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編集長より: 仮想支援

すべての仮想化の取り組みがスムーズに進むとは限らないので、互換性などの問題を解決するマイクロソフト製ツールの選択肢があるのは良いことです。

Lafe Low

仮想化インフラストラクチャの計画を立てるときには、多くの選択肢があります。まず、サーバーを仮想化し、何台かの仮想デスクトップをインフラストラクチャに展開したり、アプリケーションの仮想化に取り組むことができます。各仮想化の方法には、メリットと問題点があります。特にアプリケーションの仮想化では、OS の互換性に関する問題に対処する必要があります。このような場合には、Microsoft Enterprise Desktop Virtualization (MED-V) をはじめとする Microsoft Desktop Optimization Pack (MDOP) が役立ちます。

MED-V を使用すると、アプリケーションの互換性に関する問題を解決できます。名前に MED (mediate: 仲裁する) という単語が含まれているように、このツールでは、互換性のある仮想 OS を確立することで互換性の問題を解決します。これは、このような問題の解決策としてシンプルでコストがかからない方法です。最近リリースされた複数のバージョンの Windows を更新および維持管理する必要がないので、OS に対する投資を最大限に高めることができます。実質的には、まったく複雑な処理を伴うことなく、Windows 7 でレガシ アプリケーションを実行できます。また、この処理を、ユーザーが意識することはありません。

MED-V は、MDOP の主要コンポーネントですが、MDOP には、他にも次のような便利なツールが収録されています。

高度なグループ ポリシーの管理 (AGPM): グループ ポリシー オブジェクトの編集、管理の変更、ワークフローの調整、ポリシーの更新など、グループ ポリシーの管理タスクを実行できます。

Diagnostics and Recovery Toolset (DaRT): 致命的なシステム エラーの診断と回復に役立ちます。

Application Virtualization (App-V): 名前から判断できるように、これはマイクロソフトが提供するアプリケーション仮想ソリューションです。

Desktop Error Monitoring (DEM): Windows やアプリケーションがクラッシュまたはフリーズした状況を一元的に診断するのに役立ちます。

Asset Inventory Service (AIS): 軽量なクライアントを使用して管理されたシステムの資産情報を収集します。

これらのツールは、仮想インフラストラクチャを展開または拡張するときに非常に役立ちます。また、何よりも、物理または仮想を問わず、コンピューターとアプリケーションにかかるコストの効率を最大限に高めるのに役立ちます。

仮想化の選択肢

これらのツールは、仮想インフラストラクチャへの移行をできる限りスムーズに進められるようにするのに役立ちます。また、仮想化に着手するかどうかを判断するときにも役立ちます。ぜひ、仮想化に関する体験談をお寄せください。仮想化は約束どおりに機能しましたか。コスト削減は達成できましたか。仮想化に関する体験談や TechNet マガジンに関するご意見をお寄せください。ご意見をお寄せいただくと、さらに皆さんのお役に立てるようになります。皆さんの TechNet マガジンに関する意見をお伝えいただき、マイクロソフト テクノロジへの投資を最大限に活用するお手伝いをさせてください。

フィードバックも、ぜひお送りください。LinkedIn のグループにサインアップしたり、tnmag@microsoft.com (英語のみ) 宛てに電子メールを送るか、私に直接電子メール (英語のみ) をお送りください。

Lafe Low

Lafe Low は、TechNet Magazine の編集長です。ベテランの技術ジャーナリストで、1105 Media 発行の Redmond Magazine の編集責任者を務めていました。連絡先は、llow@1105med (英語のみ) です。