もよく使用されるタスクへのリンクが表示されます。管理者は [タスク] パネルを使用すると、複数のタブやサブタブ間を移動しなくても、サービスにとって最も重要なタスクを完了できます。

[ビュー] パネルでは、管理者が管理を必要とするアイテムに簡単にアクセスできるように、特定の条件に従ってアイテムがフィルター処理されます。[ビュー] パネルは、ドメイン、ユーザー、ポリシー ルール、レポート、および監査証跡のイベントに利用できます。

クイック検索

管理者は、管理センターのすべてのタブとサブタブから、新しいクイック検索機能にアクセスできます。この機能を使用すると、ユーザー インターフェイス間を移動する必要なく、特定のドメイン、ユーザー アカウント、またはポリシー ルールを検索できます。管理者は、検索対象の特定のアイテムが見つかったら、そのアイテムをクリックするだけでアイテムの管理ページを開くことができます。

クイック検索

簡素化されたサービス管理

サービス管理者は、Hosted Services を 1 か所で管理できるようになりました。

統合されたユーザー資格情報

管理者は、一組のユーザー資格情報を使用して、すべての管理 Web サイトとアプリケーションにログオンし、Hosted Filtering サービスと Hosted Archive サービス両方の会社、ドメイン、ユーザー、およびポリシー ルールに関する設定を管理できます。

同様に、スパム検疫ユーザー インターフェイスおよび Hosted Archive メールボックスへのアクセス権があるエンド ユーザーは、一組のユーザー資格情報を使用してこれらのリソースにアクセスできます。

Hosted Services 全体で簡素化されたユーザー アカウント管理

ユーザー アカウントの管理タスクはすべて、1 つのユーザー インターフェイスに統合されました。管理者は一組の資格情報があれば、管理センターにログオンして、ユーザー アカウントを変更したり、ホストされたサービスにユーザー アカウントを追加したりすることができます。[ユーザー] ページには、購読するホストされたすべてのサービスのユーザー アカウントすべてが表示されます。

[ユーザー] ページ

ユーザー アカウントを選択すると、そのアカウントの管理ページが開きます。管理ページでは、アカウント情報、ユーザー設定とアクセス許可、およびユーザー関係を変更できます。

アカウントの管理ページ

サービス全体のユーザーを管理するための 1 つのユーザー インターフェイスに加え、新しいユーザー アカウントのインポート機能により、ユーザーの追加は簡単になります。管理者は、ユーザーの一覧を .CSV ファイルとしてアップロードすることで、複数のユーザーを同時にサービスに追加できます。追加されたユーザーは、すぐにユーザー リストに表示されます。ユーザー リストでは、追加されたユーザーのサービスを準備し、アカウント情報を更新できます。ユーザー リストをアップロードするには、[ユーザー] ページで [ファイルからのユーザーのインポート] をクリックします。

自動化されたドメインの確認

ドメインの追加および確認は、EHS 8.2 に追加された新しいドメイン確認プロセスを使用して実行できるようになりました。新しいドメインを追加するには、[ドメイン] タブの [ドメインの追加] をクリックします。ドメインの追加後、ドメインを確認しないとサービスの設定を適用できません。確認プロセスを実行すると、DNS レコードに追加する必要がある正規名 (CNAME) エントリが提供されます。CNAME レコードを使用して、ドメインの所有権が確認されます。

自動化されたドメインの確認

確認プロセスが完了したら、ドメインのサービスの管理を開始できます。

改善されたスパム対策効果

EHS 8.2 では、スパム効果のサービス レベル契約が 98% まで改善されました。また、EHS 8.2 では、新しいスパム対策機能も導入され、電子メール システムに対するサービスの中断回数が少なくなります。  

強化された評価フィルター機能

EHS 8.2 では、サード パーティの企業や ISP から入手した評価情報を利用して、ボットネットの攻撃に対する保護が強化されます。また、スパム送信者は、スパム製品の販売に使用する新しい Web ページおよび URL を頻繁に作成しています。EHS では、フィルターを更新し、コンテンツ フィルターを使用してこのようなメッセージをブロックするために、さまざまな情報源を利用して既知のスパム URL の一覧を迅速に更新します。