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もう一方のユーザーの偽装

 

対象: Dynamics CRM 2015

偽装は、Microsoft Dynamics CRM ユーザーに代わってビジネス ロジック (コード) を実行し、偽装されるユーザーの適切なロール ベースとオブジェクトベースのセキュリティを使用して任意の機能やサービスを提供するために使用されます。 偽装が必要なのは、ワークフローやユーザー定義の ISV ソリューションなどで、Microsoft Dynamics CRM ユーザーに代わってさまざまなクライアントやサービスによって Microsoft Dynamics CRM Web サービスを呼び出すことができるためです。 偽装には 2 つの異なるユーザー アカウントが含まれ、1つのユーザー アカウント (A) が、もう一方のユーザー アカウント (B) に代わって何らかのタスクを行うコードの実行時に使用されます。

必要な特権

ユーザー アカウント (A) は、代理人ロールに含まる prvActOnBehalfOfAnotherUser 特権を必要とします。

または、Active Directory ディレクトリ サービスのみの展開では、偽装コードを実行するユーザー アカウント (A) を Active Directory の PrivUserGroup グループに追加することができます。 このグループは、インストールおよびセットアップ中に Microsoft Dynamics CRM によって作成されます。 ユーザー アカウント (A) は、ライセンスを受けた Microsoft Dynamics CRM ユーザーに関連付けられている必要はありません。 ただし、偽装されるユーザー (B) は、ライセンスを受けた Microsoft Dynamics CRM ユーザーでなければなりません。

データ変更に使用される実際の特権のセットは、代理人の役割のユーザーが所有する特権と、偽装されたユーザーが所有する特権との共通部分です。 つまり、ユーザー A と偽装されたユーザー (B) が操作に必要な特権をもつ場合にのみ、ユーザー A は何かを実行できます。

ユーザーを偽装する

ユーザーを偽装するには、サービスの Web メソッドを呼び出す前に CallerId プロパティを OrganizationServiceProxy のインスタンスに設定します。

関連項目

Microsoft Dynamics CRMWeb サービスでユーザーを認証する
ASPX Web ページまたは IFRAME からのシングル サインオンの実装
Security role and privilege reference
マッピングに対して特権を与えるセキュリティ ロール UI
ロールベースのセキュリティを使用して Microsoft Dynamics CRM におけるエンティティへのアクセスを制御する方法
サンプル: ActOnBehalfOf 特権を使用した偽装

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