Share via


Lync クライアントに対するサービスの品質 (QoS) のポート範囲の構成

 

トピックの最終更新日: 2011-07-17

このトピックでは、Lync 2010 クライアント上で特定の通信の種類 (音声、ビデオ、アプリケーション共有、ファイル転送) のサービス品質 (QoS) を有効にする方法を説明します。Microsoft Office Communicator 2007 R2 クライアントは、QoS の通信の種類を区別できないため、すべての通信の種類で同じポート範囲を使用します。

クライアントのポート範囲を構成するには

  1. Microsoft Lync Server 2010 展開内のサーバーに Administrators グループのメンバーとしてログオンします。

  2. Lync Server 管理シェルを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server 管理シェル] の順にクリックします。

  3. 現在のポート範囲を取得します。そのためには、コマンド プロンプトに次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。

    Get-CsConferencingConfiguration
    
  4. 現在の設定を変更する場合は、ポート範囲の設定を有効にします。そのためには、コマンド プロンプトに次のコマンドを入力し、Enter キーを押します。

    Set-CsConferencingConfiguration -ClientMediaPortRangeEnabled 1
    
  5. 必要に応じてポート範囲の設定を変更します。コマンド プロンプトに次のコマンドを (変更するパラメーターのみを与えて) 入力し 、Enter キーを押します。

    Set-CsConferencingConfiguration -ClientAudioPort <beginning of port range> -ClientAudioPortRange <extent of port range, at least 20> -ClientVideoPort <beginning of port range> -ClientVideoPortRange <extent of port range, at least 20> -ClientAppSharingPort <beginning of port range> -ClientAppSharingPortRange <extent of port range, at least 4> -ClientFileTransferPort <beginning of port range> -ClientFileTransferPortRange <extent of port range, at least 4>
    
    note注:
    (省略可能) この例での特定の通信の種類に関するパラメーター以外に、-ClientMediaPortRange および -ClientMediaPort パラメーターを含めることもできます。環境に Office Communicator 2007 R2 クライアントが含まれる場合、これらのクライアントは QoS 用の -ClientMediaPortRange および -ClientMediaPort パラメーターで指定されたポートのみを使用します。ただし、Lync 2010 クライアントでは、特定の通信の種類に関するパラメーターを使用せずに -ClientMediaPortRange および –ClientMediaPort パラメーターのみを使用してこのコマンドを実行しない限り、これらのパラメーターで指定された値が使用されません。詳細については、Lync Server 管理シェル コマンドレットのヘルプにある「Set-CsConferencingConfiguration」を参照してください。

変更を有効にするために、クライアントはいったんサインアウトしてからサインインし直す必要があります。