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リモート通話コントロールの静的ルートの構成

 

トピックの最終更新日: 2011-02-01

リモート通話コントロールでは、構内交換機 (PBX) に接続される SIP/CSTA ゲートウェイへの Lync Server プールからのパスを使用してすべての Lync Server プールをそれぞれ構成する必要があります。 このパスでは、各プールからそれぞれのゲートウェイへの静的ルートが 1 つ必要です。プールは、このゲートウェイに対して、PBX への通話に関連付けられた SIP 通話コントロール メッセージをプロキシします。 リモート通話コントロール用にグローバル静的ルートを構成すると、プール レベルでの静的ルートを使用した構成が行われていない各プールは、グローバル静的ルートを使用します。

リモート通話コントロール用の静的ルートを構成するには

  1. RTCUniversalServerAdmins グループまたは、New-CsStaticRoute コマンドレットを割り当てた役割ベースのアクセス制御 (RBAC) の役割のメンバーとして、Lync Server 管理シェルがインストールされているコンピューターにログオンします。

  2. Lync Server 管理シェルを以下の手順で起動します。[スタート]、[すべてのプログラム]、[Microsoft Lync Server 2010]、[Lync Server 管理シェル] の順にクリックします。

  3. 静的ルートを作成して $TLSRoute または $TCPRoute 変数に挿入するには、次のいずれかの操作を行います。

    tipヒント:
    ドメインの子ドメインを照合するために、MatchUri パラメーターでワイルドカード値を指定できます。 たとえば、*.contoso.net と入力すると、 末尾が contoso.net のドメインが照合されます。
    • トランスポート層セキュリティ (TLS) 接続の場合、コマンド プロンプトで次のように入力します。

      $TLSRoute = New-CsStaticRoute -TLSRoute -Destination <gateway FQDN> -Port <gateway SIP listening port> -UseDefaultCertificate $true -MatchUri <destination domain>
      

      次にその例を示します。

      $TLSRoute = New-CsStaticRoute -TLSRoute -Destination rccgateway.contoso.net -Port 5065 -UseDefaultCertificate $true -MatchUri *.contoso.net
      

      UseDefaultCertificate を False に設定する場合、TLSCertIssuer および TLSCertSerialNumber パラメーターを指定する必要があります。 これらのパラメーターは、それぞれ、静的ルートで使用される証明書を発行した証明機関 (CA) の名前とその TLS 証明書のシリアル番号を指定します。 これらのパラメーターの詳細については、コマンド プロンプトで次のように入力して Lync Server 管理シェルのヘルプを参照してください。

      Get-Help New-CsStaticRoute -Full
      
    • 伝送制御プロトコル (TCP) 接続の場合、コマンド プロンプトで次のように入力します。

      note注:
      完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定する場合は、まず、ドメイン ネーム システム (DNS) A レコードを構成する必要があります。
      $TCPRoute = New-CsStaticRoute -TCPRoute -Destination <gateway IP address or FQDN> -Port <gateway SIP listening port> -MatchUri <destination domain>
      

      次にその例を示します。

      $TCPRoute = New-CsStaticRoute -TCPRoute -Destination 192.168.0.240 -Port 5065 -MatchUri *.contoso.net
      

      以下では、静的ルートのオプション パラメーターの既定値を示します。

      • Enabled = True

      • MatchOnlyPhoneUri = False

      • ReplaceHostInRequestUri = False

      これらの既定値は変更しないことを強くお勧めします。 ただし、これらのパラメーターのいずれかを変更しなければならない場合は、コマンド プロンプトで次のように入力して、Lync Server 管理シェルのヘルプを参照してください。

      Get-Help New-CsStaticRoute -Full
      
  4. 新しく作成した静的ルートを中央管理ストアで引き続き保存するには、必要に応じて、次のいずれかを実行します。

    Set-CsStaticRoutingConfiguration -Route @{Add=$TLSRoute}
    
    Set-CsStaticRoutingConfiguration -Route @{Add=$TCPRoute}