Excel Services、PerformancePoint Services、および Project Server で構築されたダッシュボードを使用してプロジェクトのリソース使用率を追跡管理する

 

適用先: SharePoint Server 2010 Enterprise

トピックの最終更新日: 2011-05-31

Microsoft SharePoint Server 2010 の Excel Services および Microsoft SharePoint Server 2010 の PerformancePoint Services で Microsoft Project Server 2010 のデータを使用すると、パフォーマンスを追跡管理するレポートやダッシュボードを作成できます。たとえば、複数のプロジェクトに関するリソース使用率を追跡管理するダッシュボードを作成できます。

この記事では、PerformancePoint スコアカードと Excel Services レポートを含む基本的なダッシュボードの作成方法について説明します。この記事で使用するダッシュボード例を出発点として、PerformancePoint Services および Excel Services を Project Server とともに使用してプロジェクトを管理する方法を学習できます。

ダッシュボード例では、予定作業時間と実際の作業時間を比較するため、リソース使用率の目標を達成したプロジェクトと未達成のプロジェクトが一目でわかります。このダッシュボードではサンプル データを使用します。ただし、独自のデータを使用して類似のダッシュボードを作成することもできます。

この記事では、次のようなダッシュボードについて説明します。

プロジェクト管理ダッシュボード

注意

この記事で説明するタスクを実行する前に、サーバー環境がセットアップされ、PerformancePoint Services および Excel Services を含む SharePoint Server 2010 と Project Server 2010 を使用するように正しく構成されていることを確認してください。また、少なくとも SharePoint Server のデザイン アクセス許可が割り当てられていることも確認してください。詳細については、「Project Server で PerformancePoint Services を使用する」を参照してください。

この記事の内容

  • ダッシュボードを計画する

  • ダッシュボードを作成および発行する

  • ダッシュボードを表示および使用する

ダッシュボードを計画する

ダッシュボードの作成を開始する前に、ダッシュボードの計画を作成して、対象ユーザー、表示する情報、およびダッシュボードに含めるアイテムの種類を検討します。詳細については、「PerformancePoint ダッシュボードによる組織のパフォーマンス表示を計画する」を参照してください。

ダッシュボード計画の例

このダッシュボード例は、SharePoint Server 2010 および Project Server 2010 のビジネス インテリジェンス機能を初めて使用するプロジェクト マネージャーを対象にしています。Project Server 2010 に付属のサンプル データを使用して、リソース使用率によってパフォーマンスを計測するスコアカードと、予定作業時間と実際の作業時間の推移に関する追加情報を提供する Excel Services レポートを作成します。

ダッシュボード例の作成には、以下のツールとアプリケーションを使用します。

  • Excel 2010

  • Excel Services

  • PerformancePoint Services

ダッシュボード例は、簡単に作成し直せるように単純化されています。ダッシュボード例は以下のアイテムで構成されます。

  • 1 つの主要業績評価指標 (KPI) とプロジェクト リストを含むスコアカード。

  • 折れ線グラフとして表示されるピボットグラフ レポートを含む Excel Services レポート。

  • スコアカードに表示されるプロジェクトの数を決定するダッシュボード フィルター。

  • レポートとダッシュボード フィルターを含むダッシュボード ページ。

ダッシュボード例の作成には、以下の手順を使用します。

  1. Microsoft Excel 2010 を使用してブック (TimesheetData.xlsx) を作成し、SharePoint Server に発行します。このブックは、ピボットグラフ レポートを表示するために使用します。

  2. PerformancePoint ダッシュボード デザイナー を使用して、スコアカード、レポート、ダッシュボード フィルター、およびダッシュボード ページを作成し、構成します。

  3. ダッシュボード デザイナー を使用してダッシュボードを SharePoint Server に発行し、情報の表示に使用できるようにします。

ダッシュボードを作成および発行する

「ダッシュボード計画の例」で説明するダッシュボード計画に基づき、まず、ダッシュボード アイテムを作成して組み立てます。次に、完成したダッシュボードを SharePoint Server に発行します。まず Excel を使用し、次に PerformancePoint ダッシュボード デザイナー を使用します。

Excel ブックを作成、構成、および発行する

このダッシュボード例では、外部データ接続を使用する Excel ブックを作成して発行します。まず、ブックを作成してデータ接続を構成し、次に、ピボットグラフ レポートを含む PlannedVsActualOverTime ページを作成します。その後、ブックを SharePoint Server に発行します。

TimesheetData ブックを作成するには

  1. Excel 2013 で、[データ] タブの [外部データの取り込み] グループから [既存の接続] をクリックします。

    [既存の接続] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. [既存の接続] ダイアログ ボックスで、[参照] をクリックします。

  3. [アドレス] ボックスに、Project Server 2010 データ接続が含まれているデータ接続ドキュメント ライブラリの Web サイト アドレス (URL) を入力します。

    URL の形式は、http://<サーバー名>/<Project Web App サイト名>/<ビジネス インテリジェンス センター名>/<データ接続ドキュメント ライブラリ> です。

    (この例では、http://litware-proj/pwa/projectbicenter/Data%20Connections%20for%20PerformancePoint/English%20(United%20States) という URL を使用します。)

  4. [Project Server - タイムシート データ]、[開く] の順にクリックします。

  5. [データのインポート] ダイアログ ボックスで、以下のオプションを選択します。

    • [このデータをブックでどのように表示するかを選択してください] セクションの [ピボットグラフ/ピボットテーブル レポート] を選択します。

    • [データを返す先を選択してください。] セクションの [既存のワークシート] を選択します。

  6. [OK] をクリックして、ワークシートにデータをインポートします。

  7. 以下のオプションを指定して、ピボットテーブル レポートとピボットグラフ レポートにデータを追加します。

    1. [ピボットテーブル フィールド リスト] ウィンドウから [予定作業時間] を [] セクションにドラッグします。

    2. [ピボットテーブル フィールド リスト] ウィンドウから [タイムシート行の実績作業時間] を [] セクションにドラッグします。

    3. [ピボットテーブル フィールド リスト] ウィンドウから [期間の開始日] を [行ラベル] セクションにドラッグします。

    ピボットテーブル レポートにデータが追加され、ピボットグラフ レポートに横棒グラフが表示されます。

  8. 横棒グラフをクリックしてから、リボンの [ピボットグラフ ツール] セクションで、[デザイン] タブの [種類] グループから [グラフの種類の変更] をクリックします。

  9. ナビゲーション ウィンドウで、[折れ線] をクリックしてから、折れ線グラフの種類を選択します。[OK] をクリックします。

  10. グラフのサイズと位置を調整するために、以下のように変更します。

    1. ピボットテーブル レポートの左上の [行ラベル] 列見出しをクリックし、「期間」と入力して列見出しを変更します。

    2. [予定作業時間の合計] 列見出しをクリックし、「予定作業時間」と入力して列見出しを変更します。

    3. [タイムシート行の実績作業時間の合計] 列見出しをクリックし、「実績作業時間」と入力して列見出しを変更します。

    4. [予定作業時間] 列と [実績作業時間] 列の幅を狭くします。

    5. ピボットグラフ レポートをピボットテーブル レポートの近くに移動します。ピボットテーブル レポートの右上隅に揃えます。

  11. ワークシートの名前を "PlannedVsActualOverTime" に変更します。

  12. ピボットグラフとピボットテーブルを 1 つの名前付きアイテムとして定義します。そのためには、次の手順に従います。

    ピボットグラフとピボットテーブルを 1 つの名前付きアイテムとして定義するには

    1. [PlannedVsActualOverTime] ワークシートで、ピボットテーブル レポートとピボットグラフ レポートの両方が含まれているセルの範囲を選択します。次に、[数式] タブの [定義された名前] グループで、[名前の定義] をクリックします。

      [新しい名前] ダイアログ ボックスが表示されます。

    2. [名前] ボックスに「PlannedVsActualOverTime」と入力し、[OK] をクリックします。

これで Excel ブックの作成が完了したので、次の手順でこれを SharePoint Server 2010 に発行します。

ブックを発行するには

  1. [ファイル] タブの [保存と送信] をクリックし、[SharePoint に保存] をクリックします。

  2. [SharePoint に保存] セクションで、[発行オプション] をクリックします。

  3. [発行オプション] ダイアログ ボックスの [表示] タブで、一覧を使用して [ブック内のアイテム] を選択します。

  4. 一覧内の名前付きアイテムをすべて選択し、[OK] をクリックします。

  5. [SharePoint に保存] セクションの [場所の参照] をクリックし、[名前を付けて保存] をクリックします。

    [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスが表示されます。

  6. [名前を付けて保存] ダイアログ ボックスで、以下のオプションを指定します。

    • [アドレス] ボックスに、サンプル レポート ドキュメント ライブラリの URL を入力します。

      URL の形式は、http://<サーバー名>/<Project Web App サイト名>/<ビジネス インテリジェンス センター名>/< ドキュメント ライブラリ> です。

      (この例では、http://litware-proj/pwa/projectbicenter/Sample%20Reports という URL を使用します。)

    • [ファイル名] ボックスに「TimesheetData」と入力します。

  7. [保存] をクリックして、ブックを発行します。

ダッシュボード デザイナーを開く

ダッシュボード デザイナーは、次の手順に従って、ビジネス インテリジェンス センターから簡単に開くことができます。

ダッシュボード デザイナーをインストールして開くには

  1. Web ブラウザーで Project Web App サイトを開きます。

  2. サイド リンク バーの [ビジネス インテリジェンス] をクリックします。

    ビジネス インテリジェンス センターが開きます。

  3. ビジネス インテリジェンス センターで、[主要なパフォーマンスのモニタリング]、[レポートの構築および共有]、[ダッシュボードの作成] などのセクションをクリックします。

    各分野に関する詳細が中央のウィンドウに表示されます。

  4. 画面の中央にある [PerformancePoint Services の使用開始] リンクをクリックします。

    PerformancePoint サイト テンプレートが開きます。

  5. [ダッシュボード デザイナーの実行] をクリックします。

ダッシュボード デザイナーを一度でも開いた後は、コンピューターの [スタート] メニューから開くことができるようになります。そのためには、[スタート]、[すべてのプログラム] の順にクリックします。[SharePoint] をポイントし、[PerformancePoint ダッシュボード デザイナー] をクリックします。また、引き続きビジネス インテリジェンス センターから ダッシュボード デザイナーを開くこともできます。

ダッシュボード デザイナーの詳細については、「PerformancePoint ダッシュボードによる組織のパフォーマンス表示を計画、設計、および実装する」を参照してください。

ダッシュボード デザイナーでデータ接続を作成する

ダッシュボード デザイナーを使用して、SQL Server 2008 R2 に格納されているテーブルへのデータ接続を作成します。このデータ ソースを使用して、KPI、スコアカード、およびダッシュボード フィルターを作成します。

SQL Server のテーブル データ接続を作成するには

  1. ダッシュボード デザイナーで、[ワークスペース ブラウザー] の [データ接続] をクリックします。

  2. [作成] タブの [ダッシュボード アイテム] グループで、[データ ソース] をクリックします。

  3. [データ ソース テンプレートを選択します] ダイアログ ボックスで [SQL Server テーブル] をクリックし、[OK] をクリックします。

  4. 中央のウィンドウで [エディター] タブをクリックし、[接続の設定] セクションで以下の設定を指定します。

    1. [サーバー] ボックスに、SQL Server テーブルが含まれているサーバーの URL を入力します。

      URL の形式は http://<サーバー名> です。

      (この例では、http://litware-sql という URL を使用します。)

      注意

      PerformancePoint Services 無人サービス アカウントには、ここで指定するサーバーに対する読み取り権限が必要です。

    2. [データベース] ボックスに「PWA_Reporting」と入力します。これは、使用するテーブルが含まれているデータベースの名前です。

    3. [テーブル] ボックスの一覧から [dbo.MSP_TimesheetLine_UserView] を選択します。

  5. [データ ソースの設定] セクションの既定の選択を維持して、[データ ソースのテスト] をクリックします。

    ヒント

    [データ ソースのテスト] ボタンが有効になっていない場合は、[更新間隔] ボックスをクリックして有効化します。

  6. 接続に成功したことが [テスト接続] ダイアログ ボックスに示された場合は、[閉じる] をクリックします。接続に失敗したことが [テスト接続] ダイアログ ボックスに示された場合は、環境が正しく構成されていることを確認してから、手順 4. 以降を繰り返します。

  7. 中央のウィンドウの [プロパティ] タブをクリックします。次に、[名前] ボックスに「タイムシート」と入力し、データ接続に名前を付けます。

  8. [ワークスペース ブラウザー] でデータ ソースを右クリックし、[保存] をクリックします。

  9. 中央のウィンドウの [表示] タブをクリックします。次に、[データのプレビュー] をクリックしてデータを表示します。

    この例では、以下の列に注目します。

    • 列 1 には期間の一覧が含まれており、"期間の名前" という名前が付けられています。

    • 列 7 にはプロジェクトの一覧が含まれており、"プロジェクトの名前" という名前が付けられています。

    • 列 9 には予定作業時間の一覧が含まれており、"予定作業時間" という名前が付けられています。

    • 列 10 には請求対象作業時間の一覧が含まれており、"支払い対象の実績作業時間" という名前が付けられています。

    • 列 12 には請求対象超過作業時間の一覧が含まれており、"支払い対象の実績超過作業時間" という名前が付けられています。

    • 列 14 には実績作業時間 (請求対象または請求対象外) の一覧が含まれており、"タイムシート行の実績作業時間" という名前が付けられています。

    これらの列は、スコアカードとダッシュボード フィルターで使用します。

    ヒント

    スコアカードやダッシュボード フィルターの作成時に、列が番号で表示される場合と名前で表示される場合があります。使用する列が番号で表示される場合は、このセクションの情報を参照してください。

ダッシュボード デザイナーでデータ ソースを作成する方法については、「データ接続を作成する (PerformancePoint Services)」を参照してください。

スコアカードを作成する

ダッシュボード デザイナーを使用してスコアカードを作成します。スコアカードを作成するには、まず KPI を作成します。作成する KPI では、計算された指標を使用して、請求対象の予定作業時間と請求対象の実績作業時間を比較します。計算された指標を使用する理由は、実績指標として 2 つの列の合計を、ターゲット指標として第 3 の列を使用するためです。

計算された指標を使用する KPI を作成するには

  1. ダッシュボード デザイナーで、[ワークスペース ブラウザー] の [PerformancePoint コンテンツ] をクリックします。

  2. [作成] タブの [ダッシュボード アイテム] グループで、[KPI] をクリックします。

  3. [空の KPI] をクリックし、[OK] をクリックします。

    KPI がワークスペースの中央にあるウィンドウに表示され、編集できる状態になります。

  4. 以下の手順に従って、実績値用の計算された指標を作成します。

    KPI の実績指標用のデータ マッピングを構成するには

    1. 中央のウィンドウの [エディター] タブで、[データ マッピング] 列の [実績] 行にあるハイパーテキスト [1 (固定値)] をクリックします。

      [固定値データ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが表示されます。

    2. [リンク元の変更] をクリックして [データ ソースの選択] ダイアログ ボックスを開きます。

    3. [計算された指標] タブをクリックします。

    4. [テンプレート] セクションの [空の計算] をクリックし、[OK] をクリックします。

      [計算された指標のデータ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが表示されます。

    5. [Value1] の [リンク元] 列で、ハイパーテキスト [1 (固定値)] をクリックします。

      [固定値データ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが表示されます。

    6. [リンク元の変更] をクリックして [データ ソースの選択] ダイアログ ボックスを開きます。

    7. [タイムシート] データ ソースをクリックし、[OK] をクリックします。

      [ディメンション データ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが表示されます。

    8. [メジャーの選択] セクションで、一覧を使用して列 10 ([支払い対象の実績作業時間] 列) を選択し、[OK] をクリックします。

      [ディメンション データ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが閉じ、[計算された指標のデータ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが表示されます。

    9. [Value2] の [リンク元] 列で、ハイパーテキスト [1 (固定値)] をクリックします。

      [固定値データ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが表示されます。

    10. [リンク元の変更] をクリックして [データ ソースの選択] ダイアログ ボックスを開きます。

    11. [タイムシート] データ ソースをクリックし、[OK] をクリックします。

      [ディメンション データ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが表示されます。

    12. [メジャーの選択] セクションで、一覧を使用して列 12 ([支払い対象の実績超過作業時間] 列) を選択し、[OK] をクリックします。

      [ディメンション データ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが閉じ、[計算された指標のデータ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが表示されます。

    13. [数式] セクションに「Value1+Value2」と入力し、[OK] をクリックします。

      (支払い対象の実績作業時間と支払い対象の実績超過作業時間の合計をこの指標で使用するため、"Value1+Value2" という数式を使用します。)

  5. 以下の手順に従って、ターゲット値用の標準的な指標を作成します。

    KPI のターゲット指標用のデータ マッピングを構成するには

    1. 中央のウィンドウの [エディター] タブで、[データ マッピング] 列の [ターゲット] 行にあるハイパーテキスト [1 (固定値)] をクリックします。

      [固定値データ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが表示されます。

    2. [リンク元の変更] をクリックして [データ ソースの選択] ダイアログ ボックスを開きます。

    3. [タイムシート] データ ソースをクリックし、[OK] をクリックします。

      [ディメンション データ ソース マッピング] ダイアログ ボックスが表示されます。

    4. [メジャーの選択] セクションで、一覧を使用して列 9 ([予定作業時間] 列) を選択し、[OK] をクリックします。

  6. 以下の手順に従って、スコアカードの数値を書式設定します。

    スコアカードの数値を書式設定するには

    1. 中央のウィンドウの [エディター] タブで、[数値] 列の [実績] 行にあるハイパーテキスト [(既定)] をクリックします。

      [数値の書式設定] ダイアログ ボックスが表示されます。

    2. [形式] ボックスの一覧を使用して [数値] を選択します。

    3. [小数桁数] ボックスに「1」と入力します。

    4. [OK] をクリックします。

    5. [Target] 行に対して、これらの手順を繰り返します。

  7. 以下の手順に従って、KPI のインジケーターを構成します。

    KPI で使用するインジケーターを構成するには

    1. 中央のウィンドウの [エディター] タブで、[インジケーター] 列の [ターゲット] 行に表示されているインジケーターをクリックします。

    2. [しきい値] セクションの [スコア パターンとインジケーターの設定] をクリックします。

      [バンド設定の編集] ダイアログ ボックスが表示されます。

    3. [スコアリング パターンの選択] ページで、[スコア パターン] ボックスの一覧を使用して [ターゲットに近い方が望ましい] を選択し、[次へ] をクリックします。

    4. [インジケーターの選択] ページで停止信号インジケーターを選択し、[次へ] をクリックします。

    5. [最低値の指定] ページに数値「0」を入力し、[完了] をクリックします。

  8. 中央のウィンドウの [プロパティ] タブをクリックします。次に、[名前] ボックスに「請求対象の予定作業時間と実績作業時間の比較」と入力し、KPI に名前を付けます。

  9. [ワークスペース ブラウザー] で KPI を右クリックし、[保存] をクリックします。

KPI を作成した後、これをスコアカードに追加してから、スコアカードの行にディメンション メンバーを追加します。最後に、スコアカードの表示設定を構成します。

空のスコアカードを作成するには

  1. ダッシュボード デザイナーで、[ワークスペース ブラウザー] の [PerformancePoint コンテンツ] をクリックします。

  2. [作成] タブの [ダッシュボード アイテム] グループで、[スコアカード] をクリックします。

    ダッシュボード デザイナーがどのように構成されているかによって、次のどちらかのアクションが実行されます。

    • [スコアカード テンプレートを選択します] ダイアログ ボックスが開きます。この場合は手順 3. に進みます。

    • 空のスコアカードが編集用として開きます。この場合は手順 3, を省略して、手順 4. に進みます。

    ヒント

    ダッシュボード デザイナーでは、スコアカードを作成するときにスコアカードの作成ウィザードを使用するか、空のスコアカードを作成するかを簡単に構成できます。詳細については、「ダッシュボード デザイナーでスコアカード ウィザードをオンまたはオフにする」を参照してください。

  3. [スコアカード テンプレートを選択します] ダイアログ ボックスの [カテゴリ] ウィンドウで [標準] をクリックし、[テンプレート] ウィンドウで [空のスコアカード] をクリックします。次に、[OK] をクリックします。

    スコアカードがワークスペースの中央にあるウィンドウに表示され、編集できる状態になります。

  4. 中央のウィンドウの [プロパティ] タブをクリックします。次に、[名前] ボックスに「リソースの使用率スコアカード」と入力し、スコアカードに名前を付けます。

  5. [ワークスペース ブラウザー] でスコアカードを右クリックし、[保存] をクリックします。

空のスコアカードに KPI を追加するには

  1. スコアカードがダッシュボード デザイナーに表示され、編集可能になっている状態から始めます。

  2. [詳細] ウィンドウの KPI を展開し、次に [PerformancePoint コンテンツ] を展開します。

  3. [請求対象の予定作業時間と実績作業時間の比較] KPI を、画面の左側にある [ここにアイテムをドロップ] セクションにドラッグします。

    スコアカードが更新され、この KPI がスコアカードの行として表示されます。

  4. [編集] タブの [表示] グループで、[更新] をクリックします。

    スコアカードが更新され、KPI の全体的なパフォーマンスが表示されます。

  5. [ワークスペース ブラウザー] でスコアカードを右クリックし、[保存] をクリックします。

KPI をスコアカードに追加する方法については、「ダッシュボード デザイナーを使用して KPI をスコアカードに追加する」を参照してください。

ディメンション メンバーをスコアカードに追加するには

  1. スコアカードがダッシュボード デザイナーに表示され、編集可能になっている状態から始めます。

  2. [詳細] ウィンドウで、[データ ソース] ボックスの一覧を使用して [タイムシート] データ ソースを選択します。

  3. [詳細] ウィンドウの [ディメンション] を展開してから、列 7 ([プロジェクトの名前] 列) を、スコアカード内の KPI 名と [実績] 列の間の線上にドラッグします。

    [メンバーの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  4. [メンバーの選択] ダイアログ ボックスを右クリックし、[表示項目の選択] をクリックしてすべてのディメンション メンバーを選択してから、[OK] をクリックします。

  5. [編集] タブの [表示] グループで、[更新] をクリックします。

    スコアカードが更新され、追加したディメンション メンバーのパフォーマンス情報が表示されます。

  6. [ワークスペース ブラウザー] でスコアカードを右クリックし、[保存] をクリックします。

ディメンション メンバーをスコアカードに追加する方法については、「ダッシュボード デザイナーを使用してディメンション メンバーをスコアカードに追加する」を参照してください。

ダッシュボード作成者は、スコアカードを含むほとんどのビューの種類について、表示設定を構成できます。たとえば、スコアカードにツール バーを含めて、ダッシュボードの利用者がフィルターを適用したりロールアップ KPI を使用したりできるようにするかどうかを指定できます。このダッシュボード例では、以下の手順に示す設定を適用します。

スコアカードの表示設定を構成するには

  1. スコアカードがダッシュボード デザイナーに表示され、編集可能になっている状態から始めます。

  2. [編集] タブの [表示] グループで、[設定] をクリックします。

  3. [ビューの設定] ダイアログ ボックスのナビゲーション ウィンドウで、[ツール バー] をクリックし、[スコアカードのツール バーを表示する] をオンにします。

    既定では、[スコアカードのツール バーを表示する] の下のすべてのオプションが選択されます。

  4. [ビューの設定] ダイアログ ボックスのナビゲーション ウィンドウで、[フィルター] をクリックし、[空の行をフィルター] をオンにします。

  5. [OK] をクリックし、[ビューの設定] ダイアログ ボックスを閉じます。

  6. [ワークスペース ブラウザー] でスコアカードを右クリックし、[保存] をクリックします。

スコアカードによって複雑さもスタイルも大きく異なります。スコアカードの作成方法の詳細については、「ダッシュボード デザイナーを使用してスコアボードを作成する」を参照してください。

ダッシュボード フィルターを作成する

ダッシュボード デザイナーを使用して、ダッシュボード例にプロジェクト フィルターを作成します。ダッシュボードのユーザーはこのフィルターを使用して、スコアカードにパフォーマンス情報を表示するプロジェクトを選択できます。今から作成するフィルターを、後でスコアカードに接続します。

ダッシュボード フィルターを作成するには

  1. ダッシュボード デザイナーで、[ワークスペース ブラウザー] の [PerformancePoint コンテンツ] をクリックします。

  2. [作成] タブの [ダッシュボード アイテム] グループで、[フィルター] をクリックします。

    [フィルター テンプレートの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [テンプレート] ウィンドウで、[メンバーの選択] をクリックし、[OK] をクリックします。

  4. [データ ソースの選択] ページで [タイムシート] データ ソースをクリックし、[次へ] をクリックします。

  5. [メンバーの選択] ページで、[ディメンションの選択] をクリックします。

  6. 列 7 ([プロジェクトの名前] 列) を選択し、[OK] をクリックします。

    [メンバーの選択] ボタンが有効になります。

  7. [メンバーの選択] をクリックし、ディメンション メンバーの一覧が表示されるまで待ちます。

  8. [メンバーの選択] ダイアログ ボックスを右クリックします。次に、[表示項目の選択] をクリックしてすべてのディメンション メンバーを選択してから、[OK] をクリックします。

  9. [次へ] をクリックして、[表示方法の選択] ページに進みます。

  10. [複数選択ツリー] をクリックし、[完了] をクリックします。

  11. 中央のウィンドウの [プロパティ] タブをクリックします。次に、[名前] ボックスに「プロジェクト」と入力し、フィルターに名前を付けます。

  12. [ワークスペース ブラウザー] でフィルターを右クリックし、[保存] をクリックします。

ダッシュボード フィルターの作成方法の詳細については、「ダッシュボード デザイナーを使用してダッシュボード フィルター作成する」を参照してください。

Excel Services レポートを表示する Web パーツを作成する

ダッシュボード デザイナーを使用して、Excel Services レポートをダッシュボードに表示する PerformancePoint Web パーツを作成します。まず、レポートの基本構造を作成します。次に、使用する Excel ブックへの接続を作成します。

レポートの基本構造を作成するには

  1. ダッシュボード デザイナーで、[ワークスペース ブラウザー] の [PerformancePoint コンテンツ] をクリックします。

  2. [作成] タブの [レポート] グループで、[その他のレポート] をクリックします。

    [レポート テンプレートを選択します] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [レポート テンプレートを選択します] ダイアログ ボックスで、[Excel Services] をクリックして、[OK] をクリックします。

    ワークスペースの中央にあるウィンドウに、編集用のレポートが表示されます。

  4. 中央のウィンドウの [プロパティ] タブをクリックします。次に、[名前] ボックスに「Excel Services レポート」と入力し、レポートに名前を付けます。

  5. [ワークスペース ブラウザー] でレポートを右クリックし、[保存] をクリックします。

Excel Services ブックへの接続を作成するには

  1. Excel Services レポートがダッシュボード デザイナーに表示され、編集可能になっている状態から始めます。

  2. 中央のウィンドウで [エディター] タブをクリックし、[レポートの設定] セクションで以下の設定を指定します。

    1. [SharePoint サイト] ボックスに、Excel Services ファイルが格納されているドキュメント ライブラリが含まれるサイトの URL を入力します。

      URL の形式は、http://<Project Web App サイト名>/<ビジネス インテリジェンス センター名> です。

      (この例では、http://litware-proj/pwa/projectbicenter という URL を使用します。)

    2. [ドキュメント ライブラリ] ボックスの一覧から [サンプル レポート] ドキュメント ライブラリを選択します。

    3. [Excel ブック] ボックスの一覧から [英語 (米国)/TimesheetData.xlsx] を選択します。

    4. [アイテム名] ボックスの一覧から [PlannedVsActualOverTime] を選択します。

      注意

      次のどちらかの条件が満たされる場合、[アイテム名] ボックスの一覧は空になります。

      • Excel Services レポートに名前付きアイテムがない。

      • Excel Services レポートには名前付きアイテムが含まれている。しかし、それらの名前付きアイテムが SharePoint Server 2010 に発行されていない。

      このような場合は、ブックを再発行して、名前付きアイテムを確実に発行します。この記事の「ブックを発行するには」で説明した手順を参照してください。
  3. レポートを表示するには、中央のウィンドウの [表示] タブをクリックします。

  4. [ワークスペース ブラウザー] でレポートを右クリックし、[保存] をクリックします。

Excel Services レポートを PerformancePoint Web パーツに表示する方法の詳細については、「ダッシュボード デザイナーを使用して Excel Services レポートを作成する」を参照してください。

ダッシュボード ページを作成して組み立てる

これで個別のダッシュボード アイテムの作成が完了し、ダッシュボード ページを作成して組み立てる準備ができました。まず、特定のページ レイアウト テンプレートを選択して、ページを作成します。次に、スコアカード、Excel Services レポート、およびフィルターをページに追加します。最後に、ダッシュボード フィルターをスコアカードに接続します。

ダッシュボード ページを作成するには

  1. ダッシュボード デザイナーで、[ワークスペース ブラウザー] の [PerformancePoint コンテンツ] をクリックします。

  2. [作成] タブの [ダッシュボード アイテム] グループで、[ダッシュボード] をクリックします。

    [ダッシュボード ページ テンプレートの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [ヘッダー、2 列] をクリックし、[OK] をクリックします。

  4. 中央のウィンドウの [エディター] タブで、[ページ] セクションの [ページ 1] というテキストをクリックし、「プロジェクトのリソース使用率」と入力してダッシュボード ページに名前を付けます。

  5. 中央のウィンドウで、[プロパティ] タブをクリックします。次に、[名前] ボックスに「プロジェクトのリソース使用率」と入力し、ダッシュボードに名前を付けます。ダッシュボードの発行時に、ダッシュボードに割り当てた名前が SharePoint Server にフォルダーとして表示されます。

  6. [ワークスペース ブラウザー] でダッシュボードを右クリックしてから [保存] をクリックします。

同一または別のページ レイアウト テンプレートを使用して、複数のページを含むダッシュボードを作成できます。詳細については、「ダッシュボード デザイナーを使用してダッシュボード ページを作成する」を参照してください。

アイテムをダッシュボード ページに追加するには

  1. ダッシュボードがダッシュボード デザイナーに表示され、編集可能になっている状態から始めます。

  2. [エディター] タブをクリックします。

  3. [詳細] ウィンドウの [スコアカード] を展開し、次に [PerformancePoint コンテンツ] を展開します。"リソースの使用率スコアカード" を [左端列] ゾーンにドラッグします。

  4. [詳細] ウィンドウの [レポート] を展開し、次に [PerformancePoint コンテンツ] を展開します。Excel Services レポートを [右端列] ゾーンにドラッグします。

  5. Excel Services レポートに追加のスクロール バーが表示されないようにするには、自動サイズ調整の設定を指定する必要があります。そのためには、以下の手順を実行します。

    Excel Services レポートに自動サイズ調整の設定を指定するには

    1. [編集] タブの [アイテムの編集] をクリックして、[アイテムの設定] ダイアログ ボックスを表示します。

    2. [サイズ] タブで、[幅を自動調整する] オプションと [高さを自動調整する] オプションの両方を選択し、[OK] をクリックします。

  6. [詳細] ウィンドウの [フィルター] を展開し、次に [PerformancePoint コンテンツ] を展開します。"プロジェクト" ダッシュボード フィルターを [ヘッダー] ゾーンにドラッグします。

  7. [ワークスペース ブラウザー] でダッシュボードを右クリックしてから [保存] をクリックします。

ダッシュボード ページにアイテムを追加する方法の詳細については、「ダッシュボード デザイナーを使用してダッシュボード アイテムをページに追加する」を参照してください。

ダッシュボード フィルターをスコアカードに接続するには

  1. ダッシュボードがダッシュボード デザイナーに表示され、編集可能になっている状態から始めます。

  2. [エディター] タブをクリックします。

  3. "プロジェクト" フィルターをクリックします。次に、[編集] タブの [接続の作成] をクリックして、[接続] ダイアログ ボックスを表示します。

  4. [アイテム] タブで、[値の送信先] ボックスの一覧を使用して [左端列 – (1) リソースの使用率スコアカード] を選択します。

  5. [] タブで、[接続先] ボックスの一覧を使用して、[] セクションにある [] を選択します。

  6. [ソース値] ボックスの一覧を使用して [メンバーの一意の名前] を選択します。

  7. [OK] をクリックして、[接続] ダイアログ ボックスを閉じます。

  8. [ワークスペース ブラウザー] でダッシュボードを右クリックしてから [保存] をクリックします。

ダッシュボード フィルターをレポートやスコアカードに接続するときは、通常、多数の構成オプションを使用できます。詳細については、「ダッシュボード デザイナーを使用してフィルターをレポートまたはスコアカードに接続する」を参照してください。

ダッシュボードを発行する

これでダッシュボードの作成と組み立てが完了したので、これを SharePoint Server に発行し、表示および使用できるようにします。

ダッシュボードを発行するには

  1. ダッシュボードがダッシュボード デザイナーに表示され、編集可能になっている状態から始めます。

  2. [ワークスペース ブラウザー] でダッシュボードを右クリックし、[SharePoint へ展開] をクリックします。

    [展開先] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [展開先] ダイアログ ボックスで [ビジネス インテリジェンス センター] を展開し、[ダッシュボード] を選択します。

  4. [マスター ページ] ボックスの一覧で [v4] を選択し、[OK] をクリックします。

    (v4 アイテムは、PerformancePoint ダッシュボードの既定のマスター ページに対応します。)

    ダッシュボードが SharePoint Server に発行され、Web ブラウザーに表示されます。

    注意

    ダッシュボードが展開されず、エラー メッセージが表示される場合は、SharePoint Server で必要なアクセス許可が割り当てられていない可能性があります。少なくとも、デザイン アクセス許可が割り当てられている必要があります。詳細については、「PerformancePoint Services における承認と権限 (SharePoint Server 2010)」を参照してください。

ダッシュボードの発行方法の詳細については、「PerformancePoint ダッシュボードを展開する」を参照してください。

ダッシュボードを表示および使用する

これでダッシュボード例が SharePoint Server に発行されたので、これを使用して、"リソース使用率の目標達成率が最も低いプロジェクトはどれか" などの特定の質問に答えることができます。この質問に答えるには、まず、すべてのプロジェクトがスコアカードに表示されていることを確認します。

すべてのアイテムをフィルターで選択します。

ダッシュボード フィルターを適用するには

  1. [プロジェクト] フィルターをクリックして展開します。この展開可能なツリー コントロールを使用すると、1 つまたは複数のアイテムを選択できます。

  2. [表示アイテムを選択] チェック ボックスをオンにして、すべてのアイテムを選択します。

  3. [適用] をクリックします。

    フィルターが閉じ、スコアカードが更新されて、フィルターで選択したアイテムの行が表示されます。

これで、リソース使用率の目標達成率が最も高いプロジェクトや最も低いプロジェクトを簡単に確認できます。

次に、すべてのプロジェクトではなく、一部のプロジェクトのパフォーマンス情報のみを表示することにします。表示するプロジェクトを構成するには、表示しないプロジェクトのチェック ボックスをオフにしたダッシュボード フィルターを再適用します。

See Also

Concepts

PerformancePoint ダッシュボードによる組織のパフォーマンス表示を計画、設計、および実装する