残りのユーザーの Lync Server 2010 への移動 (Office Communications Server 2007 の移行)

トピックの最終更新日: 2013-02-22

Lync Server コントロール パネルまたは Lync Server 管理シェルを使用して、ユーザーを Microsoft Lync Server 2010 の新しい展開に移動できます。Lync Server 2010 への移行を円滑に行うには、いくつかの要件を満たしている必要があります。このトピックに記載される手順を実行するために必要となる前提条件の詳細については、「移行に向けてクライアントを構成する (Office Communications Server 2007 の移行)」を参照してください。

重要:
Active Directory ユーザーとコンピューター スナップインまたは Microsoft Office Communications Server 2007 管理ツールを使用してユーザーをレガシ環境から Lync Server 2010 に移動することはできません。 Move-CsLegacyUser コマンドレットを使用するには、ユーザー名が正しく作成され、先頭または末尾にスペースが含まれていない必要があります。ユーザー名の先頭または末尾にスペースが含まれていると、Move-CsLegacyUser コマンドレットを使用してユーザー アカウントを移動できません。

ユーザーを Lync Server 2010 プールに移動すると、そのユーザーのデータは新しいプールに関連付けられているバックエンド データベースに移動されます。

重要:
このデータには、レガシ ユーザーによって作成されたアクティブな会議が含まれます。たとえば、レガシ ユーザーが [マイ ミーティング] 会議を構成している場合、ユーザーが移動された後の新しい Lync Server 2010 プールでもその会議は有効です。その会議にアクセスするための詳細は、まだ同じ会議 URL と会議 ID です。唯一の違いは、会議が Lync Server 2010 プールでホストされるようになっており、Office Communications Server 2007 プールではないことです。

注:
Lync Server 2010 にユーザーを所属させるために、アップグレード済みクライアントを同時に展開する必要はありません。クライアントが新しいクライアント ソフトウェアにアップグレードされている場合に限り、ユーザーは新しい機能を使用できます。

移行後のタスク

ユーザーを移動した後、ユーザーに割り当てられている会議ポリシーを確認します。Lync Server 2010 に所属するユーザーによって開催された会議が、Office Communications Server 2007 に所属するフェデレーション ユーザーでもシームレスに動作するには、移行されたユーザーに割り当てられている会議ポリシーで、匿名の参加者を許可する必要があります。匿名の参加者を許可する会議ポリシーは、Lync Server 2010 コントロール パネルで [参加者に匿名ユーザーの招待を許可する] がオンになっており、Lync Server 管理シェルでの Get-CsConferencingPolicy コマンドレットからの出力で AllowAnonymousParticipantsInMeetings が True に設定されています。Lync Server 管理シェルを使用して会議ポリシーを構成する詳細については、Lync Server 管理シェルのドキュメントで「Set-CsConferencingPolicy」を参照してください。

移行前のユーザーの例

次の図では、Office Communications Server 2007 管理ツールで Office Communications Server 2007 を有効にされているユーザーを示します。これらのユーザーは、Lync Server コントロール パネルまたは Lync Server 管理シェルを使用すると Lync Server 2010 に移動されます。

次の図では、Lync Server コントロール パネルでの同じユーザーの表示を示します。各ユーザーの [レジストラー プール] 列のエントリは、[レガシ] に設定されます。これは、これらのユーザーがまだ Office Communications Server 2007 に所属しており、Lync Server 2010 に移動されていないことを示します。