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コンマ区切りファイルから Service Manager へのデータのインポートについて

 

公開日: 2016年7月

対象: System Center 2012 SP1 - Service Manager、System Center 2012 R2 Service Manager、System Center 2012 - Service Manager

CSV ファイルからのインポート機能を使用して、コンマ区切り値 (.csv) ファイルに含まれている構成アイテムを Service Manager データベースにインポートできます。 この機能によって、 Service Manager データベースに定義されているすべてのクラス型またはプロジェクション型のインスタンスをまとめてインポートできます。 この機能を使って、次の操作ができます。

  • 表形式で格納されているデータから、構成アイテムまたは作業アイテムのインスタンスを作成する。

  • 既存のデータベース インスタンスをまとめて編集する。

  • 外部データベースからエクスポートされたデータを使用して、 Service Manager データベースにデータを挿入する。

  • 多数のクラス インスタンスを同時に作成する必要がある場合に、フォームを使わずにデータを入力する。

[!メモ]


このリリースでは、複雑なアイテムを多数インポートする (5,000 台のコンピューターのプロジェクションなど) のに 1 時間以上かかることがあります。 この間、 Service Manager は機能し続けます。

CSV ファイルからのインポート機能を使用してインスタンスのセットをインポートするには、次の 2 つのファイルが必要です。

  1. 一連のコンマ区切りオブジェクト インスタンスで構成されたデータ ファイル。 ファイル名の最後に、.csv の拡張子が付いている必要があります。

  2. データ ファイルにあるインスタンスのクラス型またはプロジェクション型を指定するフォーマット ファイル。 データ ファイルのどのインスタンスも、この種類であると見なされます。 また、フォーマット ファイルでは、(1) プロパティのサブセット、およびコンポーネント (プロジェクションの場合) を指定します。 これらは、示された型、および (2) 関連するデータ ファイルの列にこれらのプロパティが現れる順番でインポートされます。 フォーマット ファイルの名前は、対応する CSV ファイルと同じで、最後に .xml 拡張子を付ける必要があります。

データ ファイルの作成

たとえば、 Service Manager データベースにインポートするコンピューターの情報が含まれたスプレッドシートがあるとします。 次に、このスプレッドシートにある最初の 10 台のコンピューターの情報を示します。

コンピューター名 IP アドレス ドメイン名
WG-Det-1 172.30.14.21 DETROIT
WG-Det-2 172.30.14.22 DETROIT
WG-Det-3 172.30.14.23 DETROIT
WG-Dal-1 172.30.14.24 DALLAS
WG-Dal-2 172.30.14.25 DALLAS
WG-Chi-1 172.30.14.26 CHICAGO
WG-Chi-2 172.30.14.27 CHICAGO
WG-Chi-3 172.30.14.28 CHICAGO
WG-Chi-4 172.30.14.29 CHICAGO
WG-Chi-5 172.30.14.30 CHICAGO

最初の手順は、表のデータを .csv ファイル形式に変換することです。 ここでは、.csv ファイルの 1 行目を見出しでなく、データにします。 そのため、スプレッドシートから見出し行を削除し、次のような newcomputers.csv として保存します。

WG-Det-1, 172.30.14.21, DETROIT  
WG-Det-2, 172.30.14.22, DETROIT  
WG-Det-3, 172.30.14.23, DETROIT  
WG-Dal-1, 172.30.14.24, DALLAS  
WG-Dal-2, 172.30.14.25, DALLAS  
WG-Chi-1, 172.30.14.26, CHICAGO  
WG-Chi-2, 172.30.14.27, CHICAGO  
WG-Chi-3, 172.30.14.28, CHICAGO  
WG-Chi-4, 172.30.14.29, CHICAGO  
WG-Chi-5, 172.30.14.30, CHICAGO  

フォーマット ファイルの作成

次に、 newcomputers.csv ファイルに含まれている行をインポートするのに適した フォーマット ファイルを作成します。 フォーマット ファイルを記述する最初の手順は、.csv ファイルのインスタンスに必要なクラス型またはプロジェクション型を特定することです。 クラス型とプロジェクション型の詳細については、ブログの記事「 Using the CSV import feature (CSV のインポート機能の使用) 」を参照し、CSVImport.docx ファイルをダウンロードしてください。

ここでインポートする種類のデータでは、 Microsoft.Windows.Computer クラスが、オブジェクトの種類とプロパティ セットに最適であることがわかります。 まず、インポートするオブジェクトのクラスを宣言します。

<CSVImportFormat>  
   <Class Type=”Microsoft.Windows.Computer”>  
      …  
   </Class>  
</CSVImportFormat>  

Microsoft.Windows.Computer クラスの使用可能なプロパティの一覧を確認後、.csv ファイルの各列用に、次のプロパティを選択します。

列 1 PrincipalName
列 2 IPAddress
列 3 DomainDnsName

これらのプロパティを使用して、次のようなフォーマット ファイルを記述します。 プロパティの順番は、.csv ファイルと同じにします。 記述したファイルは、.csv ファイルと同じ名前で、.xml 拡張子を付けて保存する必要があります。

<CSVImportFormat>  
   <Class Type="Microsoft.Windows.Computer">  
      <Property ID="PrincipalName"/>  
      <Property ID="IPAddress"/>  
      <Property ID="DomainDnsName"/>  
   </Class>  
</CSVImportFormat>  

このファイルを newcomputers.xmlとして保存します。

関連項目

CSV ファイルから構成アイテムをインポートする方法