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Project Web App の新機能 (Project Server 2010)

 

適用先: Project Server 2010

トピックの最終更新日: 2011-04-13

Microsoft Project Server 2010 に同梱されているバージョンの Microsoft Project Web App には、強化されたユーザー インターフェイスといくつかの堅牢な新機能が用意されています。こうした更新が組み合わさって、統合されたプロジェクトとポートフォリオの管理機能、小規模なチームと企業の両方を対象としたスケーラブルなグループ作業、および関連するマイクロソフト テクノロジと統合される拡張されたプラットフォームをサポートする、インテリジェント ビジネス アプリケーションを提供します。

この記事の内容

  • 強化されたユーザー インターフェイス

  • 統合されたプロジェクトとポートフォリオの管理

  • スケーラブルなグループ作業

  • 拡張されたプラットフォーム

強化されたユーザー インターフェイス

Project Web App では、ユーザー インターフェイスが大幅に更新されています (リボン、合理化されたプロジェクト編集グリッドなど)。

リボンについて

Project Web App では、リボンが使用されるようになりました。リボンは、作業を完了するために必要なコマンドをすばやく見つけるのに役立ちます。コマンドは論理的なグループに分けられ、複数のグループがタブの下にまとめられています。新しいバージョンの Microsoft SharePoint Server 2010、Microsoft SharePoint Foundation 2010、および Microsoft Project 2010 クライアント プログラムでもリボンが使用されているので、すべてのプログラムでシームレスなインターフェイスが提供されます。

強化されたプロジェクト編集インターフェイス

新しいグリッド ベースのプロジェクト編集インターフェイスにより、プロジェクト データの確認に使用するのと同じグリッドおよび [ガント チャート] ビューでプロジェクト データを更新できるようになりました。グリッドに入力したデータは即座に検証され、全体的な操作性が大幅に合理化されています。この更新されたグリッドは Project Web App 全体で使用されます (プロジェクト センター、タスクの更新、プレビュー ページ、リソース センター、リソース割り当てビューなど)。

統合されたプロジェクトとポートフォリオの管理

統合されたプロジェクトとポートフォリオの管理に加えられた変更は、エンド ツー エンドの需要管理とポートフォリオ分析ソリューション、および手動でタスクをスケジュールしトップダウン方式の見積もりアプローチを使用して効果的にスケジュールすることができるようになったことなどです。

プロジェクト提案の管理

Project Web App の新しい需要管理機能を使用すると、テンプレート、Web ベースの提案提出フォーム、プロジェクト ライフサイクル、およびビジネス戦略を使用する、エンド ツー エンドの提案提出/承認プロセスを実装することができます。提案が承認されたら、その提案に基づいて簡単にプロジェクトのスケジュールを作成し、リソースを割り当てることができます。

プロジェクト ポートフォリオの提案の分析

Project Web App には新しいポートフォリオ分析機能が用意されています。承認の決断を下す前に、ビジネス推進要素、大まかなコスト制約、および大まかなリソース制約を使用してプロジェクト提案を分析できるようになりました。

ユーザー指定のスケジュール

Project Web App では、プロジェクト マネージャーは、手動でスケジュールされたタスクを使用して、プロジェクト計画に対する制御権を維持し、予期しない変更を最小限に抑えることができます。ユーザー指定のスケジュールが有効になっている場合、タスクの依存関係やカレンダーの変更などの要因によってタスクの日付が自動的に調整されることはなくなります。

トップダウン サマリー タスク

計画フェーズの開始時、プロジェクト マネージャーが入手できるのは、プロジェクトの重要な成果物と主要なマイルストーンに関する大まかな情報のみの場合があります。Project Web App を使用すると、全体のタイムラインと予算に基づいてプロジェクトを大まかなフェーズに分割できます。つまり、個々の作業項目の日付は、大まかなフェーズの日付と必ずしも完全に一致する必要はありません。

スケーラブルなグループ作業

このバージョンの Project Web App を開発する際の主要な目標は、チームの規模と成熟度に合わせてカスタマイズされたツールをチームに提供することでした。この目標を達成するために、タイムシートとタスクの進捗状況の提出および承認を簡略化するための機能強化が行われました。また、中断なしのグループ作業がサポートされるように、ユーザー委任が追加されました。

タイムシートおよびタスクの進捗状況の単一入力モード

Project Web App には、時間とタスクの進捗状況を入力するための新しい統合モードが用意されています。この単一入力モードを使用している組織では、1 つのビューでタイムシートを完成し、マネージャーにタスクの進捗状況を報告できます。

タイムシートおよびタスクの進捗状況の承認センター

時間とタスクの進捗状況を 1 か所で入力できるだけでなく、適切な権限を持つユーザーは、タイムシートとタスクの更新を 1 つのビューで承認できるようになりました。

ユーザー委任

Project Web App の新しいユーザー委任機能を使用すると、権限レベルの違いにかかわらず、1 人のユーザーが別のユーザーの役目を務めることができます。たとえば、管理者が休暇を予定していて、不在の間だれかに代理を務めてもらう必要がある場合に、特定のチーム メンバーを自分の代理人に指定できます。指定されたチーム メンバーは、管理者が持つすべての特権を取得します。

拡張されたプラットフォーム

Project Web App には、部署別のユーザー設定フィールド、部署をサポートする複数の OLAP キューブを作成する機能、Excel Services を使用するエンド ユーザー レポートなど、拡張されたプラットフォームが用意されています。

部署別のユーザー設定フィールド

部署別のユーザー設定フィールド (部署) を使用すると、必要なフィールドと必要でないフィールドを、リソース レベル、タスク レベル、またはプロジェクト レベルで定義できます。これによって、Project Web App 全体で表示される情報をフィルター処理できるので、各部署に関連する内容に的を絞った情報が表示されるようになります。これはセキュリティ機能ではありませんが、Project Web App ユーザー向けのインターフェイスを簡素化するのに役立ちます。

部署をサポートする複数の OLAP キューブ

Project Web App を使用すると、複数の OLAP キューブを構築することができます。また、部署に基づいてキューブのデータをフィルター処理できるようになりました。

Excel Services を使用したビジネス インテリジェンス

このリリースでは、Microsoft SharePoint Server 2010 の Excel Services が Project Web App と統合されており、ビジネス インテリジェンス ビューを簡単に作成できます。この統合の一環として、未入力のデータ接続スプレッドシートと定義済みのビューが提供されます。レポートに使用できるデータも拡張されており、タイムシートのユーザー設定フィールド、プロジェクトのプロパティ、およびポートフォリオのプランナーとオプティマイザーのデータも使用できるようになりました。