Lync Server 2013 のフロントエンド サーバー、インスタント メッセージングおよびプレゼンスの特徴と機能

 

トピック最終更新日時: 2013-03-17

フロント エンド サーバーは、ほとんどの Lync Server 機能を提供します。 利用可能なエディションは、主に大規模な組織向けに設計された Lync Server Enterprise Editionと、主に小規模なハードウェア投資を必要とし、高可用性を必要としない小規模な組織向けに設計された Lync Server Standard Edition の 2 つのエディションがあります。 どちらのエディションも、IM、プレゼンス、会議、エンタープライズ VoIPを含むすべての Lync Server ワークロードをサポートします。

インスタント メッセージング (IM) を使用すると、ユーザーは各自のコンピューターでテキスト ベースのメッセージを使用して、リアルタイムで相互通信を行うことができます。 2 パーティとマルチパーティの両方の IM セッションがサポートされています。 2 パーティの IM 会話の参加者は、3 番目の参加者をいつでも会話に追加できます。 この際には、会議機能をサポートするように会話ウィンドウが変更されます。

大事な

Lync クライアントと Communicator クライアントは、1 対 1 の通信に関係する場合、多くの場合、ピアツーピアと呼ばれます。 技術的には、2 つのクライアントは 1 対 1 の会話で、中央にインスタント メッセージング マルチポイントコントロール ユニット (IMMCU) を使用して通信しています。 IMMCU はフロント エンド サーバーのコンポーネントです。 IMMCU を必要な通信ワークフローに配置すると、通話の詳細記録や、フロント エンド サーバーが有効にするその他の機能が可能になります。 通信は、クライアント上の動的ソース ポートからフロントエンド サーバー ポート TLS/TCP/5061 (推奨されるトランスポート層セキュリティの使用を想定) に送信されます。 設計上、ピアツーピア通信 (およびマルチパーティ IM) は、Lync Server と IMMCU がアクティブで使用可能な場合にのみ可能です。

プレゼンス は、ネットワーク上の他のユーザーの状態に関する情報をユーザーに提供します。 ユーザーのプレゼンス状態からは、他のユーザーがそのユーザーに連絡してもよいかどうかや、連絡する場合にインスタント メッセージング、電話、メールのどれを使用するかを判断するのに役立つ情報が得られます。 プレゼンスにより、可能な場合にはすぐにやりとりできますが、他にも、ユーザーが会議中であるかどうかや、外出のために応答できない状況なのかに関する情報も提供されます。 このプレゼンス状態は、Lync およびその他のプレゼンス対応アプリケーション (Microsoft Outlook メッセージングおよびコラボレーション クライアント、Microsoft SharePoint テクノロジ、Microsoft Word、Microsoft Excel スプレッドシート ソフトウェアなど) のプレゼンス アイコンとして表示されます。 プレゼンス アイコンからは、そのユーザーの現在の状態と、連絡してもよいかどうかを判別できます。