アーカイブ用のコンポーネントとトポロジ
トピックの最終更新日: 2011-03-01
電話会議の内容を含め、Microsoft Lync Server 2010通信ソフトウェアを通して送信される IM の内容をアーカイブできるようにするには、Lync Server でのサーバーの役割であるアーカイブ サーバーを展開します。アーカイブ サーバーを展開するには、まずトポロジ ビルダーを使用してアーカイブ サーバーを定義し、トポロジを公開して、アーカイブ サーバーとして設定するサーバーで Lync Server 2010 をインストールおよび構成します。
サポートされるコンポーネント
アーカイブ サーバー機能には次のコンポーネントが含まれます。
アーカイブ エージェント すべてのフロント エンド サーバーと Standard Edition サーバーに自動的にインストールおよびアクティブ化されます。 アーカイブ エージェントは、アーカイブするメッセージをキャプチャし、アーカイブ サーバー上の目的のキューに送信します。 アーカイブ エージェントは自動的にアクティブ化されますが、メッセージの実際のキャプチャは、アーカイブ サーバーが展開され、フロント エンド プールまたは Standard Edition サーバーに関連付けられ、アーカイブが有効にされるまでは行われません。 アーカイブは、グローバル レベル、サイト レベル、または特定のユーザーの場合に有効にすることができます。
アーカイブ サーバー フロント エンド サーバーのアーカイブ エージェントからメッセージを読み取り、アーカイブ バックエンド データベースに書き込むサーバーの役割です。
アーカイブ サーバー バックエンド データベース SQL Server 上で稼働し、アーカイブされたメッセージを格納する SQL Server データベース。このデータベースは、後ほど説明するように、アーカイブ サーバーと同じコンピューターに併置するか、別のコンピューターに配置することができます。
アーカイブ サーバーと、アーカイブ サーバー データベースを実行するサーバーのハードウェアとソフトウェアの要件の一覧については、「サポート」のドキュメントの「サポートされるハードウェア」および「サーバーのソフトウェアおよびインフラストラクチャ サポート」を参照してください。
サポートされるトポロジ
アーカイブ サーバーは、1 つ以上のフロント エンド プールまたは Standard Edition サーバーからメッセージをアーカイブできます。 中央サイトおよび関連付けられたブランチ サイトのすべてのフロント エンド プールおよび Standard Edition サーバーは、同じアーカイブ サーバーを使用する必要があります。 次の図に、アーカイブ サーバーについて考えられる 2 つのトポロジを示します。
アーカイブ サーバーのトポロジ
サポートされる配置
Lync Server 2010 は、柔軟性のある多様な配置シナリオをサポートします。組織が小さい場合は、1 台の物理サーバーで複数のコンポーネントを実行することでハードウェア コストを削減し、スケーラビリティとパフォーマンスが必要な大規模な組織の場合は、複数のサーバーにコンポーネントを分散させることができます。スケーラビリティは、アーカイブ サーバーまたはそのデータベースを他のサーバーの役割またはデータベースと共に配置するかどうかを決定する場合に考慮する必要がある要素です。
アーカイブ サーバーとアーカイブ データベースは、同じサーバーに展開することも異なるサーバーに展開することもできます。また、アーカイブ サーバーとアーカイブ データベースは、以下のもののいずれかまたはすべてと併置できます。
監視サーバー
監視データベース
Enterprise Edition フロント エンド プールのバックエンド データベース
Lync Server 2010 用のファイル共有
アーカイブ データベースと、監視データベースおよびバックエンド データベースのどちらか一方または両方を併置する場合は、一部のデータベースまたはすべてのデータベースに対して 1 つの SQL インスタンスを使用することも、各データベースに個別の SQL インスタンスを使用することもできます。ただし、次のような制限があります。
各 SQL インスタンスは、単一のバックエンド データベース、単一の監視データベース、および単一のアーカイブ データベースのみを含むことができます。
データベース サーバーは、複数のフロント エンド プール、複数のアーカイブ サーバー、および複数の監視サーバーをサポートできませんが、データベースが同じ SQL インスタンスで使用されているか、それぞれ別の SQL インスタンスで使用されているかにかかわらず、データベース サーバーは、フロント エンド プール、アーカイブ サーバー、および監視サーバーをそれぞれ 1 つずつサポートできます。
すべてのサーバーの役割およびデータベースの併置の詳細については、「サポート」のドキュメントの「サポートされるサーバーの併置」を参照してください。
注: |
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アーカイブ サーバー データベースをホストするサーバーは、別のデータベースをホストできます。ただし、アーカイブ サーバー データベースと他のデータベースを併置することを考慮するときには、数名以上のユーザーのメッセージをアーカイブすると、アーカイブ サーバー データベースが必要とするディスク容量が非常に大きくなる可能性があることに注意してください。データベースの容量の詳細については、「アーカイブの技術要件」を参照してください。 |