7 ビット転送エンコード方式の変更

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2015-03-09

Microsoft Exchange Server 2010 では、MIME 形式向けの 7 ビット転送エンコード方式は、Quoted-Printable (QP) エンコードに固定されています。EdgeTransport.exe.config ファイルを編集して、転送エンコード方式を変更できます。Microsoft Windows エクスプローラーを使用して、ハブ トランスポート サーバーの役割を実行する Microsoft Exchange Server 2010 ベースのコンピューターの転送エンコード方式を変更します。

トランスポート サーバーの管理に関連する他の管理タスクについては、「トランスポート サーバーの管理」を参照してください。

Windows エクスプローラーとメモ帳を使用した転送エンコード方式の変更

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「トランスポートのアクセス許可」の「ハブ トランスポート サーバー」。

  1. ハブ トランスポート サーバーの役割を実行している Exchange 2010 ベースのサーバーで、Windows エクスプローラーを起動します。

  2. 次のフォルダーを探します。ここで、<drive> は実際のインストール ドライブを表します。<drive>:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V14\Bin

  3. EdgeTransport.exe.config ファイルのバックアップ コピーを作成し、このバックアップ ファイル コピーに「EdgeTransport.exe.config.old」という名前を付けます。

  4. メモ帳を起動し、EdgeTransport.exe.config ファイルを開きます。

  5. <appsettings> タグと </appsettings> タグの間にある、以下の行を探します。

    <add key="ByteEncoderTypeFor7BitCharsets" value="1" />
    

    この行が <appsettings> タグと </appsettings> タグの間に存在しない場合は、これらのタグの間に挿入します。

  6. この行の値を、後で説明する「転送エンコード方式の変更で使用する値」の表の適切な値に変更します。この値は、MIME エンコードの動作を制御します。

  7. 変更を保存して、メモ帳を閉じます。

  8. Microsoft Exchange トランスポート サービスを開始します。

転送エンコード方式の変更で使用する値

以下の表で、転送エンコード方式の変更に使用できる値を一覧で示します。この表では、この値による動作も説明します。

動作

0

HTML およびテキスト形式に対して、常に既定の 7 ビット転送エンコードを使用します。

1

HTML およびテキスト形式に対して、常に QP エンコードを使用します。

2

HTML およびテキスト形式に対して、常に Base64 エンコードを使用します。

5

HTML に対して QP エンコードを使用し、テキスト形式に対しては、テキストの折り返しが無効である場合に限り QP エンコードを使用します。テキストの折り返しが有効の場合は、テキスト形式に対して 7 ビット エンコードを使用します。

6

HTML に対して Base64 エンコードを使用し、テキスト形式に対しては、テキストの折り返しが無効である場合に限り Base64 エンコードを使用します。テキスト形式でテキストの折り返しが有効の場合は、HTML に対して Base64 エンコードを使用し、テキスト形式に対して 7 ビット エンコードを使用します。

13

HTML に対して、常に QP エンコードを使用します。テキスト形式に対しては、常に 7 ビット エンコードを使用します。

14

HTML 形式に対して、常に Base64 エンコードを使用します。テキスト形式に対しては、常に 7 ビット エンコードを使用します。

 © 2010 Microsoft Corporation.All rights reserved.