SQL Server Compact からのデータの移行

SQL Server Compact 4.0 は埋め込み型データベースで、小規模な Web サイト開発や使用量の少ないシナリオに最適です。SQL Server Compact の最大能力は、同時接続数 256 またはデータ量 4 GB です。さらに優れたスケーラビリティや開発環境、ストアド プロシージャなどの機能、高度なデータ管理能力が必要な場合は、SQL Server Express、SQL Server、または SQL Azure にデータを移行できます。移行は、大容量の Web サイトおよびアプリケーションの場合にも役立ちます。データは次の方法で移行できます。

SQL Server Compact からデータを移行するには

  • Microsoft Web 配置ツール (MSDeploy.exe) の使用

  • Visual Studio 2010 SP1 の使用

  • Microsoft Webmatrix の使用

Visual Studio 2010 SP1 でデータを移行するには

  1. Visual Studio で新しい Web アプリケーションを作成します。

  2. データベース接続で MicrosoftSQL Server Compact 4.0 に接続します。「Visual Studio を使用して SQL Server Compact データベースに接続する方法」を参照してください。

  3. ソリューション エクスプローラーでプロジェクトを右クリックし、[プロパティ] をクリックします。

  4. [プロパティ] ページで、[SQL のパッケージ化/パブリッシュ] タブをクリックします。

  5. [SQL のパッケージ化/パブリッシュ] タブで、[Web.config からのインポート] をクリックします。

    Visual Studio によってアプリケーションの Web.config ファイルが読み取られ、接続文字列が検出されます。Web.config ファイルの各接続文字列に対し、Visual Studio は [データベース エントリ] グリッド内に行を作成します。既定では、[データベース エントリ] グリッド内の名前は、接続文字列名と -Deployment サフィックスを組み合わせたものです。

    [ApplicationServices-Deployment] 行が、[データベース エントリ] グリッドに作成されます。

    配置中に実行される独自の SQL Server スクリプトを作成することもできます。詳細については、「チュートリアル: Web 配置パッケージを使用した Web アプリケーション プロジェクトの配置」を参照してください。

Microsoft Webmatrix でデータを移行するには

  • Microsoft Webmatrix で SQL Server Compact 4.0 データベースを使用し、SQL Server データベースをパブリッシュする場合は、パブリッシュ前に SQL Server にデータを移行する必要があります。必要条件がエンタープライズ データベースのレベルまで高まった場合は、WebMatrix エディター[移行] オプションを使用して、SQL Server Compact から SQL Server にスキーマとデータを移行できます。これにより、SQL Server の接続文字列を含むプロジェクトには Web.config xml ファイルも追加されます。移行完了後、Web サイト プロジェクトで使用するデータベースが SQL Server Compact から SQL Server にシームレスに切り替わります。方法については、「SQL Server へのデータベースの移行方法」を参照してください。