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Microsoft Dynamics CRM 2013 Server からのアップグレード

 

公開日: 2016年11月

対象: Dynamics CRM 2015

このセクションでは、Microsoft Dynamics CRM サーバーで実際の一括アップグレードを実行する方法を示しています。 アップグレード中に問題が発生した場合は、このガイドの「インストールとアップグレードのトラブルシューティング」を参照してください。

警告

以下の手順を実行すると、アップグレード中に問題が発生した場合にアプリケーションの重大なダウンタイムが発生する可能性があります。 運用展開に影響を及ぼす可能性のあるアップグレード オプションを使用する代わりに、展開を移行することをお勧めします。 詳細: Microsoft Dynamics CRM Server アップグレード オプション

重要

セットアップを実行する前に、Microsoft Dynamics CRM の既存のデータについて、すべてのレポートやカスタマイズを含めてバックアップすることを強くお勧めします。 また、セットアップを実行する前に次のバックアップ作業を実行することをお勧めします。

  1. 簡易復旧モデルを使用して、既存の展開の Microsoft Dynamics CRM のデータベースを構成します。

  2. 運用しているすべての構成データベースと組織のデータベース、およびトランザクション ログの完全バックアップを実行します。

詳細については、「Microsoft Dynamics CRM システムのバックアップ」を参照してください。

重要

  • Microsoft Dynamics CRM 2013 Service Pack 1 (SP1) またはそれ以降のバージョンのみがアップグレードできます。

  • 既存の Microsoft Dynamics CRM の展開をアップグレードするには、Microsoft Dynamics CRM Server セットアップ を実行するユーザーは、展開管理者グループのメンバーである必要があります。 また、Microsoft Dynamics CRM データベースに対する db_owner アクセス許可と SQL Server に対する sysadmin アクセス許可を持っている必要もあります。 展開管理者グループへのメンバーの追加方法については、the New-CrmDeploymentAdministratorWindows PowerShell コマンドを参照してください。 詳細は、展開 Web サービスを使用した展開の管理を参照してください。 代わりに、Microsoft Dynamics CRM 展開マネージャー を使用することもできます。SQL Server での権限の付与方法の詳細については、SQL Server Management Studio のヘルプを参照してください。

アップグレード前に実行するタスク

アップグレードの実行

  1. Microsoft Dynamics CRM のファイルが格納されているフォルダーの Server\amd64 フォルダーに移動し、SetupServer.exe をダブルクリックします。

  2. [Microsoft Dynamics CRM Server セットアップへようこそ] ページでは、セットアップで最新のインストール ファイルが使用されるように、[Microsoft Dynamics CRM の更新プログラムを取得する] を選択することを推奨します。[次へ] を選択します。 セットアップが終了して更新の有無を確認するには、[次へ] を再び選択します。

    重要

    [Microsoft Dynamics CRM の更新プログラムを取得する] 機能を実行するには次をする必要があります。

    • セットアップを実行しているコンピューターで、インターネットを接続する。

    • Microsoft Dynamics CRM Server セットアップ を実行しているWindows Server 2012 コンピューター上の "他の Microsoft 製品" に対して Microsoft Update を有効にします。

  3. [プロダクト キー情報] ページで、プロダクト キーを [プロダクト キー] ボックスに入力し、[次へ] を選択します。

    注意

    Microsoft ボリューム ライセンス プログラムを通じて Microsoft Dynamics CRM を購入した場合、ライセンス キーは Microsoft Dynamics CRM インストール ファイルに付属の license.txt ファイルに記載されています。

  4. [使用許諾契約書] ページに表示された情報を確認し、使用許諾契約書に同意する場合は [この使用許諾契約書に同意する] を選択し、[同意する] を選択します。

  5. 不足しているコンポーネントが見つかった場合は、[必要なコンポーネントのインストール] ページが表示されます。

    • 必須コンポーネントが既にインストールされている場合には、このページは表示されません。

    • 一覧に含まれる必須コンポーネントがインストールされていない場合は、これらのコンポーネントをすぐにインストールできます。[インストール] を選択します。 コンポーネントがインストールされると、状態列が [インストールされていません] から [インストール済み] に変わります。[次へ] を選択して続行できます。

    注意

    コンピューターの再起動を求めるメッセージが表示された場合は、再起動してから再度セットアップを開始してください。

  6. [Microsoft Dynamics CRM 2015 へのアップグレード] ページで、組織をアップグレードするように選択するか、セットアップ宙にどの組織もアップグレードされないように <None> を選択できます。 組織を選択する前に、次のことを考慮します。

    • Microsoft Dynamics CRM Server 2013 のアップグレード中にテーブルの統合を延期した場合、Microsoft Dynamics CRM Server 2015 組織のアップグレード時に、基本テーブルと拡張テーブルが統合されます。 この統合は延期できません。 高度にカスタマイズされた大きな組織のデータベースでは、マージが完了するのに数時間かかる場合があります。

    • 新しいインデックスが組織のアップグレード時に追加されることがあります。新しいインデックスによって、既存のユーザー指定のインデックスまたはソリューションのインストールによって追加されたインデックスが上書きされる可能性があります。 詳細については、「アップグレードする前の問題と考慮事項」を参照してください。

    • アップグレードの完了後にアップグレードされていない組織は無効になることに注意してください。 セットアップの完了後に組織をアップグレードするには、Import-CrmOrganizationWindows PowerShell コマンドを使用します。 代わりに、展開マネージャー を使用することもできます。

    [次へ] を選択して Microsoft Dynamics CRM をアップグレードします。

  7. [サービス アカウントの指定] ページで、Microsoft Dynamics CRM Server サービスで使用するサービス アカウントが追加されます。 既存のサービス アカウントを使用するか、新しいアカウントを指定できます。 これらのサービスを実行するのに必要なアクセス許可の詳細については、「Microsoft Dynamics CRM のセットアップ、およびサービスのために最小限必要なアクセス許可」を参照してください。

  8. 展開で、サーバー側同期と Outlook 用 Dynamics CRM の両方またはいずれかを使用する場合は、このボックスを空白のままにします。 詳細: メッセージの同期方法の選択

    そうしない場合は、[E-mail Router の設定の指定][E-mail Router サーバー名] ボックスに、E-mail Router をインストールするコンピューターの名前を入力します。 このコンピューターは Microsoft Dynamics CRM 電子メール メッセージをルーティングします。 ボックスを空白のままにして E-mail Router を使用することを後で決める場合は、ネットワーク サービスを使用しているときに E-mail Router サービス (非同期サービス の一部) を実行するコンピューターを、またはドメイン ユーザー アカウントを使用する場合はアカウントを、PrivUserGroup セキュリティ グループに追加する必要があります。

    [次へ] を選択します。

  9. [Microsoft Update 基本設定の選択] ページで、ご使用のマイクロソフト製品に対する更新プログラムの確認に Microsoft Update を使用するかどうかを選択し、[次へ] をクリックします。Microsoft Update を使用して更新プログラムを確認することをお勧めします。これにより、コンピューターを最新の状態に維持し、セキュリティを確保することができます。Microsoft Update のライセンスに関する使用条件とプライバシーについては、「Windows Update FAQ」を参照してください。

  10. [システムのチェック] ページが表示されます。 このページには、インストールを正常に実行するためのすべての要件と推奨事項の概要が示されます。 インストールを続行するには、エラーを解決する必要があります。 エラーではなく、警告のみが表示される場合は、インストールを続行できます。 続行するには、[次へ] を選択します。

  11. [サービス中断の警告] ページが表示されます。 このページには、セットアップの実行時に停止または再開されるサービスがすべて表示されます。 停止または再開するサービスの適合性を確認し、[次へ] をクリックします。

  12. [アプリケーションのアップグレード準備の完了] ページを確認し、エラーがある場合は [戻る] を選択して修正します。 続行する準備ができたら、[アップグレード] を選択します。

    セットアップが正常に完了すると、Microsoft Dynamics CRM Server セットアップの完了のページが表示されます。 このセットアップで指定したレポート サーバー インスタンスが、Microsoft Dynamics CRM のインストール先のローカル コンピューターを参照する場合は、Microsoft Dynamics CRM レポート拡張機能セットアップを起動するオプションが提供されます。

  13. Microsoft SQL Server Reporting Services コンピューターで実行しているフル サーバー展開には、[Microsoft Dynamics CRM レポート拡張機能セットアップの起動] チェック ボックスをオンにして Microsoft Dynamics CRM レポート拡張機能 をインストールします。[完了] を選択します。

重要

  • アップグレード後に、Microsoft Dynamics CRM レポート拡張機能 をインストールして、Microsoft Dynamics CRM でレポートを作成、実行、およびスケジュールする必要があります。 方法については、このガイドの「Microsoft Dynamics CRM レポート拡張機能のインストール」を参照してください。

  • Microsoft Dynamics CRM レポート拡張機能 をインストールするには、事前に Microsoft Dynamics CRM Server をインストールまたはアップグレードする必要があります。

  • 展開で言語パックがプロビジョニングされている場合は、複数の言語を使用し続けるために、各言語パックを Microsoft Dynamics CRM 2015 にアップグレードしてからプロビジョニングします。詳細 :言語パックのアップグレードおよび有効化

  • Web アプリケーションがインストールされている IIS を実行しているサーバーで、HTTP 圧縮がセットアップによって有効にされます。 別の方法で HTTP 通信を圧縮している場合は、セットアップの完了後にこの機能を無効にすることもできます。 これを行うには、インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャーを起動し、Web サイトを選択し、[圧縮] をダブルクリックし、次に圧縮のチェック ボックスをオフにします。

関連項目

Microsoft Dynamics CRM Server のアップグレード
Microsoft Dynamics CRM Server 2011 からのアップグレード
Microsoft Dynamics CRM Server のアップグレードの準備
Microsoft Dynamics CRM Server 2011 からのアップグレード

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