EHA - 2011 年 2 月の新機能

2011 年 2 月 25 日に行われた Exchange Hosted Archive の機能拡張の内容について解説します。

1. メッセージ読み込み機能の強化 - この更新が行われる以前は、Archive Viewerにログインした直後に [Messages or Discovery] タブに移動したときには、最近のメッセージが自動的に読み込まれていました。しかし、この処理が完了するまで、ビューアーの他の部分に移動できませんでした。移動操作をはやく行うことができるように、ビューアーでこれらのメッセージを自動的に読み込む処理は行われず、代わりにフォルダーを選択するか、または検索機能を使用してメッセージを表示するかが確認されます。

2. 検索クエリー機能の強化 - EHA の検索機能を使用すると、広範な検索条件を指定して検索クエリーを実行できます。 クエリー実行が完了するまでにかなりの時間がかかることがあります。 このサービスの更新には、以下の変更が含まれます。

  1. 日付範囲を指定しない場合、検索を実行する前にアドバイスが表示され、結果を早く表示するには検索対象の時間枠を限定するように勧められます。 アドバイスに従うことも、既に指定したパラメーターで検索を実行することもできます。 このメッセージは、ディスカバリー検索またはコンプライアンス検索では表示されません。
  2. 受信者を指定して検索を実行するときに [Contains] または [Ends With] を選択すると、検索を実行する前にアドバイスが表示され、結果を早く表示するには[People Picker] または [Exact Match] を使用してクエリーの検索対象を絞り込むように勧められます。

3. スーパーバイザーごとにフィルタを適用したデータの並べ替えおよび表示- 検索を準備するときに、コンプライアンス管理者がスーパーバイザーごとにフィルタを適用できます。フィルタを適用すると、[All Reviews] ビューには一度に 1 人のスーパーバイザーに関するメッセージが表示されます。コンプライアンス管理者は、[People Picker] を使用してスーパーバイザーを選択し、検索を実行することもできます。各スーパーバイザーの横には、レビュー保留のメッセージ数が表示されます。

4. Supervisory Review Evidentiary (SRE) レポートの改善:

  1. 獲得アクションおよびレビュー アクションでの重複カウントの減少 - この更新を適用する前は、SRE レポートの一部の列には実行されたアクションに関するメッセージの数が示されます。 レポートの最初の列 [Total Messages] には各メッセージの正しい数が表示されますが、他の列には実際のメッセージ数よりも多い数が示されます。たとえば、1 つのメッセージについて獲得とレビューが 2 回行われると、その2 回の操作がカウントされ、詳細を示す列には 2 つのメッセージがレビューされたように表示されます。
    今回の更新により、1 つのメッセージについて 1 回のカウントが行われ、同じメッセージについて繰り返しアクションが実行されてもその内容は反映されなくなります。
  2. プライマリ電子メール アドレスを一意識別子に - SRE レポートで、1 行に 1 名の部下を表すようになります。値を空白にしたり、内容を重複させたりできるため、同名の従業員が複数存在すると、混乱することがありました。 今回の更新により、部下のプライマリ電子メール アドレスを使用して、レポートの各行を確認できるようになります。 このアドレスは一意であり、また入力が必須であるため、レポートを見て混乱することもなくなります。