アプリケーションの問題に対応する軽減策のパッケージをテストする
このトピックでは、アプリケーションの問題に対応する軽減策のパッケージをテストする方法について詳しく説明します。把握している情報の報告方法や未解決の問題の解決方法などを扱っています。
アプリケーションの問題に対応する軽減策のパッケージをテストする
アプリケーションの軽減策を含んだパッケージは、反復的なプロセスでテストします。うまくいかなかった軽減策は、見直してからもう一度テストする必要があります。テスト プロセスでは、テスト環境での一連のテストを行うことに加え、運用環境でのパイロット展開を少なくとも 1 回は行います。
軽減策をテストするには
軽減策の対象となる各アプリケーションについて、次の手順を実行します。
軽減策のテストをテスト環境で行います。
軽減策が失敗した場合は、軽減策を修正して、手順 1. をもう一度実行します。
この手順を終えれば、すべての軽減策がテスト環境でうまく機能したことになるので、パイロット展開環境に移ることができます。
軽減策の対象となる各アプリケーションについて、パイロット環境で次の手順を実行します。
軽減策のテストをパイロット環境で行います。
軽減策が失敗した場合は、軽減策を修正して、手順 2. をもう一度実行します。
この手順を終えれば、すべての軽減策がパイロット環境でうまく機能したことになります。
互換性の問題の軽減状況を関係者に報告する
アプリケーションの問題に対応する軽減策のパッケージをテストしたら、展開作業が始まる前に、把握している現状を適切な関係者に報告する必要があります。このやり取りは、次のステータス評価を使って行うことをお勧めします。
アプリケーションの互換性の問題が解決済み。アプリケーションの互換性の問題が解決し、それらのアプリケーションが環境へのリスクにならないことを示します。
アプリケーションの互換性の問題が未解決。特定のアプリケーションに未解決の問題があることを示します。これらのアプリケーションは環境へのリスクになるため、互換性の問題を解決するにはさらに検討を重ねる必要があります。
ユーザー エクスペリエンスの変更。特定のアプリケーションのユーザー エクスペリエンスが修正プログラムによって変更されるため、場合によってはスタッフの追加トレーニングが必要になることを示します。互換性の問題を解決するには、さらに検討を重ねる必要があります。
ヘルプ デスクの手順や工程の変更。修正プログラムの適用にはヘルプ デスクの手順や工程への変更が伴い、場合によってはサポート スタッフの追加トレーニングも必要になることを示します。互換性の問題を解決するには、さらに検討を重ねる必要があります。
未解決の互換性問題の解決
未解決のアプリケーションの互換性の問題は、この時点では自動化された軽減方法やアプリケーションの変更によって解決できない可能性があります。未解決のアプリケーションの互換性の問題は、以下のいずれかの方法で解決します。
Compatibility Administrator ツールを使って、特定の互換モードを適用するか、管理者としてプログラムを実行する。
注意
Compatibility Administrator を使った互換性修正プログラムと互換モードの適用について詳しくは、「Compatibility Administrator ツールの使用」をご覧ください。
アプリケーションを仮想環境で実行する。
仮想化環境内の、アプリケーションでサポートされているバージョンの Windows でアプリケーションを実行します。この方法では、サポートされているオペレーティング システム上でアプリケーションが実行されるため、アプリケーションの互換性が確保されます。
Microsoft 以外のツールを使ってアプリケーションの互換性を解決する。
アプリケーションが Microsoft Visual Studio(R) 以外の環境で開発された場合は、Microsoft 以外のデバッグ ツールや分析ツールを使って残りのアプリケーションの互換性の問題を解決する必要があります。
アプリケーションの互換性の軽減を外部に委託する。
開発部門にアプリケーションの互換性の問題を解決するための十分なリソースがない場合は、軽減作業を社内の他の組織に委託します。