SQL Azure アーキテクチャ

Windows Azure Platform

Microsoft SQL Azure データベースは、マイクロソフトのデータ センターにある SQL Server テクノロジを実行するサーバーでホストされます。アーキテクチャの観点から見ると、クライアント レイヤー、サービス レイヤー、プラットフォーム レイヤー、インフラストラクチャ レイヤーの 4 つの抽象化レイヤーが、ユーザー アプリケーションによって使用されるリレーショナル データベースを提供するために連携して動作しています。

次の図に示すように、SQL Azure は、サードパーティ アプリケーション、オープン ソース アプリケーション、および多数の、よく知られた Microsoft アプリケーションを組み合わせて機能しています。

SQL Azure アーキテクチャの 4 つのレイヤー

クライアント レイヤー

クライアント レイヤーはアプリケーションに最も近く、アプリケーションが直接 SQL Azure とやり取りするために使用されます。クライアント レイヤーは、ユーザーのデータ センターにオンプレミスで配置することも、Windows Azure でホストすることもできます。SQL Azure には SQL Server と同じ表形式データ ストリーム (TDS) インターフェイスが用意されています。そのため、使い慣れたツールとライブラリを使用して、クラウド内のデータ用のクライアント アプリケーションを構築できます。 

アプリケーションが SQL Azure とやり取りする方法は数多くあります。サポートされているツールとドライバーの詳細については、「SQL Server のツールとユーティリティのサポート (SQL Azure データベース)」と「ガイドラインと制限事項 (SQL Azure データベース)」を参照してください。

サービス レイヤー

サービス レイヤーは、クライアント レイヤーとプラットフォーム レイヤー (データが存在する場所) との間のゲートウェイとして機能します。サービス レイヤーには、プロビジョニング、課金/メータリング、接続ルーティングの 3 つの機能があります。

サービス レイヤーは、Windows Azure Platform アカウントを使用して指定されたデータベースを準備します。サービス レイヤーの課金/メータリング機能は、個々の Windows Azure Platform アカウントごとにデータベース使用量を監視して課金することで、マルチテナントをサポートします。SQL Azure は、多数の物理サーバーを含むスケーラブルなプラットフォーム上に構築されています。このレイヤーは、データが存在する物理サーバーとアプリケーションとの間のすべての接続ルーティングを処理します。  

プラットフォーム レイヤー

プラットフォーム レイヤーには、サービス レイヤーをサポートするサービスと物理サーバーが含まれます。プラットフォーム レイヤーは、多数の SQL Server インスタンス (それぞれ SQL Azure ファブリックによって管理される) で構成されます。

SQL Azure ファブリックは、堅密に統合されたネットワーク、サーバー、およびストレージで構成される分散コンピューティング システムです。これが、物理サーバー間で自動フェールオーバー、負荷分散、および自動レプリケーションを行います。

管理サービスは、個々のサーバーの状態を監視し、サービスのアップグレードやソフトウェア更新プログラムを自動インストールします。

インフラストラクチャ レイヤー

インフラストラクチャ レイヤーは、サービス レイヤーをサポートするオペレーティング システムと、物理ハードウェアの IT 管理機能を提供します。

参照

概念

SQL Azure の概要

SQL Azure のデータ アクセス

SQL Azure プロビジョニング モデル

SQL Azure におけるデータベースとログインの管理

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