次の方法で共有


Microsoft Exchange Server のユニファイド メッセージングと連動させるための Lync Server 2010 の構成

 

トピックの最終更新日: 2012-10-16

このステップを実行するには、Exchange UM 統合ユーティリティ (OcsUmUtil.exe) が必要です。このツールは、Lync Server の %CommonProgramFiles%\Microsoft Lync Server 2010\Support フォルダーにあります。

Exchange UM 統合ユーティリティの実行

Exchange UM 統合ユーティリティは、次の特性を持つユーザー アカウントで実行する必要があります。

  • RTCUniversalServerAdmins グループおよび RtcUniversalUserAdmins グループ (Exchange Server ユニファイド メッセージングの設定を読み取るアクセス許可が割り当てられている) に属している。

  • 指定された組織単位 (OU) コンテナーに連絡先オブジェクトを作成するドメイン内ユーザー権限を持つ。

Exchange UM 統合ユーティリティを実行すると、以下のタスクが実行されます。

  • エンタープライズ VoIP ユーザーが使用する各自動応答番号とサブスクライバー アクセス番号の連絡先オブジェクトを作成します。

  • エンタープライズ VoIP の各ダイヤル プランが、対応する UM ダイヤル プランの電話コンテキストと一致するかどうかを検証します。この一致が必要なのは、Exchange Server 2010 Service Pack 1 (SP1) より前のバージョンの Exchange で UM ダイヤル プランを実行している場合のみです。

important重要:
Exchange UM 統合ユーティリティを実行する前に、以下の作業を確実に実行します。
  • Exchange の製品ドキュメントの説明の通りに、1 つ以上の Exchange UM ダイヤル プランを作成します。

    Microsoft Exchange Server 2010 の場合は、「UM ダイヤル プランの作成」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=186177&clcid=0x411) を参照してください。

    Microsoft Exchange Server 2007 Service Pack 1 (SP1) の場合は、「ユニファイド メッセージング SIP URI ダイヤル プランを作成する方法」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=185771&clcid=0x411) を参照してください。

  • ダイヤル プランの作成」の説明の通りに、1 つ以上の対応する Lync Server ダイヤル プランを作成します。

    important重要:
    Microsoft Exchange Server 2010 SP1 より前のバージョンの Exchange を使用している場合、Lync Server ダイヤル プランの [簡易名] フィールドに、対応する Exchange UM SIP ダイヤル プランの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を入力する必要があります。Microsoft Exchange Server 2010 SP1 またはそれ以降のサービス パックを使用している場合は、このダイヤル プラン名の一致は必要ありません。
  • 自動応答を作成し、サブスクライバー アクセス番号と自動応答番号の両方が E.164 形式であることを確認します。

Exchange UM 統合ユーティリティを実行するには

  1. フロントエンド サーバーでコマンド プロンプトを開き、「cd %CommonProgramFiles%\Microsoft Lync Server 2010\Support」と入力し、Enter キーを押します。

  2. OcsUmUtil.exe」と入力し、Enter キーを押します。

  3. **[データの読み込み]**をクリックして、信頼できるすべての Exchange フォレストを探します。

  4. [SIP ダイヤル プラン] ボックスの一覧で、連絡先オブジェクトを作成する UM SIP ダイヤル プランを選択し、[追加] をクリックします。

  5. [連絡先] ボックスで、既定の組織単位をそのまま使用するか、または [参照] をクリックして [OU の選択] を開始します。 [OU の選択] ボックスで、OU を選択して [OK] をクリックするか、または [新しい OU の作成] をクリックしてルートまたはドメイン内のその他の OU の下に新しい組織単位を作成し、[OK] をクリックします (たとえば、"OU=RTC Special Accounts,DC=fourthcoffee,DC=com")。

    note注:
    選択または作成した OU の識別名 (DN) が [組織単位] ボックスに表示されます。
  6. 既定のダイヤル プラン名をそのまま使用するか、作成する連絡先オブジェクトの新しい表示名を [名前] ボックスに入力します。

    note注:
    たとえば、サブスクライバー アクセス連絡先オブジェクトを作成する場合は、名前を単に「Subscriber Access」とすることもできます。
  7. [SIP アドレス] ボックスで、既定の SIP アドレスをそのまま使用するか、別の SIP アドレスを入力します。

    note注:
    別の SIP アドレスを入力する場合は、[SIP:](コロンを含む "SIP:") で始める必要があります。
  8. [サーバーまたはプール] ボックスの一覧で、連絡先オブジェクトを有効にする対象として Standard Edition サーバーまたはフロントエンド プールを選択します。

    note注:
    プールの場合は、できれば、エンタープライズ VoIP と Exchange UM を有効にしたユーザーを展開するプールを選択します。
  9. [電話番号] ボックスの一覧で、[電話番号の入力] または [Exchange UM からのこのパイロット番号を使用] をクリックし、電話番号を入力します。

  10. [連絡先の種類] ボックスの一覧で作成する連絡先の種類を選択し、[OK] をクリックします。

  11. ステップ 1. ~ 10. を繰り返し、必要に応じて、追加の連絡先オブジェクトを作成します。

    note注:
    自動応答ごとに少なくとも 1 つの連絡先を作成してください。外部アクセスが必要な場合は、サブスクライバー アクセス連絡先が必要であり、DID (Direct Inward Dial) 番号を指定する必要があります。

連絡先オブジェクトが作成されていることを確認するには、Active Directory ユーザーとコンピューターを開き、オブジェクトを作成した OU を選択します。作成したオブジェクトが詳細ウィンドウに表示されます。