Robust Office Inventory Scan を使用して Office インストールに関するデータを収集する

 

適用先: Office 2010

トピックの最終更新日: 2016-11-29

Robust Office Inventory Scan (ROIScan.vbs) は Office データを収集する Microsoft Visual Basic スクリプトで、エラー検出および分析オプションが用意されています。スクリプトを実行すると、ログ ファイルが作成されます。ログ ファイルを使用すると、次のようなタスクを実行できます。

  • ユーザーのコンピューターにインストールされている Office 構成を評価する

  • Office インストールに関する詳細なデータを取得して、ユーザーの環境を再現する

  • 一致していない Office バージョンまたは構成を見つける

  • Office ソフトウェアの更新プログラムおよびインストールに関する問題のトラブルシューティングを行う

作成されたログ ファイルは自動的に開きます。既定のファイル名は、<コンピューター名>_ROIScan.log で、既定では現在の一時フォルダーに保存されます。一時フォルダーに移動するには、[スタート] ボタン、[ファイル名を指定して実行] の順にクリックし、「%temp%」と入力します。このコマンドは管理者として実行する必要があります。

この記事の内容

  • スクリプトをダウンロードする

  • スクリプトをカスタマイズおよび実行する

  • ログ ファイルのセクション

  • FAQ

スクリプトをダウンロードする

ROIScan.vbs は、「TechNet スクリプト センター (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=217656\&clcid=0x411) (英語) の「リポジトリ」の「Office」セクションからダウンロードできます。

ROIScan.vbs スクリプトをダウンロードするには:

  1. [コードのコピー] を選択します。

  2. メモ帳などのテキスト エディターにコードをコピーします。

  3. ファイルを ROIScan.vbs という名前で保存します。

スクリプトをカスタマイズおよび実行する

ROIScan.vbs スクリプトの上部にある INI セクションをカスタマイズできます。次の例は、INI セクションの抜粋です。

'=====================================================================
'[INI] Section for script behavior customizations

'Directory for Log output.
'Example: "\\<server>\<share>\"
'Default: sPathOutputFolder = vbNullString -> %temp% directory is used
sPathOutputFolder = ""

'Quiet switch.
'Default: False -> Open inventory log when done
bQuiet = False

'The script filters for products of the Microsoft Office family.
'Set this option to 'True' to a basic list of all products at the end of the inventory log
'Default: False -> Don't list other products in the log
bListNonOfficeProducts = False
...
'DO NOT CUSTOMIZE BELOW THIS LINE!
'======================================================================

以下の表は、ROIScan.vbs がサポートするコマンド オプションを示しています。コマンドを使用するための構文は次のとおりです。

ROIScan.vbs [Options]

オプションでは、大文字と小文字は区別されません。

オプション

説明

/All

Office 製品と Office 以外の製品の両方の一覧を表示します。

/Full

Office の FeaturesFeatureStates の一覧を表示します。また、インストールされている Office 2007 製品と Office 2010 製品の一覧を個別に表示します。

/Logfolder ["<パス>\<フォルダー>"]

カスタム ログ フォルダーを指定します。

/LogVerbose

追加の製品の詳細をログに記録します。

/Quiet

スクリプトの終了時にログが開かないようにします。

/?

ROIScan コマンドのヘルプを表示します。

たとえば、スクリプトを実行して、Office 以外の製品の一覧を表示するには、コマンド プロンプトで次の構文を使用します。

ROIScan.vbs /ALL

注意

ROIScan.vbs スクリプトは管理者として実行する必要があります。管理者権限でスクリプトを実行しないと、管理者として実行するように求められます。

スクリプトを実行するには

  1. 次の方法のどちらかを選択して、スクリプトを実行します。

    • ROIScan.vbs をダブルクリックします。

    • コマンド プロンプトでスクリプトを実行するには、[コマンド プロンプト] を右クリックし、[管理者として実行] を選択してコマンド プロンプトを開きます。次に、ROIScan.vbs スクリプトを保存したフォルダーを特定し、次のように入力します。

      ROIScan.vbs

      たとえば、C ドライブの ROIScan という名前のフォルダーにスクリプトを保存した場合は、コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。

      CD C:\ROIScan

      ROIScan.vbs

  2. オプションがあるコマンドでスクリプトを実行するには、前のセクションで説明した構文を使用します。たとえば、詳細なログ記録を使用するには、コマンド プロンプトで次のように入力します。

    ROIScan.vbs /LogVerbose

ログ ファイルのセクション

ROIScan スクリプトには、前述した INI セクションの他に、次のセクションが含まれています。

  • Title line

  • Computer

  • Review items

  • Products inventory

Title line

スクリプトのタイトル、およびログの作成日時を示します。確実に正しいログを確認するために、タイム スタンプと予定時間が一致しているかどうかを常に確かめます。

例: Microsoft Customer Support - Robust Office Inventory - 5/3/2011 12:10:48 PM

Computer

現在のユーザーとオペレーティング システム固有のデータの一覧を表示します。このセクションでは、収集されたデータのみが表示されます。詳しい分析は行われません。

次のデータが収集されます。

  • Windows Installer Version

  • ComputerName

    • OS Details

    • OS Name

    • SP #

    • Version

    • Codepage

    • Country Code

    • Language as LCID

    • System Type

  • Current User

    • Username

    • IsAdmin

    • SID

  • Logfile Name

  • ROI Script Build

  • Script Settings

  • Total scan time

Windows Installer Version

ROIScan.vbs スクリプトは、Windows インストーラー 2.x 以降がインストールされているコンピューターで動作します。Windows インストーラー 2.x を実行しているクライアントの場合、スクリプトは検出ロジックを使用して、できる限り多くの Windows インストーラー 2.x の制限を削除します。Windows インストーラー 3.x には、より豊富な機能とデータが用意されています。注意しなくてはならないのは、クライアント コンピューターが実行している Windows インストーラーのバージョンです。

ROIScan.vbs スクリプトでは、Windows インストーラー 4.x 以降を必要とする機能は使用されません。リリースされている Windows インストーラーのバージョンについては、「Released Versions of Windows Installer (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=201918\&clcid=0x411) (英語) を参照してください。

Operating system

オペレーティング システムの詳細を表示します。このセクションを確認して、予期しない言語構成がないようにします。ロケール ID (LCID) 値のリストは MSDN で確認できます。

Locale IDs Assigned by Microsoft (英語) (https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=218163\&clcid=0x411) (英語)

System Type エントリは、オペレーティング システムが 32 ビット版か 64 ビット版かを示します。

Operating system MUI languages

レジストリ クエリによって、オペレーティング システムにインストールされている使用可能なユーザー インターフェイス言語の一覧が返されます。

  • Windows 2003 以前の場合、レジストリ キーは HKLM\System\CurrentControlSet\Control\Nls\MUILanguages\ です

  • Windows Vista 以降の場合、レジストリ キーは HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\MUI\UILanguages\ です

Current User

スクリプトを実行してログを作成したユーザーに関する情報を示します。IsAdmin フラグは標準のルックアップによって決まるのではなく、レジストリ アクセス許可チェックに基づきます。

セキュリティ識別子 (SID) は、ユーザー単位でインストールされたアプリケーションが存在する場合に役立ちます。たとえば、SID を使用すると、アプリケーションが現在のユーザーに対してインストールされているのか、他のユーザーに対してインストールされているのかどうかを確認できます。

Log file name

ROIScan.vbs スクリプトの場所を示します。スクリプトの既定の場所は、そのスクリプトを実行したユーザーの現在の %TEMP% フォルダーです。

ROI Script Build

ROIScan.vbs ビルド番号を示します。スクリプトの強化とその機能の拡張は定期的に行われています。

Script Settings

スクリプトを実行するときに使用した ROIScan.vbs コマンド オプションを示します。

Total scan time

スクリプトがインベントリを完了するのに費やした時間を示します。

次の例は、ログ ファイル (この例では testclient_ROIScan.log) の Computer セクションを示します。

Computer
========
Windows Installer Version    5.0.7601.17105
ComputerName                 testclient
OS Details                   Microsoft Windows 7 Enterprise , SP 1, Version: 6.1.7601, Codepage: 1252, Country Code: 1, Language: 1033, System Type: X86-based PC
OS MUI Languages             en-US (1033)
Current User                 Username: DOMAINname\username, IsAdmin: True, SID: S-1-5-21-2127521184-1604012920-1887927527-2602236
Logfile Name                 C:\Users\username\AppData\Local\Temp\testclient_ROIScan.log
ROI Script Build             1.5.2
Script Settings              /Logfolder: C:\Users\username\AppData\Local\Temp\
Total scan time              10.4 s

**************************************************************************************************************************************************************

Review items

指摘する価値がある情報がスクリプトによって検出されると、その情報は Review items セクションに表示されます。Review items には、NoteWarning、および Error の 3 つのカテゴリがあります。

  • Note   このカテゴリの情報は確認することをお勧めしますが、必ずしもトラブルシューティングが必要な問題を示しているとは限りません。

  • Warning   予期したとおりに動作しない可能性のあるものが存在することを意味します。このカテゴリの情報を確認し、さらに詳しく調査する必要があるかどうかを確かめることをお勧めします。

  • Error   問題があることを示します。このカテゴリの情報は確認する必要があります。

Review Items セクションの主な目的は、ある製品で問題が発生している可能性があることを示すことです。この問題については、Products Inventory セクションで調べる必要があります。製品は、ProductCode により一意に特定できます。

Products inventory

ログ ファイルの Product inventory セクションには、製品フィルター内の各アプリケーションの詳細が表示されます。フィルターは ProductCode (GUID) に基づいており、これにより Office ベースのファミリ製品のみがログに表示されるようになります。

ログのデータ構造に含まれるエントリを次に示します。

  • <ProductName>

  • ProductVersion: Office のビルド番号です。

  • ServicePack Level: 前のビルド番号をわかりやすい Service Pack (SP) レベル RTM、SP1、SP2 に変換します。

  • ProductCode: 製品の GUID です。

  • Msi ProductName: .MSI パッケージに表示されている製品名です (Microsoft Office Professional Plus 2010 など)。

  • Configuration SKU: Office 2007 以降の SKU リファレンスです (Office14.PROPLUS など)。

  • InstallDate: 製品がインストールされた日付です。

  • UserSid: Machine 単位のインストールの場合は空、User 単位のインストールの場合はユーザーの SID です。

  • ProductContext: User または Machine です。

  • ProductState: インストール済みまたはアドバタイズ済みです。

  • Transforms: インストールで使用された変換 .MST ファイルです。

  • Original .msi Name: InstallSource の .MSI の元のファイル名です。

  • Cached .msi Package: ローカル インストーラー キャッシュ内の .MSI の名前とパスです (C:\Windows\Installer\b4f39.msi など)。

  • Build/Origin: Property .MSI テーブルの Build/Origin エントリです。

  • Package Code: 製品のパッケージ コード GUID です。

  • Notes: この製品の注意および警告です。

  • Errors: この製品のエラーです。

  • Config ProductName: Office 2007 以降の構成の製品名です (PROPLUS など)。

  • Config PackageID: Office 2007 以降の構成のパッケージ ID です (ProPlusWW など)。

  • Chained Packages: このスイートの Office 2007 以降のパッケージ チェーン リストです。

  • Possible Licenses: このスイートの Office 2010 固有のライセンスの種類を表示します。

  • Active License: アクティブなライセンスの詳細情報が含まれる Office 2010 固有のフィールドです。

  • Patch Baseline: 修正プログラムのベースラインが有効かどうかを判断するために、修正プログラムによって使用されるビルド バージョンです (14.0.4763.1000 など)。

  • Post Baseline Sequences: 現在の修正プログラムのファミリ バージョンのレベルです。

  • Patchlist by product: クライアントに直接適用される修正プログラム .MSP ファイルのリストです。

  • Patches in InstallSource: AIP (管理インストール ポイント) に "スリップストリーム" された修正プログラムです。

  • InstallSource Type: インストール ソースの種類です。

  • Initially Used Source: 製品の初期インストールで使用された InstallSource です (C:\MSOCache\All Users\{90140000-0011-0000-0000-0000000FF1CE}-C\ など)。

  • Last Used Source: 前回、ソースが必要だったときに使用された InstallSource です。

  • LIS Resiliency Source(s): ローカル インストール ソース (LIS) の作成元である登録済みソースです。このソースは、LIS の修復時に使用されます。

  • Network Source(s): この製品の Web 以外の登録済みソースです。

  • FeatureStates: すべての Features とその FeatureState の一覧です。

&lt;ProductName&gt;

コントロール パネルの [プログラムと機能] に示される製品名の一覧を表示します。これが既定の製品名でない場合は、インストール パッケージは高い可能性で大幅にカスタマイズされています。このセクションを注意深く確認して、カスタマイズが確実にサポートされるようにします。

ProductVersion

Windows インストーラーが使用している Office のビルド番号です。ファイルのバージョンはそれぞれ異なる場合があることに注意してください。アプリケーションの [ファイル] タブをクリックし、[ヘルプ] をクリックすると、[ライセンス認証された製品] のスイート名セクションまたは [<プログラム名>のバージョン情報] セクションの下に製品 ID の他の値が表示される場合があります。

ProductVersion は修正プログラムで使用されているバージョンです。詳細については、KB 328294「Office XP および Office 2003 のバージョン情報ダイアログ ボックスに表示される Service Pack のバージョンが実際のバージョンと異なる」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=218895\&clcid=0x411) を参照してください。

ServicePack Level

ROIScan.vbs スクリプトは、カスタム ロジックを使用して Office のビルド バージョンを、関連するサービス パック レベルに変換します。このとき、RTM、SP1、SP2、SP3 のような一般的な用語が使用されます。Web ダウンロードとしてのみリリースされているアプリケーションについては、このロジックは適用されません。この場合、ビルド バージョンは "Web リリース" として示されます。

Office のバージョンを確認する方法については、次のサポート技術情報の記事を参照してください。

ProductCode

製品の GUID です。これは、製品の重要な識別子で、コマンド ライン操作で ProductCode を取得または特定する必要がある場合に便利です。たとえば、Windows インストーラーのコマンドを実行するには、msiexec /i <ProductCode> などを使用します。

製品 GUID の番号付けのしくみについては、次のサポート技術情報の記事を参照してください。

Msi ProductName

Windows インストーラー API によって返された ProductName を示します。これは、製品名がコントロール パネルの [プログラムと機能] から取得できない場合に使用します。

Configuration SKU

Config.xml ファイルで使用される製品の短いリファレンス名です (Office14.PROPLUS など)。

InstallDate

インストールされた日付を示します。使用される形式は YYYYMMDD です。これは、Windows インストーラー 3.x 以降で使用できます。

UserSid

Office は、通常、コンピューター単位でインストールされます。この場合、UserSid は空の文字列です。ユーザーの SID は、製品がユーザー単位でインストールされている場合に、製品のインストール済みインスタンスに関連付けられます。ユーザー単位のインストールでは、アプリケーションは、複数回 (ユーザー SID ごとに 1 回ずつ) 表示される場合があります。

ProductContext

インストーラー ベースの製品は、ユーザー単位またはコンピューター単位でインストールできます。この行には、製品のコンテキストが示されます。Office 2007 および Office 2010 については、コンピューター単位でしかインストールできません。

例: ProductContext Machine

ProductState

Windows インストーラーでインストールした場合のインストール状況は次の 4 つに分かれています。

  • UNKNOWN   製品はアドバタイズもインストールも行われていません。

  • ADVERTISED    製品はアドバタイズされていますが、インストールされていません。

  • ABSENT   製品は別のユーザーに対してインストールされています。

  • DEFAULT   製品は現在のユーザーに対してインストールされています。

DEFAULT の場合、ログには "インストール済み" として表示されます。これ以外の状況になることはほとんどありません。

Transforms

Microsoft Office 2000 から Office 2003 では、Office 構成をカスタマイズするときに既定で変換 (.mst) ファイルを使用していました。複数の変換を使用できますが、この方法はお勧めしません。

Original .msi Name

InstallSource の .MSI の .MSI ファイル名を示します。Office バージョンによっては、リテール製品 SKU とは異なる名前付け規則がボリューム ライセンス SKU で使用されていることがあります。Original .msi Name は、問題を再現しようとしているときに、必要なファイルを特定する手掛かりとなります。ただし、これは ProductCodeBuild/Origin の値ほど信頼できるものではありません。

Cached .msi Package

Windows インストーラーでは、インストールされた各 .MSI パッケージのローカル コピーがキャッシュされます。ファイル名はランダム ファイル名を使用して変更されます。ローカルの Windows インストーラー キャッシュには多数のファイルが存在する可能性があるので、Cached .msi Package は特定のファイルの場所を見つける必要があるときに便利です。インストール済みのアプリケーションに対してローカルにキャッシュされたファイルがない場合、そのアプリケーションは管理できません。

Build/Origin

Build/Origin の値は, .MSI ファイルの Property テーブルに保存されます。この値は、必ずしも Office のすべてのバージョンでいつも使用できるとは限りません。したがって、ROIScan ログ ファイルでは、2 つのプロパティ (Build および Origin) が 1 つの行に結合されました。この情報は、インストールの問題を再現するときメディアを正確に特定する必要がある場合に重要です。

これをわかりやすく説明しますので、英語版 Office 2003 Professional の次の 2 つの式を見てください。

  • 5608_0\x86\ship\1033\pro11 / 5614.0_o11pro_CBXS_ENG

  • 5608_0\x86\ship\1033\pro11 / 5614.0_o11sel_CBXS_ENG

最初の値は、製品の "Professional" バージョンのみが含まれるメディアの値です。2 つ目の値は、すべての Office スイートとスタンドアロン製品が組み合わされた "Select" メディアの値です。

Build プロパティには、"<Build>\<Architecture>\<ship/debug>\<LCID>\<SKU>" が示されます。この <Build> リファレンスは ProductVersion には含まれていません。

Origin プロパティには、"<Build>_<Product>_<Market>_<Language>" が示されます。

<Market> エントリには、次の情報が含まれます。

  • [Media]。C = Compressed、D = Uncompressed、P = Patch、S = Self、W = IExpress package のいずれかの値です。

  • [Version]。B = Bypass、E = Enterprise、N = Non-Bypass、O = OEM、P = PIPC、R = Retail、S = Select、T = Trial のいずれかの値です。

  • [Patch Type] または [Platform]。R = Roll up、S = Single、X = x86 のいずれかの値です。

  • [Ship/Debug]。S = Ship または D = Debug のどちらかの値です。

Package Code

パッケージ コードは、特別な Windows インストーラー パッケージを特定する GUID です。パッケージ コードにより .MSI ファイルがアプリケーションまたは製品に関連付けられます。また、ソースの確認にも使用されます。

製品に登録された Package CodeInstallSource のコードと一致しない場合、ソースは有効な InstallSource として受け入れられません。

パッケージ コードの詳細については、MSDN ライブラリの「Package Codes (英語)」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=218918\&clcid=0x411) (英語) を参照してください。

Notes

この製品で発生した Notes および Warnings の問題はこのセクションに示されます。Notes セクションのアイテムは、必ずしもインストールに問題があること、または無効な状態にあることを示しているとは限りません。ただし、ここに示された情報は確認することをお勧めします。

Error

この製品で発生したエラーはここに示されます。これは何かしら問題があることを示しており、確認する必要があります。

Config ProductName

Office 固有の値で、Office 2007 で導入されました。この値は、一部のメンテナンス操作を行うときにコマンド ラインで指定する必要があります。たとえば、/modify/uninstall セットアップ コマンド ライン スイッチがあります。セットアップ コマンドについては、「2007 Office system のセットアップのコマンド ライン オプション」(https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=218920\&clcid=0x411) を参照してください。

Config PackageID

Office 固有の値です。この値は、Office 2007 の複数 .MSI アーキテクチャで製品の実際のコア パッケージを特定するのに役立ちます。

Chained Packages

Chained Packages セクションには、Office 2007 製品に関連する .MSI パッケージの一覧が示されます。

2007 Office system リリース以降、複数 .MSI アーキテクチャが導入されています。複数の Office 製品がインストールされている場合、インストールされているアプリケーションに所属する .MSI を特定するのは困難です。パッケージのチェーンの ProductVersion を追跡する際に役立つ機能として、個別のバージョン情報がパッケージのチェーンごとに表示されます。

このカテゴリには、[インストールしない] として構成されたアプリケーションも示されます。製品に含まれるすべての .MSI ファイルがインストールされますが, .MSI の一部のアプリケーション機能は、[インストールしない] として構成されている場合があります。

Possible Licenses

Office 2010 リリース以降、Office では、Windows と同じライセンス認証テクノロジが使用されています。このセクションには、製品がサポートするライセンスの種類の一覧が示されます。

Active License

使用できる製品ライセンス SKU のうちアクティブなライセンスで、この製品に対して選択されているものを表示します。Active License には、アクティブなライセンスの種類に応じて、追加の詳細情報が示されます。

Patch Baseline

Windows インストーラーでは、修正プログラムを製品に適用できるかどうかを判断するために、現在の ProductVersion (ビルド) が確認されます。.msp パッケージは、検出された ProductVersion が、修正プログラムが処理できるビルド バージョンと一致する場合にのみ適用されます。これは ProductVersion と同じで、ログの操作性を強化するために繰り返されます。

Post Baseline Sequences

Windows インストーラー 3.x 以降、"修正プログラムのシーケンス" が導入され、修正機能が強化されています。このセクションには、現在のベースラインよりも大きな修正プログラム ファミリ番号が示されます。

Patches by product

クライアント上で .MSP ファイルが直接適用された修正プログラムの一覧です。表示される詳細情報は Windows インストーラーのバージョンによって異なります。Windows インストーラー 3.x 以降の場合は、Windows インストーラー 2.x よりも豊富な一連の詳細情報が示されます。

各行に示される情報を次に示します。

  • <KB Reference>

  • <PatchState>: 状態の値は Applied または Superseded です。

  • <PackageName>: 元の修正プログラムの名前です。

  • <PatchSequence>: 修正プログラムのシーケンス番号です。

  • <Uninstallable>: 修正プログラムをアンインストールできるかどうかを示します。

  • <InstallDate>: 修正プログラムがインストールされた日付です。YYMMDD 形式を使用します。

  • <PatchCode>: この修正プログラムの一意の識別子です。

  • <LocalPackage>: ローカルの Windows インストーラー キャッシュのファイルへのパスと名前です。

  • <PatchTransform>: 使用されている修正プログラムが埋め込まれた変換への参照です。

  • <Displayname>: 修正プログラムのタイトルです。

  • <MoreInfoUrl>: 修正プログラムのドキュメントへのリンクです。

Patches in InstallSource

Office 2000 から Office 2003 では、製品で管理インストール ポイント (AIP) を作成できました。これらのバージョンの Office では、修正プログラムを AIP に適用できます。これは "スリップストリーム" と呼ばれます。覚えておく必要がある AIP への修正プログラム適用ルールがいくつかあります。詳細については、「Strategies for Updating Office 2003 Installations (英語)」(https://office.microsoft.com/en-us/HA011525741033.aspx) (英語) を参照してください。

注意

Office 2000 または Office 2003 を、イメージを更新せずに管理インストール ポイントから展開する場合、クライアント修正プログラムを直接ユーザーに配布できますが、それにはネットワーク上の修正プログラムが適用されていない元のソースに、信頼性の高い方法で修正プログラムがアクセスできる必要があります。ただし、管理イメージに修正プログラムを適用したら、以降はユーザーのコンピューター上でそのイメージの更新、および Office の再キャッシュと再インストールを行います。更新プロセスが引き続き適切に行われるように、Office 2000 および Office 2003 クライアントを更新する方法は 1 つに決めるようにしてください。
重要な更新プログラムまたはセキュリティ更新プログラムの新しいリリースすべてを使用して Office を再キャッシュおよび再インストールする方法に代わる効率的な手段として、サービス パック間でクライアントの更新プログラムを適用する場合、これらの中間更新プログラムは、ソースとして管理イメージに依存している場合でもクライアントに直接配布できます。最初に Office 2003 の最新のベースラインですべてのユーザーを作成しておく必要があります。
同じ手段を使用してサービス パック自身を展開することはできません。クライアント バージョンのサービス パックには元のリリース レベルでソースが必要です。たとえば、修正プログラムが適用されていな管理イメージやローカル インストール リソースが必要です。

次のサポート技術情報の記事では、Office 更新プログラムを検索する方法について説明しています。

InstallSource Type

製品が基づいているインストール ソースの種類を特定するのに役立ちます。次の値が示される可能性があります。

  • 元のソース (長いファイル名を使用)

  • 元のソース (短いファイル名を使用)

  • 圧縮されたソース ファイル (長いファイル名を使用)

  • 圧縮されたソース ファイル (短いファイル名を使用)

  • 管理イメージ (長いファイル名を使用)

  • 管理イメージ (短いファイル名を使用)

Office 製品については、通常、圧縮された形式の CD (または、ネットワーク上の場所への CD の 1:1 のフラット コピー) が用意されています。

"管理イメージ"、または管理インストール ポイント (AIP) は、Office 2000 および Office 2003 ではよく使用されます。Office 製品のほとんどについて、AIP では短いファイル名が既定で設定されています。

Initially Used Source

製品を最初にインストールすると、ProductInfo 値が登録されます。Initially Used Source ではパスが登録され、Windows インストーラーは、この場所からインストールを実行します。

Last Used Source

修正プログラムの適用またはメンテナンス操作でインストール ソースにアクセスする必要がある場合は、まず、Last Used Source に示されているソースを使用しようとします。このソースが使用できず、他のソースを使用する必要がある場合は、そのソースが最後に使用されたソースとして登録されます。

LIS Resiliency Source(s)

ローカル インストール ソース (LIS) の作成元である登録済みソースを表示します。LIS ベースのインストールについては、最初に使用された実際のソースを表示することがあります。LIS を修復する必要がある場合、setup.exe はこの場所にアクセスして LIS を復元しようとします。

Network Source(s)

基本的には CD/DVD ドライブ ソース以外のすべてのソースがネットワーク ソースで、これにはローカルのハード ディスク ドライブも含まれます。これは、最後に使用されたソースが使用できない場合に使用できるソースのオプションのリストです。既定では、(複数の) 追加ソースは示されていません。

FeatureStates

このオプションは、/Full スイッチが有効な場合にのみログに表示されます。Features および現在の FeatureState (かっこで囲まれています) は分類された構造で表示されます。次に例を示します。

FeatureStates 
Converter12Dependencies (Local)
      Oice_QFE (Local)
Converter12DependenciesIntl_1033 (Local)
      ExcelConverter12Files (Local)
      ExcelConverter12Intl_1033 (Local)
      PPTConverter12Files (Local)
      PPTConverter12Intl_1033 (Local)
      WordConverter12Files (Local)

FAQ

ROIScan.vbs について不明な点がある場合の問い合わせ先はどこですか。

ROIScan.vbs スクリプト サポートの問題については、電子メールでお問い合わせください。電子メールの宛先は ROIScan_Feedback@microsoft.com です。

スクリプトは Office サーバー製品に対応していますか。

はい。ROIScan.vbs スクリプトは、Office サーバー製品でも動作します。

スクリプトは 64 ビット対応ですか。

はい。

Windows Vista で、Web フォルダー更新プログラムが常に "Office application without entry point in Add or Remove Programs - Microsoft Software Update for Web Folders (Japanese) 12 - {90120000-0010-0409-0000-0000000FF1CE}" として報告されます。

これは既知の問題です。Windows Vista が搭載されているコンピューターに次の更新プログラムを適用するとこの問題が発生します: Web フォルダ用のソフトウェア更新プログラム (2007 年 5 月 18 日) について (KB 907306、https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=217651&clcid=0x411)

スクリプトはユーザー特権で実行できますか。または、管理者として実行する必要がありますか。

ROIScan.vbs スクリプトには管理者特権が必要です。また、Windows Vista 以降の Windows オペレーティング システムが搭載されているコンピューターで管理者として実行する必要があります。

Windows Vista でスクリプトを実行すると必ずエラーが発生します。

ROIScan.vbs スクリプトは、Windows Vista が搭載されているコンピューターで、管理者特権でのコマンド プロンプトから実行する必要があります。

Windows スクリプト ホスト エラーが発生します。

エラー: Windows スクリプト ホスト - スクリプト "ROIScan.vbs" のスクリプト エンジン "VBScript" が見つかりません。

原因: このエラーは、VBScript.dll が登録されていないことを示します。

解決策: この問題を解決するには、VBScript.dll を登録します。

VBScript.dll を登録するには

  1. [スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックして、次のコマンドを入力します。

    regsvr32 %windir%\system32\vbscript.dll

  2. Enter キーを押します。

    RegSvr32 メッセージが表示されます: "C:\Windows\system32\vbscript.dll の DllRegisterServer は成功しました。"