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Lync Server へのログオン

 

トピックの最終更新日: 2011-04-04

デバイスは、DHCP、ドメイン ネーム システム (DNS)、またはインバンド プロビジョニングによって提供されるレジストラーに接続します。初めて接続する場合、デバイスは DHCP または DNS で提供されるレジストラーを使用します。

デバイスの正常な登録完了後、古いレコードが使用されないようにローカル キャッシュがフラッシュされます。この時点から、デバイスは提供されたレジストラーのアドレスをインバンド プロビジョニングによって使用します。デバイスは、接続に成功したレジストラーのレコードを保持します。デバイスが再びこの一覧にある接続を試みて失敗した場合、デバイスはその処理のサイクルを停止し、DNS および DHCP から提供されるレジストラーの一覧作成を白紙の状態から開始します。デバイスは、レジストラーまたは Web サービスに次の順序で接続します。

  1. 内部 DNS SRV (TLS)

  2. DHCP アドレス (TLS)

  3. 内部 DNS SRV (TCP)

  4. DHCP アドレス (TCP)

  5. 外部 DNS (TLS)

  6. 外部 DNS (TCP)

初めてデバイスが接続を試みる場合 (ブートストラップ時など)、DNS の値はまだ使用できません。デバイスが接続に成功した後、SRV レコードが今後の使用のために DNS によってキャッシュされます。

DHCP または DNS が停止した場合に備えて復元の機能を提供するために、デバイスは次の処理を実行します。

  • 登録が正常に行われたもののうち、最後に登録されたレジストラーとメディア リレーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) をキャッシュします。内部デバイスの場合は、プライマリまたはバックアップのレジストラー クラスターの FQDN になります。リモート デバイスの場合は、アクセス プロキシの FQDN になります。

  • この FQDN を解決して得られた IP アドレス (複数の場合あり) を DNS の A レコードとしてキャッシュします。デバイスとレジストラーの間にロード バランサー機器が存在する場合、IP アドレスは 1 つになります。DNS 負荷分散を使用している場合は、複数の IP アドレスが使用されます。

  • DNS SRV クエリと DHCP オプションを使用して Lync の探索を開始します。

  • レジストラーに関する DNS SRV クエリと DHCP オプションの実行、またはその後の、返された FQDN の DNS 解決に失敗した場合、デバイスは、最後に登録されたレジストラー、音声ビデオ エッジ サーバーの FQDN、およびキャッシュされた IP アドレスを使用して、Lync Server に接続します。

  • または、これらの処理に成功した場合は、通常の SIP 登録処理が続行されます。

  • 登録に成功した後、デバイスはキャッシュを更新して、登録されたばかりのレジストラーをキャッシュに保存します。また、メディア リレーの FQDN と IP アドレスもキャッシュされます。

Lync Server にログオンできない

問題: ユーザーまたはデバイスが Lync Server にログオンできません。これは、散発的なネットワーク エラー、またはレジストラーの FQDN が正しくないことを示している可能性があります。デバイスには、"レジストラーに認証のためにアクセスできません。もう一度サインインしてください" のようなメッセージが表示されます。

**解決策:**Lync Server 管理シェル コマンド プロンプトで次の代理トランザクションを実行します。

test-CsClientAuth -UserSipAddress <SIP address> -UserCredential <user cred> -TargetFQDN
note注:
DHCP 探索を使用する場合は、TargetFQDN を指定しないでください。DHCP を使用しない場合は、宛先 FQDN を代理トランザクションに指定すると、DHCP 探索が回避されます。この出力には、認証がどこで失敗したかが示されます (たとえば、DHCP 探索メッセージが応答を受け取らなかった可能性がある、など)。トランザクションの出力での指示に従って、問題を解決してください。

宛先のレジストラー FQDN を解決できなかった場合は、DNS または DHCP の構成に問題があることを示しており、先ほどのトランザクションの実行に失敗します。これらの問題が解決されると、正常にログオンできます。トランザクションの実行に成功したら、ユーザーにもう一度ログオンしてもらいます。今回はユーザーが Lync にログオンでき、更新されたプレゼンスの状態と、デバイスにダウンロードされた連絡先の一覧が表示されるはずです。