サイレント モードでの AXUpdate の実行
適用対象: Microsoft Dynamics AX 2012 R2、Microsoft Dynamics AX 2012 Feature Pack、Microsoft Dynamics AX 2012
AXUpdate.exe を実行すると、既定では、プログラムによって更新セットアップ ウィザードが起動します。このウィザードはグラフィカル ユーザー インターフェイス (GUI) を表示し、必要な情報の入力を促します。コマンド プロンプトを使用し、サイレント モードで AXUpdate.exe を実行することもできます。サイレント モードで AXUpdate.exe を実行する場合、GUI は表示されません。その代わりに、AXUpdate.exe を開始したら、コマンド プロンプトで必要な情報をすべて入力する必要があります。Microsoft Dynamics AX コンポーネントに適切な更新プログラム パッケージを適用する場合は、サイレント モードでコンポーネントを更新することができます。
注意
サイレント モードでの更新は、複数のクライアントを同時に更新する必要がある場合に特に便利です。クライアントの一括更新は、クライアントの一括展開に似ています。ただし、クライアントの展開では Setup.exe を使用しますが、クライアントの更新では AXUpdate.exe を使用します。詳細については、「Microsoft Dynamics AX Windows クライアントの一括展開」(英語) を参照してください。
使用するパラメーターを確定する
コマンド プロンプトでパラメーターを入力したり、パラメーター ファイルを作成するときに、同じパラメーターを使用できます。
AXUpdate.exe のパラメーターの一覧については、「AXUpdate コマンド ライン パラメーター リファレンス」 (英語)を参照してください
コマンド プロンプトで更新パラメーターを指定する
コマンド プロンプトでパラメーターを入力してインストールを実行するには、次の手順に従います。
コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します
注意
> パラメーターを重複して入力すると、警告なしに AXUpdate.exe が失敗します。
すべてのパラメーターを入力したら、Enter キーを押します。
インストールが完了したら、AXUpdate.exe が作成したログ ファイルで、更新プログラムのインストールの結果に問題がないことを確認します。既定では、ログ ファイルは
%ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\Dynamics AX\Dynamics AX Setup Logs フォルダーのサブフォルダーに保存されます。
パラメーター ファイルを使用してインストール パラメーターを指定する
コマンド プロンプトでパラメーター ファイルを指定してインストールを実行するには、次の手順に従います。
- 適切なインストール パラメーターとその値の一覧が記載されたテキスト ファイルを作成します。パラメーター ファイルでは、パラメーターごとに Name=Value の組み合わせを１行ずつ記載します。
注意
> <BR>パラメーターを重複して入力すると、警告なしに更新が失敗します。
パラメーター ファイルでは、二重引用符を使用しないでください。パラメーター ファイルでは、キャリッジ リターン文字/ラインフィード文字が区切り記号として使用されるため、通常、二重引用符を必要とする値であってもパラメーター ファイルでは二重引用符は不要です。
パラメーター ファイルの行を読み込ませないようにするには、行の開始部分にシャープ記号 (#) を入力します。これによって、行がコマンドやパラメーターではなく、コメントとして扱われます。
コマンド プロンプト ウィンドウを開きます。
コマンド プロンプトで次のコマンドを入力します。
<共有ディレクトリへのパス>\AXUpdate.exe ParmFile=<ファイルのパス\ファイル名.txt>
ファイルのパスは完全修飾パスでも、AXUpdate.exe ファイルの相対パスでもかまいません。相対パスには、"..\..\" などの上方修飾子を使用できます。Enter キーを押します。
インストールが完了したら、AXUpdate.exe が作成したログ ファイルで、更新プログラムのインストールの結果に問題がないことを確認します。既定では、ログ ファイルは %ALLUSERSPROFILE%\Microsoft\Dynamics AX\Dynamics AX Setup Logs フォルダーのサブフォルダーに保存されます。