ダイヤルイン会議の前提条件とアクセス許可

ダイヤルイン会議の構成の前提条件

ダイヤルイン会議では、次のような Lync Server 2010 コンポーネントを必要とします。

• 統合コミュニケーション アプリケーション サービス (UCAS) (アプリケーション サービスと呼ばれます)

• 会議アテンダント アプリケーション

• 会議アナウンス アプリケーション

• ダイヤルイン会議設定 Web ページ

• 少なくとも 1 つの Lync Server 2010 仲介サーバーと少なくとも 1 つの PSTN ゲートウェイ

これらのコンポーネントを展開するのは、Lync Server 2010、計画ツールおよびトポロジ ビルダーを使用して、トポロジの定義および公開を行い、フロント エンド プールまたは Standard Edition サーバーを展開するときです。 エンタープライズ VoIP を展開する場合は、ダイヤルイン会議を構成する前に展開する必要があります。 エンタープライズ VoIP を展開しない場合は、フロント エンド プールまたは Standard Edition サーバーを展開するときに、仲介サーバーおよび公衆交換電話網 (PSTN) ゲートウェイを展開できます。

注:
Office Communications Server 2007 R2 から Lync Server 2010 にアップグレードする場合は、Lync Server 2010 の会議をホストするために使用するすべてのプールにダイヤルイン会議を展開してください。ダイヤルイン会議の移行の詳細については、「Office Communications Server 2007 R2 から Lync Server 2010 への移行」を参照してください。

このセクションは、次が実現されていることを前提としています。

• Lync Server 2010 に移行する場合は、Office Communications Server 2007 R2 環境に少なくとも Cumulative Update 5 (CU5) が適用されていること。Office Communications Server 2007 R2 の更新に関する最新情報については、「Updates Resource Center for Office Communications Server 2007 R2 and Clients」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=199488&clcid=0x411) を参照してください。

• 計画ツールおよびトポロジ ビルダーを使用して、トポロジの設計および構成をしたこと。 会議ワークロードを指定したときに、ダイヤルイン会議のオプションを選択したこと。 トポロジの定義の詳細については、「展開」のドキュメントの「トポロジ ビルダーでのトポロジの定義」を参照してください。

• トポロジが公開され、フロント エンド プールまたは Standard Edition サーバーがセットアップされていること。 トポロジの公開と Lync Server 2010 のインストールの詳細については、「展開」のドキュメントの「Lync Server 2010 Enterprise Edition の展開」を参照してください。

  注:
  公開されたトポロジをインストールするときは、ダイヤルイン会議設定 Web ページが、Web サービスの一部としてフロント エンド サーバーまたは Standard Edition サーバーにインストールされます。

  重要:
  Lync Server 2010 を展開した後にトポロジ ビルダーのファイル ストアのパスを変更する場合は、新しいパスを使用するために会議アテンダントおよび会議アナウンスのアプリケーションを再起動する必要があります。

• エンタープライズ VoIP が展開されていること。 エンタープライズ VoIP を展開しない場合は、Enterprise Edition フロント エンド サーバーまたは Standard Edition サーバー上への仲介サーバーの併置、またはスタンドアロンの仲介サーバーの展開のいずれかを行い、PSTN ゲートウェイを展開したこと。 エンタープライズ VoIP の展開の詳細については、「展開」のドキュメントの「エンタープライズ VoIP の展開」を参照してください。 スタンドアロンの仲介サーバーと PSTN ゲートウェイのインストールの詳細については、「展開」のドキュメントの「仲介サーバーの展開とピアの定義」を参照してください。

次のフローチャートは、ダイヤルイン会議を構成する前に実行する必要のあるステップと、ダイヤルイン会議を構成するときのステップを示しています。

ダイヤルイン会議の展開

ダイヤルイン会議のアクセス許可

ダイヤルイン会議を構成するには、次の管理ツールを使用する必要があります。

• Microsoft Lync Server 2010 コントロール パネル

• Lync Server 管理シェル

この管理ツールは、ダイヤルイン会議設定、ダイヤル プラン、ポリシー、その他ダイヤルイン会議で必要な設定を構成するために使用します。

ダイヤルイン会議の構成には、タスクによって異なりますが、次の管理者の役割のいずれかが必要です。

• CsVoiceAdministrator この管理者の役割は、音声関連の設定とポリシーを作成、構成および管理できます。

• CsUserAdministrator この管理者の役割は、Lync Server のユーザーを有効または無効にし、会議ポリシーや PIN ポリシーなどの既存のポリシーをユーザーに割り当てることができます。

• CsAdministrator この管理者の役割は、CsVoiceAdministrator および CsUserAdministrator のすべてのタスクを実行できます。

関連項目

概念

エンタープライズ VoIP の展開

その他のリソース

Lync Server 2010 のダイヤルイン会議
Lync Server 2010 Enterprise Edition の展開