SQL Server PowerShell

SQL Server 2012 は、Windows PowerShell をサポートしています。これは、管理者および開発者がサーバー管理やアプリケーション配置を自動化できる強力なスクリプティング シェルです。 Windows PowerShell 言語では Transact-SQL スクリプトよりも複雑なロジックがサポートされ、SQL Server 管理者は堅牢な管理スクリプトを構築できます。 Windows PowerShell スクリプトは他の Microsoft サーバー製品の管理にも使用できます。 そのため、管理者はサーバー間で共通のスクリプト言語を使用できるようになります。

SQL Server PowerShell のコンポーネント

SQL Server には、sqlps という Windows PowerShell モジュールが用意されており、これを使用して Windows PowerShell 2.0 環境またはスクリプトに SQL Server コンポーネントをインポートします。 sqlps モジュールは、以下のものを実装する 2 つの Windows PowerShell スナップインを読み込みます。

• SQL Server プロバイダー。プロバイダーを使用すると、ファイル システム パスと同様の簡単なナビゲーション メカニズムを使用できます。 ファイル システム パスと同様に、ドライブが SQL Server 管理オブジェクト モデルに関連付けられ、ノードがオブジェクト モデルのクラスに基づくパスを構築できます。 その後、cd や dir などのなじみのあるコマンドを使用して、コマンド プロンプト ウィンドウでフォルダーを操作するのと同様の方法でパスを操作できます。 ren や del などの他のコマンドを使用すると、パスのノードで操作を実行できます。

• コマンドレットのセット。Windows PowerShell スクリプトで SQL Server の操作を指定するために使用されるコマンドです。 SQL Server コマンドレットは、Transact-SQL または XQuery ステートメントを含む sqlcmd スクリプトの実行などの操作をサポートします。

Windows PowerShell について学習するには、「Windows PowerShell ファースト ステップ ガイド」を参照してください。

SQL Server のバージョン

SQL Server 2012 PowerShell コンポーネントを使用して管理できるのは、SQL Server 2000 以降のインスタンスです。 SQL Server 2005 のインスタンスは、SP2 以降を実行している必要があります。 SQL Server 2000 のインスタンスは、SP4 以降を実行している必要があります。 以前のバージョンの SQL Server で SQL Server 2012 PowerShell コンポーネントを使用した場合、その機能は、以前のバージョンで利用できる機能に限定されます。

SQL Server PowerShell のタスク