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デバイス更新 Web サービスのソリューション コンポーネント

 

トピックの最終更新日: 2012-06-21

ここでは、デバイス更新 Web サービスの内部コンポーネント、Lync Server コントロール パネル、および更新されたイメージ ファイルとログ ファイルが格納される Device Updates フォルダーについて説明します。

内部コンポーネント

次の図は、デバイス更新 Web サービスの内部コンポーネントを示しています。デバイス更新 Web サービス内のすべての要求は、インターネット インフォメーション サービス (IIS) アプリケーション プール ID で実行されます。これは、Web サービスを実行するサービス アカウントです。既定では、このアカウントは RTCComponentService です。

デバイス要求ハンドラー

デバイス要求ハンドラーは、次のタスクを実行します。

  • ソフトウェア更新プログラムの要求を Lync Phone Edition から受信します。

  • デバイス ログを受信し、サーバーにそれらのログを保存します。

  • デバイス更新アクティビティの監査ログを生成します。

Lync Server コントロール パネルのデバイス更新 Web サービス

デバイス更新 Web サービスは、Lync Server コントロール パネルから使用できます。デバイス更新 Web サービスは、次の機能を実行します。

  • 構成の管理。 ログ ファイルの管理および削除の構成設定と、更新プログラムのファイル削除の構成設定を提供します。

  • 更新プログラムのアップロードの管理。 アップロードされた更新 .cab ファイルのデータを WMI データ ストアに書き込み、イメージ ファイルをデバイス更新プログラムのファイル ストアに書き込みます。

  • 承認の管理。 展開のためのデバイス更新プログラムを承認または拒否したり、更新プログラムを前のバージョンにロールバックしたりする機能を提供します。

  • テスト デバイスの管理。 保留中の更新プログラムをテストのために受信するデバイスを指定する機能を提供します。

Device Updates フォルダー

Device Updates フォルダーは、更新の情報、ログ、および監査情報の中央リポジトリとして機能します。このフォルダーは、更新プログラムを必要とするデバイスのインストール ポイントを提供します。

Lync Server Standard Edition では、このフォルダーがインストーラーによって自動的に作成され、インストール フォルダーにある Web Components フォルダー内に配置されます。既定のパスは次のとおりです。

%ProgramFiles%\Lync Server <バージョン>\Web Components\DeviceUpdateFiles

Lync Server Enterprise Edition では、インストールの前に、クライアント更新ファイルとデバイス更新ファイルの両方を格納する共有フォルダーを管理者が作成します。その後、管理者は、展開の際のフロントエンド プール作成ウィザードの実行時にこのフォルダーの場所を指定します。

warning警告:
Device Updates フォルダーや、その下位フォルダーおよびファイルは変更しないでください。これらを変更すると、デバイス更新 Web サービスがファイルを正しく管理できなくなり、エラーが発生する可能性があります。

デバイス更新キャビネット ファイル

マイクロソフトでは、更新プログラムをキャビネット (.cab ファイル) として提供しています。これらのファイルは、Microsoft ヘルプとサポート Web サイトからダウンロードできます。更新 .cab ファイルには、1 つ以上のデバイスの更新プログラムが格納されています。.cab ファイルを取得した後、Lync Server コントロール パネルのデバイス更新 Web サービスを使用してこのファイルをデバイス更新 Web サービスにアップロードします。この操作を行うと、Lync Server コントロール パネルによって Device Updates フォルダー内にフォルダー構造が作成され、更新イメージがそこに格納されます。

Lync Phone Edition の更新プログラムには、次の種類のファイルが含まれています。

  • .cat: セキュリティ カタログ

  • .nbt: ファームウェア イメージ

  • .xml: 記述ファイル