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場所のポリシーの構成

 

トピックの最終更新日: 2012-06-11

場所ポリシーを使用して、拡張 9-1-1 (E9-1-1) 機能に関連する設定とユーザーまたは連絡先の場所を適用します。場所ポリシーには、ユーザーを E9-1-1 に対して有効にするかどうか、および緊急電話が発生した場合に行う特定の動作を指定します。たとえば、場所ポリシーを使用して、緊急電話 (米国の場合 911) を構成する番号、社内セキュリティに自動的に通知するかどうか、および通話をルーティングする方法を定義できます。

場所のポリシーは、Lync Server コントロール パネルの [ネットワーク構成] グループから構成できます。 また、このポリシーは、Lync Server コントロール パネルで、表示、作成、変更、または削除できます。

場所のポリシーを表示するには

  1. RTCUniversalServerAdmins グループ (または同等のユーザー権限を持つグループ) のメンバーであるユーザー アカウントまたは CsAdministrator の役割に割り当てられているユーザー アカウントから、内部展開の任意のコンピューターにログオンします。

  2. ブラウザー ウィンドウを開いて管理 URL を入力し、Lync Server コントロール パネルを開きます。Lync Server コントロール パネルを開くために使用できる他の方法の詳細については、「Lync Server 管理ツールを開く」を参照してください。

  3. 左側のナビゲーション バーで [ネットワーク構成] をクリックし、[場所ポリシー] をクリックします。

「グローバル」という名前の単一ポリシーが、既定で存在します。このポリシーは、削除することも名前を変更することもできません。 ただし、グローバル ポリシーの内容を変更することはできます。 このポリシーは、サイト ポリシーまたはユーザー単位のポリシーが作成されていない場合に限り、すべてのユーザーおよび連絡先に適用されます。 ユーザー単位のポリシーは、特定のユーザーに適用する必要があります。

新しい場所のポリシーを作成するには

  1. RTCUniversalServerAdmins グループ (または同等のユーザー権限を持つグループ) のメンバーであるユーザー アカウントまたは CsAdministrator の役割に割り当てられているユーザー アカウントから、内部展開の任意のコンピューターにログオンします。

  2. ブラウザー ウィンドウを開いて管理 URL を入力し、Lync Server コントロール パネルを開きます。Lync Server コントロール パネルを開くために使用できる他の方法の詳細については、「Lync Server 管理ツールを開く」を参照してください。

  3. 左側のナビゲーション バーで [ネットワーク構成] をクリックし、[場所ポリシー] をクリックします。

  4. [場所ポリシー] ページで、[新規] をクリックし、作成するポリシーの種類を選択します。

    • サイト ポリシーを作成するには、[サイト ポリシー] をクリックします。[サイトの選択] で、ポリシーを適用するサイトを選択し、[OK] をクリックします。[新規 場所ポリシー] ページでは、[範囲] フィールドにサイトという値と、[名前] フィールドに選択したサイトの名前が表示されます。これらのフィールドの値はどちらも変更できません。サイト ポリシーは、指定したサイトのすべてのユーザーに自動的に適用され、そのユーザーに対してはグローバル ポリシーより優先されます。

    • ユーザー ポリシーを作成するには、[ユーザー ポリシー] をクリックします。[新規 場所ポリシー] では、[範囲] フィールドにユーザーという値が表示されます。この値は変更できません。[名前] フィールドに、このポリシーに付ける名前を入力します。ユーザー ポリシーはどのユーザーにも自動では適用されません。ユーザー ポリシーの作成後、ポリシーを適用するユーザーまたはネットワーク サイトに手動でポリシーを付与する必要があります。

  5. 残りのフィールドに、次のように情報を入力します。

    • [高度緊急サービスを有効にする]   このポリシーに関連付けるユーザーに対して E9-1-1 を有効にする場合はこのチェック ボックスをオンにします。緊急サービスを有効にした場合、緊急電話がかけられると、Microsoft Lync Server 2010 クライアントが登録された場所情報を取得してその情報を追加します。

    • [場所]   次のいずれかの値を指定します。

      • [必須]   クライアントを新しい場所で登録する際、ユーザーに場所情報の入力を求めます。 ユーザーは、情報を入力せずにプロンプトを閉じることができます。 情報が入力されている場合、緊急電話にはまず緊急サービス プロバイダーが応答し、場所を確認してから緊急情報受信センター (PSAP) のオペレーター (すなわち、911 のオペレーター) にルーティングされます。

      • [不要]   ユーザーに場所の入力を求めません。 場所情報のない呼び出しがあった場合、緊急サービス プロバイダーが呼び出しに応答して場所をたずねます。

      • [免責事項]   このオプションは [必須] と同じですが、ユーザーは場所情報を入力しないとプロンプトを閉じることができません。この場合も緊急通話を行うことはできますが、その他の通話は情報を入力しないと行えません。また、場所情報を入力しなかった場合の免責事項をユーザーに表示できます。免責事項を設定するには、Lync Server 管理シェルを使用して、コマンド ラインで Set-CsEnhancedEmergencyServiceDisclaimer コマンドレットを実行する必要があります。詳細については、Lync Server 管理シェルドキュメントの「Set-CsEnhancedEmergencyServiceDisclaimer」を参照してください。

    • [緊急サービス専用の場所を使用する]   Microsoft Lync 2010 クライアントは、場所情報をさまざまな理由 (チームメイトに現在の場所を知らせるなど) で使用できます。このチェック ボックスをオンにすると、場所情報は緊急通話のためにのみ使用されます。

    • [PSTN 使用法]   このプロファイルを使用するクライアントからの緊急電話を、どのボイス ルートでルーティングするかを決定するために使用される公衆交換電話網 (PSTN) の使用法です。この使用法に関連付けられたルートは、緊急通話専用の SIP トランク、または緊急通話を最も近い緊急情報受信センター (PSAP) へルーティングする緊急位置識別番号 (ELIN) ゲートウェイを参照している必要があります。

    • [緊急ダイヤル番号]   緊急サービス接続用のダイヤル番号です。米国の場合、この値は 911 です。この文字列は 0 ~ 9 の数字で構成されている必要があり、1 ~ 10 桁の長さにすることができます。

    • [緊急ダイヤル マスク]   ダイヤル時に、緊急ダイヤル番号の値に変換する番号です。たとえば、このフィールドに "212" という値を入力し、緊急ダイヤル番号フィールドの値が "911" である場合、ユーザーは 212 をダイヤルして 911 に接続できます。これにより、別の緊急電話番号をダイヤルしても、緊急サービスに通話を接続できます (たとえば、緊急電話番号が異なる国または地域のユーザーが、現在滞在している国または地域の緊急電話番号ではなく、その国または地域の電話番号をダイヤルする場合)。値をセミコロン (;) で区切って (たとえば、212;414) 複数の緊急ダイヤル マスクを定義できます。各文字は 0 ~ 9 の数字で、最大文字数は 100 文字です。

      important重要:
      指定したダイヤル マスクの値が、コール パーク オービット範囲内に含まれていないことを確認してください。コール パーク ルーティングは、緊急ダイヤル文字列の変換より優先されます。既存のコール パーク オービット範囲を表示するには、左側のナビゲーション バーで [音声機能] をクリックし、[コール パーク] をクリックします。詳細については、「保留通話の内線番号の構成」を参照してください。
    • [通知 URI]   緊急呼び出しが行われた際に通知を受ける 1 つまたは複数の SIP URI (Uniform Resource Identifier) です。たとえば、会社の警備室は緊急呼び出しの都度、インスタント メッセージによる通知を受け取ることができます。発信者の場所が入手可能な場合は、通知の中にその場所が含まれます。コンマ区切りの一覧を使って複数の SIP URI を含めることができます (たとえば、sip:security@litwareinc.com,sip:kmyer@litwareinc.com)。配布リストおよびグループ URI はサポートされないことに注意してください。この文字列は 1 ~ 256 文字の長さで、プレフィックス "sip:" で始まる必要があります。[通知 URI] フィールドには例が表示され、クリックすると消えます。

    • [会議 URI]   緊急呼び出しの際に通話に加わる第三者の SIP URI (この場合は電話番号) です。たとえば、会社の警備室は緊急呼び出しの際に呼び出しを受け、その通話を聞くかそれに参加 ([電話会議モード] フィールドに入力される値によって異なります) できます。この文字列は 1 ~ 256 文字の長さで、プレフィックス sip: で始まる必要があります。このフィールドには例が表示され、フィールド内をクリックすると消えます。

    • [会議モード]   [会議 URI] フィールドに値を指定している場合、[会議モード] で、第三者が通話に参加できるかどうか、または通話を聞くことのみできるかどうかを指定します。次のどちらかのオプションを指定します。

      • [一方向]   第三者は、発信者と PSAP 事業者の会話を聞くことのみできます。

      • [双方向]   第三者は、発信者と PSAP 事業者の通話に参加できます。

  6. [確定] をクリックします。

    important重要:
    ユーザー ポリシーを作成しても、ユーザーやネットワーク サイトにすぐには適用されません。ポリシーをユーザーに適用するには、左側のナビゲーション バーで [ユーザー] をクリックします。ポリシーを適用するユーザーを見つけます。[編集] メニューの [詳細の表示] をクリックします。[編集 Lync Server ユーザー] ページの [場所ポリシー] ドロップダウン リストで新しい場所ポリシーを選択して、[コミット] をクリックします。
    ポリシーをネットワーク サイトに適用するには、左側のナビゲーション バーで [ネットワーク構成] をクリックし、[サイト] をクリックします。ポリシーを適用するネットワーク サイトを見つけます。[編集] メニューの [詳細の表示] をクリックします。[サイトの編集] の [場所ポリシー] ドロップダウン リストで新しい場所ポリシーを選択して、[コミット] をクリックします。

場所のポリシーを変更するには

  1. RTCUniversalServerAdmins グループ (または同等のユーザー権限を持つグループ) のメンバーであるユーザー アカウントまたは CsAdministrator の役割に割り当てられているユーザー アカウントから、内部展開の任意のコンピューターにログオンします。

  2. ブラウザー ウィンドウを開いて管理 URL を入力し、Lync Server コントロール パネルを開きます。Lync Server コントロール パネルを開くために使用できる他の方法の詳細については、「Lync Server 管理ツールを開く」を参照してください。

  3. 左側のナビゲーション バーで [ネットワーク構成] をクリックし、[場所ポリシー] をクリックします。

  4. [場所のポリシー] ページで、変更する場所のポリシーを選択します。

  5. [編集] メニューの [詳細の表示] をクリックします。

  6. [編集 場所ポリシー] ページで、必要に応じてフィールドの内容を変更します (詳細については、このトピックの「新しい場所のポリシーを作成するには」の手順 5. を参照してください)。

  7. [確定] をクリックします。

場所のポリシーを削除するには

  1. RTCUniversalServerAdmins グループ (または同等のユーザー権限を持つグループ) のメンバーであるユーザー アカウントまたは CsAdministrator の役割に割り当てられているユーザー アカウントから、内部展開の任意のコンピューターにログオンします。

  2. ブラウザー ウィンドウを開いて管理 URL を入力し、Lync Server コントロール パネルを開きます。Lync Server コントロール パネルを開くために使用できる他の方法の詳細については、「Lync Server 管理ツールを開く」を参照してください。

  3. 左側のナビゲーション バーで [ネットワーク構成] をクリックし、[場所ポリシー] をクリックします。

  4. [場所のポリシー] ページで、削除する場所のポリシーを選択します。

    note注:
    1 つ以上の場所のポリシーを一度に削除できます。 これを実行するには、Ctrl キーを押しながら、複数のポリシーを選択します。 また、すべてのポリシーを選択するには、[編集] メニューの [すべて選択] をクリックします。
  5. [編集] メニューの [削除] をクリックします。

  6. [OK] をクリックします。

    important重要:
    グローバルな場所ポリシーは削除できません。グローバル ポリシーの削除を試みると、警告メッセージが表示され、ポリシーは既定値にリセットされます。